
公開日 2024年08月27日(火)
更新日 2025年02月27日(木)
カーテンの透過性、どう考える?
素材別での透け具合を比較してみました。
こんにちは。
商品部の関です。
唐突ですが、みなさまは、窓回りのカーテンについて、
どこまで気にかけられておりますでしょうか。
長年、実店舗にてお客様よりご相談を受けていた中、
正直、カーテンにこだわりをお持ちの方は、
全体の中でも少ない印象でした。
カーテンは、一度購入すると、
あまり買い替えるという事が少なく、その割には、
「簡単に」決めてしまいがちなジャンルです。
そこで今回は、カーテンの選び方でも重要なポイント、
透過性についてご紹介いたします。
透過性を簡単にお伝えすると、透け具合の事です。
今回は、リセノで人気なドレープカーテンを例に、
素材別の透け具合を比較し、透過性が生活に
どう影響するなどをご説明いたします。
ぜひ、最後までお読みいただき、
カーテン選びのご参考にしていただければ嬉しいです。
それでは、進めていきましょう。
カーテンの透過性とは?
それではまず、透過性について触れておきます。
冒頭でも軽く触れましたが、
透過性とは、「透明(透けて見える)である性質」
もしくは、「透過(透けて見える、通り抜けられる)である性質」
出典:Wikipedia
という事で、こちらをカーテンに当てはめると、
光がどれぐらいカーテンを通過できるか
という事になります。
簡単にお話しすると、
- 透過性が高い物は、光を通しやすい
- 透過性が低い物は、光を通しにくい
となります。
ここは、使用されている素材が大きなポイントになり、
その部分は、後ほど触れていきます。
それでは、その透過性がお部屋に影響する
大きなポイントを2つご説明いたします。
① 室内の明るさ
まず影響するのは、お部屋の明るさです。
先ほどの透過性のポイントを、
お部屋に取り入れた際の例にすると、
- 透過性が高い物は、光を通しやすい = お部屋が明るくなる
- 透過性が低い物は、光を通しにくい = お部屋は暗くなる
となり、窓向きや近隣の建物環境など、
外的要因の影響もありますが、お部屋の明るさに
とても影響することがお分かりかと思います。
そうなると、目指す理想のお部屋において、
極力自然光でお部屋を明るくしたい場合は、
透過性が高い物を選ぶ。
反対に、生活リズムとして、夜勤などがおありで、
日中は比較的暗くしたいという場合は、
透過性の低い物を選ぶという具合です。
② プライバシー
画像上:カーテンなし / 画像下:カーテンあり
続いては、プライバシーへの影響です。
カーテンは、日中の日差しを遮る役割のほかに、
外からの視線を防ぐ役割もあります。
窓が道路側に面している場合や、
マンションの同じ階層で向かい側にも窓がある場合、
共用廊下のような外からの目線が気になるところ。
光を通すという事は、外から室内が透けて
見えてしまうのではないかという心配です。
こちらは、透過性の高いカーテンであれば、
多少透けて見えてしまいますが、素材面や、
対策を講じることでクリアにすることができます。
そちらは後半にて詳細に触れますので、
ご覧いただけますと嬉しいです。
カーテンの透過性を「素材別」に3つの商品で比較
左:Mar、真ん中:Soft、右:Breeze
それでは、リセノで人気のドレープカーテン3枚を、
素材別にどれぐらい透過性が違うのか比較しました。
今回は、
- Mar(麻 100%)
- Soft(綿 48%、ポリエステル 38%、アクリル 14%)
- Breeze(ポリエステル 100%)
を対象に検証します。
検証ポイントは、
- 日中、室内がどれぐらい明るいのか
- 夜間、外から室内がどう見えるのか
(レースカーテンは無い状態)
を見ていきます。
また、今回検証に使用するカーテンでの結果となり、
世間的な一般全てに適応するわけでは無い旨、
事前にご了承くださいませ。
それでは、順番に見ていきましょう。
Mar(麻 100%)
リセノで永く人気のある「Mar」は、
天然素材を贅沢に使用したドレープカーテンです。
柔らかい風合いで、風になびく姿は、
空間を落ち着いた雰囲気に仕上げてくれます。
日中、室内がどれぐらい明るいのか
こちらのリネン素材は、程よく光を遮ってくれますが、
程よい透け感で、室内が暗くなるという事は
ありません。
窓向きによっては、かなりお部屋も明るくなります。
窓際では、読書も行えるほど明るいので、
ドレープを閉めた状態でも、
お部屋に程よい明るさを確保することができます。
夜間、外から室内がどう見えるのか
少し窓から離れた位置にある照明の光源も
ある程度見え、光源の前を通ったりすると、
人が動いていることは確認できます。
レースカーテンもあわせて閉めれば、
もう少し見えにくくなります。
Soft(綿 48%、ポリエステル 38%、アクリル 14%)
続いては、一見シンプルな無地に見えますが、
ぽつぽつとした節模様が特徴のネップ生地を使用した、
ヘリンボーン柄のカーテン 「Soft」です。
2種類以上の素材を使用した混紡で仕上げられ、
天然素材の軽やかさと、化学繊維が形状を永い期間
保たせてくれます。
日中、室内がどれぐらい明るいのか
コットンが主な素材のSoft も一定の光を遮り、
室内を程よい明るさにしてくれます。
先ほどの Mar に比べ、生地感は少し厚手になり、
少し透過性は低くなりますが、
比較的明るいと言えるでしょう。
窓際では、十分読み書きができるほどの明るさです。
夜間、外から室内がどう見えるのか
こちらも光源の位置が分かりますが、
窓から離れた光源などは見えなくなりました。
