使うほどに味わいが深まる
「チーク×ラタン家具」
チェア・ベンチ・スツールから構成される「WICKER」シリーズは、Re:CENO productでは初採用となる樹種「チーク」の無垢材を使用しています。
また、座面に使用しているラタンは、非常に強い素材で、何十年と受け継がれていけるほどの耐久性があります。非常に軽量ながらも、強さと柔軟性を兼ね備え、また、使っていくほどに表面が深みを増します。
座り心地も、ラタンの柔軟性を十分に活かした、しなやかな弾力を感じさせるものです。木製の板座とも、ウレタンクッションとも異なる張りのある座り心地は、とても快適です。
チークは、世界三大銘木の一つに数えられる高級材で油分を多く含んでいるため水分や湿気に強く、かつては、船の甲板材としても使用されていたほど耐久性に優れた素材です。
木目は緻密で美しく、しっとりとした感触は、ながく使っていくほどに深い味わいを増していきます。
また、座面には「ラタンのピール(=皮)」を編み込んでいます。
ラタンとチークは、新品のうちから独特の風合いが、他にはない味わいを感じさせ、また、長い年月の利用による経年変化で、さらに美しく完成していきます。 アクセントとして、ぜひインテリアに加えていただきたい製品に仕上がりました。
優しいフォルムデザインは、
北欧アンティークを参照しました。
ちなみに丸みを活かした優しいフォルムは、北欧アンティークチェアーを参照しています。北欧アンティークには、無名のデザインながらも美しい意匠の家具が多くあります。
こちらもそんなアンティーク品をイメージソースとして用いて、そこを起点として座り心地を高めるために素材の選定、サイズの調整、座り心地や設計の見直しなどを行い、本製品として仕上げています。
次章より使い心地を高めるために設計したポイントについて、細かく解説していきます。
ゆとりのある幅39cmサイズと、
体にフィットする座り心地
使い心地としてこだわった点として、座面幅を通常のスツールよりもゆとりのある<39cm>に設計し、男性でもゆったりと座っていただける様に配慮しました。
ラタンの張りのある弾力により、腰が落ちず、割としっかりとした座り心地のスツールです。
ただ、それでいながらも、ダイニングでゆっくりと食事を楽しんでいただける様に、できるかぎり体の負担を減らせるように設計をしています。
小さなダイニングも広く使える
「スツールスタイリング」
ここからは、スツールをインテリアに採用するメリットを紐解いていきます。
ダイニングには、4つのチェアを揃える方が多いと思いますが、今回新たなシーンとして提案したいのは「チェア2脚とスツール2脚」を合わせるスタイリングです。
スツールは背もたれがないため、長くリラックスするのにはあまり向きませんが、その反面、背もたれがない分、空間に「抜け感」を感じさせてくれます。
そのため、小さめのダイニングに、なるべく圧迫感を感じさせず、広く感じさせる効果があります。
さらに、当店人気の「folkダイニングテーブル」に合わせていただける様に、より圧迫感を減らすために、脚間にスツール2脚がすっぽり収まるサイズに設計しました。
使用時以外には、テーブルの下にまるまる入り、通路をまるまる確保できますので、小さなダイニングを物理的にも広く使うことができます。
1脚あれば、いろいろ便利に使える
「スツール」
さらにスツールは、背もたれのない簡易的な椅子です。
たまの休みには、友人たちをお家に招いて、ゆっくりと食事をともにするという方も多いと思いますが、なかなか複数台の椅子を、余分として用意しておくことは難しいものです。
そんな時には、スツールがうってつけです。
そもそも背もたれがない小さな椅子ですので、部屋の隅にちょこっと置いておいてもいいですし、
普段は別用途として、例えば、キッチンでの調理中の休憩に使ったり、
玄関の靴を履く時用の簡易な椅子として使ったり、
ソファ横のサイドテーブルとして使ったり、
チェスト横などにちょっとしたアクセント台として使ったりと、いろいろに活用できるというかなりの便利アイテムです。
1~2脚持っていれば、インテリアのどこかでは必ず活躍しれくれるアイテムです。
とても軽く、持ち運びしやすいので、
天気のいい日にはテラスへ持ち出して。
また、WICKERシリーズはとても軽いのも良い点です。
スツールの重量は、2.6kg。とっても軽いです。
チークは、古くは船の甲板に使われていたほどに水に強い木材ですし、ラタンも自然に自生している蔓(つる)ですので、こちらも水に強いです。
ずっと外に置きっぱなしは、さすがに傷んでくる可能性がありますが、たまの外置きなら、まったく問題なし。
天気のいい日には、ひょいっと持ち上げて、テラスに置いて、つまみとビールがあれば、気分の良いテラス席に早変わり。
背もたれが無いから取り回しが良く、水に強くて軽いからこそできる即席テラス席。たまにはこんな使い方もおすすめです。
重量はわずか2.6kg
この軽さが家事の負担とストレスを軽減します。
