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センスのいらないインテリア【スタイリング編】|ベーススタイリングと、ポイントスタイリング

美しい「インテリアスタイリング」とは?

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美しいお部屋とは、どんなお部屋でしょう?

リセノが考える「美しいお部屋」とは

  • きれいに整理されている
  • お部屋に統一感がある
  • 空間の配置バランスが良い
  • 見どころがある
  • パーソナル・愛着がある
  • 暮らしやすい
  • リラックスできる

という状態だと思います。

たとえ、美しい名作家具をお部屋に配置したとしても、
ほかの家具との調和がとれていない状態では、美しく
ありません。

また、家具やインテリアをきれいに配置していたとして
も、ノイズとなる日用品が散見されるようでは、それも
また美しい部屋とは言えませんね。

また、きれいに整理されていても、生活動線が悪かった
り、品質が低く、使い心地の悪い家具では、リラックス
した時間を過ごせないでしょう。

★2022_07_06_7040 のコピー.jpg

つまり「美しいお部屋」とは、ただきれいなだけでは
なく、さまざまな要素が一定以上のクオリティにある
ことが大切になります。

そして、それらの要素をを整えることを総称して、
「インテリアスタイリング」と呼ぶのです。

理解しておいていただきたいのは

「インテリアスタイリング = 装飾・ディスプレイ」だけではない

ということ。

「装飾・ディスプレイ」は、スタイリングの一側面に
すぎません。

この記事では、スタイリングというものを丁寧に紐解き、
美しい部屋を目指すためのステップを、誰もが楽しみな
がら作れるヒントを提示していこうと思います。

インテリアスタイリングで得られる「2つの心地」

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さて、わたしたちの提唱するインテリアスタイリング
において「目指すゴール」を最初に共有しておきましょう。

インテリアスタイリングで、目標とするのは、
次の2つのバランスが良い状態です。

  • 使い心地(機能美)
  • 見心地(装飾美)

機能性やサイズなどの「使い心地」

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まずは「使い心地」についてです。

家具やインテリアは、普段の暮らしで「道具」として
毎日使う物です。

ですから、座り心地であったり、触り心地、使いやすい
設計、サイズ、(照明なら)明るさ......など、快適な使
い心地を有していることは、絶対条件です。

いかにデザインが美しくとも、座り心地の悪いチェア
は要りませんし、サイズの足りないテーブルも×です。
また、素敵な照明であっても、明るさが足りなければ、
役に立ちませんね。

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つまりは、家具は「暮らしやすくするための道具」で
すから、機能性としての「使い心地」を備えている事
は、とても大事なわけです。

これを専門的な言葉で言うと「機能美を有している」
という言い方をします。

使い心地 = 機能美

このように、家具やインテリアを選ぶ際には大前提と
して「使い心地が良い」という点が必要です。

そして、この「使い心地」を構成するのは、3つの要素
と定義しています。

使い心地(機能美)を構成する「3つの要素」

美しい部屋美しくない部屋
利便性サイズ、動線、配置が良く、
快適で暮らしやすい
使いづらく、暮らしにくい
例)動線が狭い、テーブルが小さい
品質品質が良く、リラックス・癒しを感じる心地が悪く、落ち着かない
例)座り心地が悪い
整理片付いていて、見せたくないものは
収納されていて使いやすい
見せたくない日用品が目に付き、
暮らしに悪影響がある
例)散らかっていてストレス

使い心地(機能美)をもつ部屋は、利便性が高く、毎日
の暮らしがスムーズで快適です。

適切なサイズやレイアウト、家具の品質、適切な照度
などがそれにあたります。

座り心地の良いソファーや、適切な明るさの照明など
は気持ちが良く、リラックスして過ごせるようにして
くれます。

目で愛でて、心も満たす「見心地」

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前項でお話した「使い心地」について、多くの人が
「そりゃそうだよ。当たり前だよ。」と、思われる
方が多いことでしょう。

必要なサイズのテーブルがなければ、人数分の食事を
置けませんし、快適な座り心地のチェアがなければ、
食事を楽しみながらの会話も弾みませんね。

「使い心地」は、絶対条件です。

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では「使い心地」が、十分に足りている家具があれば
暮らしは豊かになるのでしょうか?

