「ナチュラルヴィンテージスタイル」の
アクセントになるチーク×ラタンチェア
リセノでは「ナチュラルヴィンテージ」というインテリアスタイリングを推奨しています。
ナチュラルヴィンテージは「シンプルでナチュラルな内装をベースに、トーンを抑えた統一感のある家具を配し、ヴィンテージ感のあるアクセントアイテムをミックスすることで、落ち着いた印象を与えるインテリアスタイリング」です。
このスタイリングは、賃貸・分譲マンション、一軒家まで、シンプルな内装のお部屋でも、シンプルになりすぎずに、素敵に仕上げることが出来ます。
「家具のトーンを揃えて、アクセントアイテムで味わいをプラスする。」という分かりやすいルールがある事が、コーディネートに自信がない方でも、失敗を減らしてくれるのも良いところです。
そして、このチェアはその「ナチュラルヴィンテージ」スタイルでポイントとなる「トーンとアクセント」の両面を補完してくれます。
木製部分は、ナチュラル・ブラウンの2色展開ですが、ともにチーク材を使用し、Re:CENO productの他製品とトーンを揃えています。
そして、ラタンという「自然素材」を背もたれと座面に張ることで、そっけなくなりがちなダイニングのアクセントとなる様にデザインしています。
下の画像をご覧いただければ、シンプルなダイニングコーディネートながらラタンがアクセントになって、味わいのあるシーンになっているのがお分かりいただけると思います。
上の画像の様に、4脚セットで揃えていただいてもまとまりますし、
こんな風に、ほかのチェアと2脚ずつなどで組み合わせても良いアクセントになると思います。
また、張りのある座り心地なので、デスクチェアとしての利用や、
ドア横などにちょっとしたアクセントとしても良いと思います。
いろんなシーンで、インテリアのアクセントとして活躍してくれる使い勝手のよいチェアに仕上がったと思います。
優しいフォルムデザインは、
北欧アンティークを参照しました。
ちなみに曲線を活かした優しいフォルムは、北欧アンティークチェアを参照しています。
北欧アンティークには、無名のデザインながらも美しい意匠の家具が多くあります。
こちらもそんなアンティーク品をイメージソースとして用いて、そこを起点として座り心地を高めるために素材の選定、サイズの調整、座り心地や設計の見直しなどを行い、本製品として仕上げています。
次章より使い心地を高めるために設計したポイントについて、細かく解説していきます。
ゆとりのある幅50cmサイズと、
体にフィットする角度と曲線設計
使い心地としてこだわった点として、座面幅を通常のチェアよりもかなりゆとりのある「50cm」に設計し、体の大きな男性でもゆったりと座っていただける様に配慮しました。
座面も中央に向けて自然なカーブをつけることで、太もも裏が痛くなりづらい仕様にしています。
また、背もたれには自然なカーブをつけることにより、背中のラインにフィットするようにしています。そして、座面も後方に向かって少し角度を付けているので、自然と体が後ろに倒れ、リラックスできる様に設計しています。
ラタンの張りのある弾力により、腰が落ちず、割としっかりとした座り心地のチェアです。
ただ、それでいながらも、ダイニングでゆっくりと食事を楽しんでいただける様に、できるかぎり体の負担を減らせるように設計をしています。
シンプルな意匠ながらも、サイズ、曲線、角度を絶妙に調整することで、座り心地の良いチェアに設計しました。
使うほどに味わいが深まる
「チーク」と「ラタン」
このチェアは、Re:CENO productでは初採用となる樹種「チーク」の無垢材を使用しています。
チークは、世界三大銘木の一つに数えられる高級材で油分を多く含んでいるため水分や湿気に強く、かつては、船の甲板材としても使用されていたほど耐久性に優れた素材です。
木目は緻密で美しく、しっとりとした感触は、ながく使っていくほどに深い味わいを増していきます。
また、座面と背もたれには「ラタンのピール(=皮)」を編み込んでいます。
ラタンは、非常に強い素材で、何十年と受け継がれていけるほどの耐久性があります。
非常に軽量ながらも、強さと柔軟性を兼ね備え、また、使っていくほどに表面が深みを増します。
座り心地は、座面・背面ともにラタンの特性を十分に活かした、しなやかな弾力を感じさせるものです。
木製の板座とも、ウレタンクッションとも異なる張りのある座り心地は、とても快適です。
重量はわずか3.3kg
この軽さが家事の負担とストレスを軽減します。
ダイニングで使うチェアは、暮らしの中心で毎日動かすので、その重量は、実はとても大事です。
座ったり立ったりする時はもちろんのこと、掃除機をかける時にもチェアを動かしますよね。