ダイニングで使うスツールは、暮らしの中心で毎日動かすので、その重量は、実はとても大事です。座ったり立ったりする時はもちろんのこと、掃除機をかける時にもスツールを動かしますよね。
スツールが重いと、掃除機をかけるのも一苦労ですし、毎日のこととなると、かなり負担になります。今回の企画では、なんとかスツールの重量を軽くして、女性でも掃除機をかけながら、片手で「ひょいっ」と持ち上げられる様な利便性を実現しようと考えました。
私たちもスツールというものの設計を理解する為に伝統的な名作チェアーから、現代の著名デザイナーの新作チェアーなど、計10脚以上(!)を購入し、自宅で使いながら、1年以上にわたって、設計や心地などを体感・研究しました。
様々なチェアーを紐解いていく中で、ひとつの答えにたどり着いたのは、チェアーの重量に大きく関わるのは「座面」であるということです。
多くのスツールは「板座」という土台になる木製座面があり、そのまま木部に座ったり、上からファブリックやクッションを張っています。
木製の板座は丈夫で、これはこれで良いのですが、どうしても木部分が増えると、スツールは重くなります。 これでは、女性が片手で「ひょいっ」と持ち上げることは、かないません。
そこで今回採用したのが、ラタンです。
ラタンは木のように強度があり、長く品質が落ちず、また、非常に軽量な素材です。
軽量化のためにペーパーコードを利用するチェアーは多くありますが、ラタンは、それよりも強くしなやかで、さらに意匠的な趣もあります。
このラタンを座面の土台に採用しました。
また、表面素材にはラタンのピール(皮)を使って編み上げることで、適度な弾力を得ています。
このラタンの自然な弾力により、お尻のアタリも非常に良いので、ウレタンクッションなども省くことが出来、より一層軽量化しています。
これらの工夫によって、女性でも片手で持ち上げられるほどの大幅な軽量化に成功しています。
また、軽量化したことにより、もうひとつ利点が生まれました。
それは、スツールを後ろに引いた時の「音鳴りの軽減」です。
現代のフローリングは、オークなどの無垢材を張っているご自宅も多いと思います。
昔のようにツルツルのフローリングではなく、無垢材の床は、木本来のあたたかみを感じさせてくれる為、内装のクオリティを格段に高めます。そのため、現代のおしゃれなリビングやダイニングは、ほぼ無垢材を採用しています。
無垢材フローリングで問題になるのが、スツールを引いた時に生まれる「摩擦による音鳴り」です。重量のあるスツールは、無垢床との摩擦が大きくなり、大きく嫌な「音鳴り」がします。
毎日のことなので、一度気になりだすと、この音鳴りは、意外とストレスになります。
特に、僕のような神経質寄りな性格の人には、たまりません(苦笑)
その点、軽量なスツールは、無垢材フローリングとの摩擦が少なく、音鳴りも小さくなります。
ちなみに、僕が数か月自宅で実験した中でおすすめの方法としては「カグスベール」のような床との摩擦を軽減するシールを脚底に張ると、音鳴りがさらに軽減されるので、おすすめです。
「スーッ」と滑るようにスツールを動かせる感触は、なかなかの快感です。
スツールの座り心地や、見た目にこだわる方は多いと思いますが、このように日々の暮らしから見つめ直すと、実は「重量」はかなりポイントです。
とても軽いスツールに仕上がったので、ぜひその点にも注目いただければと思います。
メンテナンスフリーで
気軽にご愛用いただけます。
ちなみに日々のメンテンナンスも、ほぼ必要ありません。
チークは油分を含んでいるため、オイルを塗ったりのケアは必要ありません。
ただ1点気を付けていただきたいのは、ナチュラル色のスツールについては、無塗装のため、最初のうちは外からの色を吸い込んでしまいます。
醤油などの色のついた水分をつけないように、注意していただければと思います。 使っていくうちに、チークが内部にもつ油分が表面に出てきて、塗膜の代わりになります。
また、座面や背面のラタンピール(皮)も、水をはじきますので、飲み物をこぼしたりしても、さっと拭いてもらえれば問題ありません。
メンテナンスフリーで、長くご愛用いただけるのも良い点ですね。
「心地」を備えた、
Re:CENOの暮らしに寄り添う家具づくり
Re:CENOの人気シリーズとなっている「folk」「WIRY」「R.U.S」「NOANA」「AGRAソファ」、もちろんこの「WICKER」も、このコンセプトのもと開発されました。材質や色、生地など、細部にまで想いを込めたこれらのアイテムは、形こそ違えど常にリンクし合っています。
一つの空間にコーディネートされた時、見た目のかっこよさや統一感だけでなく、「心地」を備えたディテールや機能性をきっと感じていただけるはずです。
ベッド横のナイトテーブルとして使ったり、ソファの近くに置いてサイドテーブルとして使ったり、
パソコン用のイスとして使ったり、1台で何役もこなしてくれます。
座面が広いので物を置くにも、座るにもちょうどよく、軽くて持ち運びがしやすのも気に入っています。