
どういう基準で、家具を選ぶと良いのかの思考法について解説します。
https://www.receno.com/pen/beforestyling/u7/2023-05-15.phpインテリアスタイリングとは
の2つのアプローチが基本的な考え方です。
「スタイリング」と聞くと、なんとなく「装飾や、ディ
スプレイ」などのような「飾る」ということを思い浮か
べる方も多いのではないでしょうか。
△ スタイリング = おしゃれに小物を飾る
というようなイメージです。
これは実は、半分合っていて、半分間違いです。
なぜかというと、飾るよりも前段階に
スタイリング = 空間にバランスよく配置する → おしゃれに小物を飾る
という「飾る」の前の「配置」という手順があるからです。
例えば、下の画像を見てみましょう。
「素敵なお部屋で、素敵なインテリアスタイリング」
だということは、感覚的に感じていただけることでしょう。
ただ、要素を紐解くと「飾る」ということも当然行わ
れていますが、それと同時に、お部屋の空間バランス
を取るために、全体的にお部屋全体を活用しながら、
上手に配置されているのが分かります。
具体的には
など、適切な用途、適切なサイズ、適切な色味の家具を
適切な場所に置くことで、美しいお部屋の土台を作って
いることにも気付かされます。
ですから、
1. 空間にバランスよく配置する
↓
2. おしゃれに小物を飾る
という2つの手順でお部屋を彩ることを「スタイリング」
と呼ぶのが適切なのです。
おしゃれに小物を飾る
2つの違いは理解すると「なるほど」と思われる方も
多いでしょうが、一言で「スタイリング」という言葉
だけでは「配置と、装飾」のどちらを指すのかを混同
しやすく、真意を伝えづらいものです。
ですから、この定義についてわかりやすいように、
リセノでは、独自に2つのワードを作りました。
それが
です。
ベースメイク、ポイントメイクのイメージです。
この「ベーススタイリング・ポイントスタイリング」と
いう言葉は、メイク用語に着想を得て名付けました。
リセノスタッフにスタイリングの種類について、呼び方
を相談してみたところ
「それって、女性のメイクの話と近いですね。」
「ベースメイクをして、その後ポイントメイクで仕上げるんです。」
ということを教えてもらいました。
「なるほど! メイクする人なら誰でも知っていて、
ベースとポイントの概念を掴みやすいね!」
ということで、採用させてもらいました。
ベーススタイリングで止まっているお部屋
ベーススタイリング | 上の画像の状態 |
---|---|
利便性 | 〇 サイズ、動線、配置が良く、快適で暮らしやすい |
品質 | 〇 品質が良く、リラックス・癒しを感じる |
整理 | 〇 片付いていて、見せたくないものは 収納されていて使いやすい |
まず、スタイリングの中でも「配置」を意味するのが
「ベーススタイリング」です。
シンプルなお部屋に、土台となる家具を配置していきます。
配置するアイテムの色のトーンを合わせたり、サイズ
を最適なものを選んだり、お部屋というキャンバスに
大きなアイテムを配置していきます。
よく問題になるのは、この「ベーススタイリング」で
お部屋づくりを終わりと思っている方です。
整っているけれど、どこか物足りない...
ベーススタイリングを上手に行うということで、お部
屋はきれいに整理されていて、統一感がある状態は作
れます。
ただ、
という点で、物足りない印象です。
お化粧でいうところのベースメイクで止まっている状
態です。
以下の記事のおさらいになりますが、
どういう基準で、家具を選ぶと良いのかの思考法について解説します。
https://www.receno.com/pen/beforestyling/u7/2023-05-15.php見心地を構成する要素は、以下の4つです。
ベーススタイリングで止まっているお部屋
ポイントスタイリング | 上の画像の状態 |
---|---|
統一感 | 〇 家具、インテリアに統一感がある |
バランス | × 上・中空間ががらんとして寂しい |
注目 | × 目を惹くポイントやアイテムがない |
愛着 | × 個性を感じるアイテムがない |
3つの点で不十分であるため、上の写真のお部屋は、
統一感はあるものの
において、十分ではありません。
そこで、上記の3つをプラスするのが、次の「ポイント
スタイリング」です。
ポイントスタイリングまで行ったお部屋
ポイントスタイリング | 美しい部屋 |
---|---|
統一感 | 〇 家具、インテリアに統一感がある |
バランス | 〇 上・中空間にも見どころがある |
注目 | 〇 目を引くポイントやアイテムがある |
愛着 | 〇 個性を感じるアイテムを取り入れている |
ベーススタイリングが整った後には、ポイントスタイ
リングでお部屋を仕上げていきます。
このポイントスタイリングを行うことによって、お部
屋の「バランス、注目、愛着」がプラスされて、見心
地の良いお部屋になります。
ポイントスタイリングには「アクセントカラー」や
「アクセントアイテム」をセオリーに沿って、お部屋
に散りばめていきます。
このようにポイントスタイリングを行うことで、お
部屋はより魅力を増し、自分で作り上げた、自分だけ
の空間に仕上げることができます。
ポイントスタイリングで、お部屋に彩りが生まれます。
また、ポイントスタイリングは、雑貨や小物を飾った
り、カラーを入れたりと、とても楽しい工程です。
大きな家具は頻繁に買い替えることはできませんが、
小物を入れ替えたり、旅の思い出を飾ったり、季節の
花を飾ったりと、変化を楽しむことができます。
インテリアを趣味として楽しんでいる人は、ポイント
スタイリングを楽しんでいるとも言えるでしょう。
この記事では、美しいお部屋を実現するためには、
「使い心地」と「見心地」の両方が必要であることを
起点に、インテリアスタイリングの定義についてもご
紹介しました。
美しいお部屋づくりのためには、
という2つのスタイリングを順番に実行していくことで、
センスに自信のない方でも、誰もが美しいお部屋をつく
ることができます。
ベース、ポイントのそれぞれについての具体的な実践
方法についても、各記事にて詳しく解説していきます。
今回ご紹介した内容は、プロが解説する
動画でもご覧いただけます。
リセノの各店舗には、リセノの提唱する「センスのい
らないインテリア」のセオリーについて研修を受け、
社内試験に合格したスタッフが在籍しています。
記事だけでは分かりづらいところや、具体的なセオリ
ーの使用方法などについては、ぜひ店舗にてスタッフ
にご質問いただければと思います。
※おかげさまで土日祝についてはたくさんのご来店を
いただく関係上、ゆっくりとご案内が難しい場合が
ございます。
平日などは比較的ゆっくりとご案内できますので、
宜しければご検討くださいませ。
各店舗の空き状況のご確認や来店のご予約は
以下よりお気軽にお問い合わせくださいませ。
「ふつうのお家を、美しく」というテーマのもと、お部屋を美しくスタイリングするためのセオリーを提唱し、オリジナルの家具や雑貨を展開するインテリアブランドです。
https://www.receno.com/shop/店舗で働くインテリアプロスタッフの経歴や、住んでいるお部屋をご紹介しています。インテリアの知識だけでなく、リセノ家具の体感としてのご案内もいたします。
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