チェアが重いと、掃除機をかけるのも一苦労ですし、毎日のこととなると、かなり負担になります。
今回の企画では、なんとかチェアの重量を軽くして、女性でも掃除機をかけながら、片手で「ひょいっ」と持ち上げられる様な利便性を実現しようと考えました。
まずは僕自身もチェアというものの設計を理解する為に伝統的な名作チェアから、現代の著名デザイナーの新作チェアなど、計10脚以上(!)を購入し、自宅で使いながら、1年以上にわたって、設計や心地などを体感・研究しました。
様々なチェアを紐解いていく中で、ひとつの答えにたどり着いたのは、チェアの重量に大きく関わるのは「座面」であるということです。
多くのチェアは「板座」という土台になる木製座面があり、そのまま木部に座ったり、上からファブリックやクッションを張っています。
木製の板座は丈夫で、これはこれで良いのですが、どうしても木部分が増えると、チェアは重くなります。
これでは、女性が片手で「ひょいっ」と持ち上げることは、かないません。
そこで今回採用したのが、ラタンです。
ラタンは木のように強度があり、長く品質が落ちず、また、非常に軽量な素材です。
軽量化のためにペーパーコードを利用するチェアは多くありますが、ラタンは、それよりも強くしなやかで、さらに意匠的な趣もあります。
このラタンを座面の土台に採用しました。
また、表面素材にはラタンのピール(皮)を使って編み上げることで、適度な弾力を得ています。
このラタンの自然な弾力により、お尻のアタリも非常に良いので、ウレタンクッションなども省くことが出来、より一層軽量化しています。
これらの工夫によって、女性でも片手で持ち上げられるほどの大幅な軽量化に成功しています。
また、軽量化したことにより、もうひとつ利点が生まれました。
それは、チェアを後ろに引いた時の「音鳴りの軽減」です。
現代のフローリングは、オークなどの無垢材を張っているご自宅も多いと思います。
昔のようにツルツルのフローリングではなく、無垢材の床は、木本来のあたたかみを感じさせてくれる為、内装のクオリティを格段に高めます。
そのため、現代のおしゃれなリビングやダイニングは、ほぼ無垢材を採用しています。
無垢材フローリングで問題になるのが、チェアを引いた時に生まれる「摩擦による音鳴り」です。
重量のあるチェアは、無垢床との摩擦が大きくなり、大きく嫌な「音鳴り」がします。
毎日のことなので、一度気になりだすと、この音鳴りは、意外とストレスになります。
特に、僕のような神経質寄りな性格の人には、たまりません(苦笑)
その点、軽量なチェアは、無垢材フローリングとの摩擦が少なく、音鳴りも小さくなります。
ちなみに、僕が数か月自宅で実験した中でおすすめの方法としては「カグスベール」のような床との摩擦を軽減するシールを脚底に張ると、音鳴りがさらに軽減されるので、おすすめです。
「スーッ」と滑るようにチェアを動かせる感触は、なかなかの快感です。
チェアの座り心地や、見た目にこだわる方は多いと思いますが、このように日々の暮らしから見つめ直すと、実は「重量」はかなりポイントです。
とても軽いチェアに仕上がったので、ぜひその点にも注目いただければと思います。
メンテナンスフリーで気軽にご愛用いただけます。
ちなみに日々のメンテンナンスも、ほぼ必要ありません。
チークは油分を含んでいるため、オイルを塗ったりのケアは必要ありません。
ただ1点気を付けていただきたいのは、ナチュラル色のチェアについては、無塗装のため、最初のうちは外からの色を吸い込んでしまいます。
醤油などの色のついた水分をつけないように、注意していただければと思います。
使っていくうちに、チークが内部にもつ油分が表面に出てきて、塗膜の代わりになります。
また、座面や背面のラタンピール(皮)も、水をはじきますので、飲み物をこぼしたりしても、さっと拭いてもらえれば問題ありません。
メンテナンスフリーで、長くご愛用いただけるのも良い点ですね。
「心地」を備えた、
Re:CENOの暮らしに寄り添う家具づくり
Re:CENOの人気シリーズとなっている「folk」「WIRY」「R.U.S」「NOANA」「AGRAソファー」、もちろんこの「WICKER」も、このコンセプトのもと開発されました。材質や色、生地など、細部にまで想いを込めたこれらのアイテムは、形こそ違えど常にリンクし合っています。
一つの空間にコーディネートされた時、見た目のかっこよさや統一感だけでなく、「心地」を備えたディテールや機能性をきっと感じていただけるはずです。
軽くて持ち運びがしやすいです。
背もたれも丸みがあって背中にフィットします。
柔らかい印象のダイニングになり満足しています