答えは「NO」です。

もし、多くの人が「使い心地」だけで満足するのであ
れば、ファッションは、おしゃれを楽しむ必要はなく、
寒さをしのげればいい、体を隠せればいいということ
になってしまいます。

また、食事であれば、お腹が膨られればいいという事
であれば、美味しい食事を楽しむ必要さえ無くなって
しまうでしょう。

つまり、人というものは

機能が満たされれば、満足という風にはできていない

のです。

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そして、それは家具選びにおいても、例外ではありません。

だからこそ「使い心地」と同時に、とても重要になっ
てくるのが「見心地」という考え方です。

「見た目の美しさ = 見心地」が大事なのは、なぜでしょう。

その答えは、人は美しいものを見たり、触れたりする
ことで、心が喜んだり、気持ちが安らいだりする感覚
を得るからです。

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家具やインテリアは、日々の暮らしの中で、幾度とな
く目にしたり、触れたりします。

それは一年を通して毎日の事ですから、お気に入りの
洋服などよりも、さらにさらに多いのです。

暮らしの中で、ふと目にしたり、触れたりした時に、

「きれいな椅子だな。素敵だな。」
「美しい照明だな。買ってよかったな。」
「このソファー、最高だな。」

といった風に「美しいものを、見て楽しむ」という
満足を感じることができます。

これを「機能美」に対して、「装飾美」と言います。

見心地 = 装飾美

そして、この「見心地」を構成するのは、4つの要素と
定義しています。

見心地(装飾美)を構成する「4つの要素」

美しい部屋美しくない部屋
統一感家具、インテリアに統一感がある統一感がなく、バラバラしている
例)チェアのデザインが揃っていない
バランス空間の家具・インテリアの配置バランスがよい配置バランスが悪い
例)狭かったり、ぽっかり空いている
注目目を引くポイントやアイテムがあるのっぺりとしていて、単調で面白みがない
例)飾り気がない
愛着個性を感じるアイテムを取り入れている個性を感じない
例)ビジネスホテルのよう

4つの要素が上手に成立しているお部屋は、見た目が良
く、美しさを感じさせます。

そして「使い心地」と「見心地」の要素をしっかりと
表現できている部屋は、快適な暮らしを提供し、また、
心の充足も与えてくれるのです。

スタイリングアプローチ 「配置と、装飾」

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さて、そんな2つの心地を実現するために行う「インテ
リアスタイリング」ですが、より丁寧に紐解いていきま
しょう。

インテリアスタイリングとは

  1. 空間への配置バランス
  2. 装飾・ディスプレイ

の2つのアプローチが基本的な考え方です。

「スタイリング」と聞くと、なんとなく「装飾や、ディ
スプレイ」などのような「飾る」ということを思い浮か
べる方も多いのではないでしょうか。

△ スタイリング = おしゃれに小物を飾る

というようなイメージです。
これは実は、半分合っていて、半分間違いです。

なぜかというと、飾るよりも前段階に

スタイリング = 空間にバランスよく配置する

という「飾る」の前の「配置」という手順があるからです。

例えば、下の画像を見てみましょう。

247A5530_a.jpg
空間にバランスよく配置する

「素敵なお部屋で、素敵なインテリアスタイリング」
だということは、感覚的に感じていただけることでしょう。

ただ、要素を紐解くと「飾る」ということも当然行わ
れていますが、それと同時に、お部屋の空間バランス
を取るために、全体的にお部屋全体を活用しながら、
上手に配置されているのが分かります。

具体的には

  • 統一感のある家具
  • 適切なサイズのテーブルとチェア
  • 部屋の角の緊張感をやわらげるフロアライト
  • 目線の先にあるアイキャッチ
  • 日差しを美しく調整するブラインド

など、適切な用途、適切なサイズ、適切な色味の家具を
適切な場所に置くことで、美しいお部屋の土台を作って
いることにも気付かされます。

ですから、

◎ 1. 空間にバランスよく配置する → 2. おしゃれに小物を飾る

という2つの手順でお部屋を彩ることを「スタイリング」
と呼ぶのが適切なのです。

247A5506_a.jpg
おしゃれに小物を飾る

2つの違いは理解すると「なるほど」と思われる方も
多いでしょうが、一言で「スタイリング」という言葉
だけでは「配置と、装飾」のどちらを指すのかを混同
しやすく、真意を伝えづらいものです。

