
センス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「レイアウト」のセオリー前編をご紹介します。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2024-08-09.php
初めてワンルームで一人暮らしをする時から、家を建
てる時まで「お部屋が小さく、狭い」というのは、日
本の住宅における「共通の悩み」です。
特に、都市部に住む人にとって
は、それぞれが同時には希望通りにはいかない悩まし
い問題です。
「利便性、金額、広さ」において、インテリアの力で
解決できるのは「広さ」です。
お部屋を物理的に広げることはできませんが、スタイ
リングによって「広く感じる」様にすることはできます。
この記事では、同じお部屋の広さであっても「広く感
じさせる」ためのインテリアスタイリングのコツをご
紹介いたします。
「知っているか、知らないか」で、お部屋づくりの質
が変わってきますので、ぜひ一読いただければと思います。
お部屋を「広く感じさせる」ためには、いくつかの基
本的なアプローチがあります。
インテリアスタイリングにおいて、「広く感じる」と
いうのは、
という2つのアプローチがあります。
物理的に体積を変える事例としては、家具の高さや、
家具の細さを変えるアプローチです。
例えば、上の写真のように、家具の高さを低くするこ
とで、目線の先に何もない状態になることで、お部屋
を広く感じさせることができます。
これは一例ですが、このように家具の高さを変え、同
時に目線の先のスタイリングを調整することで、分か
りやすく効果を出すことができます。
一方、こちらは物理的に体積を変わっていないけれど
「心理的に、印象を変える」事例です。
床の色を、フローリングの「ナチュラル色」から、
カーペットを敷いて「グレー色」に変えています。
淡いグレー色は、膨張色と呼ばれる色であり、心理的
にお部屋を広く感じさせる効果があります。
こちらも、心理効果の一例です。
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さて、それぞれのアプローチの事例をご紹介しました
が、この他にもお部屋を広く見せるコツは様々あります。
この記事でご紹介するのは、7つ。
順番にご紹介していきましょう。
テーブルや収納家具など、白色はお部屋を広く見せます。
ニュートラルカラーとは
など「色の薄いカラー」のことを指します。
ニュートラルカラーは、見た目に重さを感じさせない
ため、お部屋を広く感じさせる効果があります。
「白の洋服は、膨張色だから太って見える」
という言葉を聞いたことがあると思いますが、その通
り「白は、膨張色」ですので、体も、お部屋も大きく
見せる効果があるのです。
カーペットのグレーで、お部屋が広く見えます。
具体的なニュートラルカラーの取り入れ方としては
などの方法で、お部屋を広く見せることができます。
逆に、お部屋に「重厚感」を与えて、落ち着いたまと
まりを与えたい場合には、深みのあるブラウンカラー
などを選びます。
そうすることで、お部屋に「視覚的な重さ」が加わり
全体が「地に足が着いた」ような落ち着きを感じるの
です。
お部屋を広く見せるためには、物理的に「線の細い」
家具を選ぶことは、良い選択です。
物理的に体積が減少し、目線が抜けるので、圧迫感を
減らすことができます。
線の細いフロアライトで、すっきり感を。
線の細い家具という意味では、
という特徴があります。
金属は、木に比べて「剛性が高い」ので、細い脚でも
人の体重を支えることができるからです。
お部屋を広く見せるためには、金属素材を中心とした
「線の細い家具」を選ぶと良いでしょう。
線の細い家具を選ぶのと同様に、お部屋を広く見せる
効果のあるのが「背の低い家具」です。
目線の高さよりもぐっと下にある家具は、目線の高さ
の邪魔にならないため、圧迫感を感じさせません。
例えば、同じサイズのソファーであっても、背の低い
ソファーは、圧迫感が大幅に軽減でき、お部屋を広く
見せる効果があります。