少し離れた位置であれば、光源付近を通っても
人が歩く姿などは見えません。
先ほどの Mar(麻100%)に比べ、
室内は見えにくくなりました。
Breeze(ポリエステル 100%)
最後にご紹介するこちら「Breeze」は、
ポリエステル100%のシンプルなカーテンです。
形状安定加工が施され、永い間、
きれいな状態を保たせることが可能です。
日中、室内がどれぐらい明るいのか
Breeze は、遮光機能1級の仕様で、
日中でもカーテンを閉め切れば、
プロジェクター投影ができるほど暗くなります。
生地感も、今までの2種類に比べ厚手で、
少しゴワっとし、重量感も少し感じられます。
7色の中からお選びいただける Breeze は、
カーテンの色味が濃ければ濃いほど遮光率も高く、
閉め切れば真っ暗に近い暗さになります。
夜間、外から室内がどう見えるのか
画像上:カーテンなし / 画像下:カーテンあり
こちらは、光源の位置も全く分からないほど、
室内の様子は見えません。
透過性・遮光性ともに、高いことが分かります。
比較結果
人気の3種類を例に比較しましたが、結果としては、
麻や綿を使用した Mar / Soft の透過性が高く、
ポリエステルの Breeze は、透過性が低くなりました。
Breeze は、遮光機能が含まれておりますので、
透過性が低いのは当然ですが、傾向として、
天然素材の物は透過性が高くなります。
また、軽やかな印象に見せるため、生地感が薄い
という事も影響しています。
上記を踏まえ、冒頭でお伝えした、
透過性がお部屋与える影響部分の、
- 室内の明るさ
- プライバシー
を考えていく必要があります。
次の項目では、その影響部分について、
もう少しご案内いたします。
カーテンの透過性にまつわるご提案
では、素材別での透過性の比較ができたところで、
オプション機能など、透過性にまつわる内容を
ご紹介します。
遮像機能付きレースカーテンを併用する
【レース】機能性カーテン Poudre
遮像カーテンとは、昼間のみならず、
夜間も外から中の様子が見えづらいという機能です。
今回ご紹介した Mar や Carly のように、
ある程度光を室内に取り入れたいが、夜間外からの
見え方が気になる方は、こちらも併用すると安心です。
画像上:カーテンなし / 画像下:カーテンあり
さすがにこちらのレースカーテンのみでも、
夜間では光源位置が分かる程度になりますが、
ドレープとあわせれば、より見えなくなります。
一般的にカーテンは、ダブルレールといわれる、
前後に2枚(ドレープ・レース)吊るす方法が多く、
レースも取り付けることがほとんどだと思います。
薄手のドレープで、日中は室内へ光を入れたいが、
夜間は少し心配という方は、
特にレースと合わせた設置がオススメです。
ドレープカーテンの遮光レベルを上げる
遮光機能、すなわち光を通さないように、
ある程度暗くなる3級から、かなり暗くできる1級まで、
オプションにて機能を付けることができます。
こちらは遮光機能の付いた裏地を付ける方法になり、
天然素材の軽やかな物などに付けると、
軽やかなどの特徴を損なってしまう恐れはあります。
ですので、
軽やかなリネン素材 x 裏地遮光
などの場合は、軽やかさと遮光の両立は、
少し難しくなってまいります。
この点においては、少し慎重にお考えいただく方が
良い部分となります。
こちらについては、詳細に触れている別記事が
ありますので、そちらをご覧くださいませ。
遮光カーテン等級を徹底解説!1級と3級の比較や選び方のコツをご紹介
ブラインドの取り入れも視野に入れる
それでは最後に、窓回りのアイテムについて、
カーテンではなく、ブラインドの取り入れです。
ブラインドは、少し取り付けにハードルが高いと
思われがちなアイテムですが、今では、比較的簡単に
個人でも取り付けられる器具です。
- 光の取り入れ
- 風の取り入れ
- 窓回りをスッキリさせる
という部分において長けており、
私の自室も腰窓にブラインドを取り付けております。
ブラインドのメリットなどは、
こちらも別記事にて詳細に触れておりますので、
そちらをご覧いただけますと幸いです。
失敗しないブラインドの選び方は? 種類や素材の違いを解説
カーテンとブラインドどっちを選ぶ? メリット・デメリットを徹底比較
カーテンの透過性を把握し、暮らしにあったカーテンを選びましょう。
カーテンの透過性について、
いかがでしたでしょうか。
最後に少しまとめておきます。
カーテンにおいての透過性は、
- 透過性が高い物は、光を通しやすい
- 透過性が低い物は、光を通しにくい
それによる影響として、
- 室内の明るさ
- プライバシー
がある。
透過性にまつわるご提案としては、
- 遮像機能付きレースカーテンを併用する
- ドレープカーテンの遮光レベルを上げる
- ブラインドの取り入れも視野に入れる
です。
居住空間のお部屋には、ほぼ必ずある窓。
面積や視界に入りやすい場所という事もあり、
インテリアにおいても、重要な場所になります。
インテリア性と暮らし方を掛け合わせ、
最適なカーテン選びと、暮らしに役立てれば幸いです。
窓回りアイテム一覧はこちらから。
カーテンの生地サンプルも無料で郵送可能ですので、
ぜひ気になる生地などございましたら、
お気軽にお申し込みくださいませ。
※各カーテンページにお申込みフォームがございます。
リアルショップでは、大判の生地サンプルを
展示しておりますので、全体のイメージ掴みの際には、
ぜひ店頭にてご確認くださいませ。
それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。