ですから、この定義についてわかりやすいように、
リセノでは、独自に2つのワードを作りました。

それが

  1. 空間の配置バランス = ベーススタイリング
  2. 装飾・ディスプレイ = ポイントスタイリング

です。

20240528.jpg
ベースメイク、ポイントメイクのイメージです。

この「ベーススタイリング・ポイントスタイリング」と
いう言葉は、メイク用語に着想を得て名付けました。

リセノスタッフにスタイリングの種類について、呼び方
を相談してみたところ

「それって、女性のメイクの話と近いですね。」
「ベースメイクをして、その後ポイントメイクで仕上げるんです。」

ということを教えてもらいました。

「なるほど! メイクする人なら誰でも知っていて、
 ベースとポイントの概念を掴みやすいね!」

ということで、採用させてもらいました。

ベーススタイリング(配置)

20240501-1.jpg

美しい部屋
整理
余計なものが見えていない
統一感
トーンを統一した家具・インテリア
バランス×
目線の先ががらんとしている
注目×
注目すべき点がない
愛着×
愛着のあるアイテムがない

まず、スタイリングの中でも「配置」を意味するのが
「ベーススタイリング」です。

シンプルなお部屋に、土台となる家具を配置していきます。

配置するアイテムの色のトーンを合わせたり、サイズ
を最適なものを選んだり、お部屋というキャンバスに
大きなアイテムを配置していきます。

よく問題になるのは、この「ベーススタイリング」で
お部屋づくりを終わりと思っている方です。

ベーススタイリングを上手に行うということで、お部
屋はきれいに整理されていて、統一感がある状態は作
れます。

ただ、目線の先ががらんと空いてしまっていて、注目
すべき点や、みどころがありません。

まさに、お化粧でいうところのベースメイクで止まって
いる状態です。

ベーススタイリングの完成は、次の「ポイントスタイ
リング(装飾)」への下地と考えると良いでしょう。

ポイントスタイリング(装飾)

20240501-2.jpg

美しい部屋
整理
統一感
バランス
目線の先にアイキャッチがあり、がらんとしていない
注目
アートや小物など見どころがある
愛着
思い出の品や、お気に入りの雑貨など

ベーススタイリングが整った後には、ポイントスタイ
リングでお部屋を仕上げていきます。

このポイントスタイリングを行うことによって、お部
屋の「バランス、注目、愛着」がプラスされて、見心
地の良いお部屋になります。

20240528-4.jpg

ポイントスタイリングには「アクセントカラー」や
「アクセントアイテム」をセオリーに沿って、お部屋
に散りばめていきます。

このようにポイントスタイリングを行うことで、お
部屋はより魅力を増し、自分で作り上げた、自分だけ
の空間に仕上げることができます。

セオリーのまとめ

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この記事では、美しいお部屋を実現するためには、
「使い心地」と「見心地」の両方が必要であることを
起点に、インテリアスタイリングの定義についてもご
紹介しました。

美しいお部屋づくりのためには、

  • ベーススタイリング
  • ポイントスタイリング

という2つのスタイリングを順番に実行していくことで、
センスに自信のない方でも、誰もが美しいお部屋をつく
ることができます。

ベース、ポイントのそれぞれについての具体的な実践
方法についても、各記事にてくわしく解説しておりま
すので、ぜひご覧ください。

動画でもご覧いただけます。

今回ご紹介した内容は、プロが解説する
動画でもご覧いただけます。

さらに詳しくは、ぜひ店舗のプロスタッフにご相談ください。

店舗スタッフにご相談ください。

リセノの各店舗には、リセノの提唱する「センスのい
らないインテリア」のセオリーについて研修を受け、
社内試験に合格したスタッフが在籍しています。

記事だけでは分かりづらいところや、具体的なセオリ
ーの使用方法などについては、ぜひ店舗にてスタッフ
にご質問いただければと思います。

※おかげさまで土日祝についてはたくさんのご来店を
いただく関係上、ゆっくりとご案内が難しい場合が
ございます。

平日などは比較的ゆっくりとご案内できますので、
宜しければご検討くださいませ。

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