また、家具の高さを揃えるのも、お部屋を広く見せる
効果があります。
家具同士の高さが揃うことで、統一感が生まれ、見た
目にすっきりとした印象を与えることができます。
お部屋に「縦長のライン」があることで、お部屋を広
く見せる効果があります。
洋服なども「横向きのボーダーシャツ」よりも「縦向
きのストライプシャツ」の方が、凛とした印象を受け
ると思いますが、それと同じ効果です。
例えば、カーテン。
縦のドレープラインがきれいに入ったカーテンを吊る
ことで、お部屋に「縦のライン」が入り、広く見せる
効果があります。
また、フロアライトやアートなども縦長の形状のものを
選ぶことで、お部屋を広く見せる「縦長効果」を得られ
ます。
「夜のお部屋」を広く感じさせるためには、壁と天井
にしっかりと「光をまわす」ことが大切です。
壁や天井は、光が当たらないと、暗く沈んで見えるた
め、お部屋を小さく感じさせてしまいます。
逆に、天井や壁にしっかりと明るさがあると、お部屋
に広がりを感じることができて、広く見えます。
照明は、天井や壁に当てることも考慮したうえで、お
部屋の中に配置するようにしましょう。
また、日中においても、同じことが言えます。
しっかりと外光を取り入れるために、レースカーテン
などにこだわることで、お部屋を明るく、広く見せる
ことができます。
壁や天井に光をまわすためには、
ということが大事です。
お部屋が小さく見える原因のひとつは「散らかり」です。
日用品などがお部屋にばらばらと散らかっていると、
お部屋が狭く見えてしまいますし、ストレスにもなり
ます。
ですから「隠す収納」と呼ばれる「扉付きの収納」を
しっかりとお部屋に取り入れることが大事です。
ついつい安易に購入してしまいがちなのが「オープン
収納」と呼ばれる「扉のない収納家具」です。
安価で手に入るものが多いので、深く考えずに購入し
てしまいがちですが、お部屋が小さく見えてしまう原
因になることも。
「日用品を隠して収納するための家具か。」
「それとも、見せる収納をするための家具か。」
を考慮して購入するようにしましょう。
圧迫感を抑えた扉付き収納を入れることで、小さなお
部屋を逆に広く見せることもできます。
ワンルームなどの狭いお部屋で暮らしている方は、
どうしても物理的にお部屋が狭くなりがち。
ワンルームというのは、1つの部屋ですべての機能を
持たないといけないため
という「暮らしの大事な3つのエリア」を、小さな1部
屋でまかわないといけないわけです。
ですから、1つの部屋に家具がたくさん溢れてしまい、
お部屋が狭くなってしまいます。
そんな「ワンルーム」において、お部屋を広く見せる
コツがあります。
それは
家具を「ライフスタイルの主役」に絞る
という方法です。
つまりは、自分のライフスタイルにおいて、リビング・
ダイニングのどちらか大事な一方だけの家具を残して、
もう一方は諦める方法です。
という「一点豪華主義」に絞ることで、お部屋はとて
も広くなり、ゆとりのある美しさも生まれます。
近年では「テレビは持たずに、タブレットをダイニン
グテーブルに置いて、テレビを見る」というライフス
タイルの方もとても増えています。
良質なチェアを導入することで、ダイニングでもゆっ
たりとくつろぐこともできますので、ワンルームなど
の小さなお部屋の場合には、一考の価値はあるでしょう。
また、リビングとダイニングのどちらかをあきらめる
のではなく「機能を合わせてしまう」方法もあります。
ダイニングと、ソファーの両方の役割を担ってくれる
「ソファーダイニング」というのも、お部屋を広く感
じられて良いでしょう。
さて、「お部屋を「広く、すっきり」見せるコツ」に
ついて紐解いてきました。
あらためてまとめますと、
です。
インテリアスタイリングの力で、小さなお部屋でも、
広く、すっきり、快適に過ごす様に作ることができます。
お部屋を広く見せるコツを学んで、いまあるお部屋で
も快適に暮らせるように、楽しみながら変えていきま
しょう。
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