【青山店ができるまで。】北欧ヴィンテージアイテムの取り扱いをスタートします。
こんにちは。ヤマモトです。
この度リセノでは、青山店OPEN(2024年4月19日)に
合わせて、新たに「北欧ヴィンテージアイテム」の取り
扱いをスタートします。
今回の記事では、ヴィンテージアイテムの定義から、
取り扱いを開始する背景や思いをご紹介していこうと
思います。
ヴィンテージと、アンティークの違い
ヴィンテージとは、一般的な定義として
ヴィンテージ = 製造されてから20~30年以上経過したもので、100年未満のもの
を指します。
よく混同して使われやすい表現として「アンティーク」
がありますが、アンティークは
アンティーク = 製造されてから100年以上経過した価値のあるもの
と定義されます。
WTO(世界貿易機関)に日本は加盟しており、その規
定では「製造された時点から、100年を経過した手工芸
品・工芸品・美術品」をアンティークと定義しています。
該当するアンティーク製品は、関税(国と国の間で取引
を行う際にかかる税金)が、免除されるということに
なっており、明確に区別されています。
100年以上が経過している「アンティーク品」は、価値
の高いものであり、国としては関税を無料にしても、
国内に流通させる価値があるものと定義しているため
切り分けがされているのです。
北欧ヴィンテージのガラスオブジェ
もちろん、100年経っていなくとも、製造から20年以上
の歳月を経てきた「ヴィンテージアイテム」は、経年変
化が見られたり、機械が少なかった時代に1点1点手作り
で作られていたりと、現代の新品には出せない味わいを
深く感じ取れます。
20年以上経てば、服でも、車でも、人間でも、相当に
味わいが出ますよね。新品にはない良さがあります。
「アンティーク」と「ヴィンテージ」は、厳密には
異なる定義になりますが、どちらにしても、古き良き
味わいを感じられる、唯一無二のアイテムということ
には変わりありません。
北欧家具と、ヴィンテージの関係
さて、ヴィンテージの定義について、ひも解いてきました。
今回、リセノで取り扱いをスタートするのは、ずばり
「ヴィンテージ」のアイテムです。
おおよそ「1950年~60年代」に、デンマークやスウェ
ーデンなど北欧で作られたオブジェや、照明などをセ
レクトして仕入れてきています。
つまりは、製造からおおよそ50~70年くらい経過した
アイテムたちです。
リセノでも取り扱いのあるYチェア(CH24)も1950年代のデザイン
この時代の北欧は、現代でも流通する多くの名作家具が
生み出された時代でもあります。
日本でも最も有名な北欧チェアのひとつ「Yチェア」も
1957年に発売開始されましたから、ちょうど同じ時代
です。
Yチェアは、現代でも新品が製造され続けていますが、
同じ時代に製造されていたオブジェは、現代では製造
されていないものがほとんどです。
北欧のインテリアは現代でもとても人気が高く、リセノ
でもその美しさをご紹介しています。
お部屋を美しくするために、ヴィンテージアイテムを
コーディネートに取り入れるのは、ナチュラルヴィン
テージの王道手法でもあるからです。
僕を含めたリセノのメンバーたちは、自宅では様々な
ヴィンテージアイテムを飾っています。
「自分たちが良いと思うものを、ご紹介(販売)する」
というのは、インテリアの楽しさを広げる活動をして
いる僕たちにとって当然のことです。
自分たちが良いと思っているからこそ、自信をもって
ご紹介ができるからです。
今回、偶然の出会いが重なり、北欧を中心としたヴィン
テージアイテムを仕入れるルートがつながりました。
そのご縁の中で、念願であったヴィンテージアイテム
の取り扱いをスタートできることになったのです。
ナチュラルヴィンテージのセオリー
「古びた趣きのあるもので、深みを与える」
ヴィンテージアイテムは、僕たちが提唱するインテリア
のセオリーにも深くかかわっています。
僕たちが提唱する「ナチュラルヴィンテージ」は、
「シンプルでナチュラルな内装をベースに、
トーンを抑えた統一感のある家具を配し、
ヴィンテージ感のあるアクセントアイテムをミックスすることで、
落ち着いた印象を与えるインテリアスタイリング」
というスタイリング手法を提案しています。
「ナチュラルヴィンテージ」スタイリングのメリットと、実践ポイントを紐解きます。
土台が完成したところ
1行目と2行目の
「シンプルでナチュラルな内装をベースに、
トーンを抑えた統一感のある家具を配し、
は、お部屋の土台となる部分で、上の図のような状態です。
この2行の要素を実践することで、統一感のある整った
印象のお部屋を作ることができます。
このままでも友人などからは、褒められるようなお部屋
かもしれないですね。
ただ、インテリアとしてはあっさりとしすぎて、個性が
少なく、物足りなさも感じます。
スタイリングまで完成したところ
ここに
ヴィンテージ感のあるアクセントアイテムをミックス
という、3行目の要素を追加することで、インテリアス
タイリングは、一気に華やかさを増し、おしゃれな雰囲
気に変わります。
この「アクセントアイテム」という発想が、僕たちが
提唱する「ナチュラルヴィンテージ」の非常に特徴的
な部分です。
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僕たちが提案するアクセントアイテムは
- 古びた趣きのあるもので深みを与える
- 時間とともに表情が変化するものを育てる
- 織ったもの・編んだもので表情を与える
- 自然素材でお部屋に複雑性を加える
- 手仕事のあとが感じられるものでぬくもりをプラス
という5種類があり、中でも「ヴィンテージアイテム」
は、長い年月を経てきた独特な表情が、お部屋に深み
を与えてくれるので、非常に重要なアイテムです。
モノが経過してきた時間分の深みを、お部屋にプラスしてくれます。
ヴィンテージアイテムは、現行品と比較すると価格が
高いものが多く、インテリア初心者にとっては、購入
のハードルが高いアイテムです。
しかしながら、その効果は非常に大きく、インテリア
を好きになればなるほど、やっぱり欲しいと思うもの
だったりします。
ですから、僕たちはセオリーに則って論理的にヴィンテ
ージアイテムの価値を掘り起こし、自ら紐解いてご紹介
することで、みなさんがより導入しやすくなる様にして
いこうと考えています。
ヴィンテージの良さを感じやすい
アイテムから品揃えします。
リセノのヴィンーテージアイテムの取り扱いは、初回
は「ランプ・オブジェ・ブックエンド」などから。
インテリアに1点からでも取り入れやすく、それでいて
個性がしっかりとインテリアに影響を与えてくれるカテ
ゴリからスタートします。
ヴィンテージランプ
僕が購入した私物。シェードのデザイン・柄は、すこし変わります。
ランプは、1960年代頃のデンマーク、スウェーデンの
品物を中心に仕入れました。
陶器でできた本体部分にヴィンテージ独特の味わいが
あり、なかなか見かけない一点物ばかりです。
北欧の規格では、日本のコンセントに合わないため、
国内にてソケットからコードまでを、一式新しく付け
替えています。
また、シェードは国内メーカーにて、折り柄の美しい
ものを、新たに型を起こして、制作しました。
ヴィンテージランプが1点あるだけで、夜の暮らしが
豊かになること、間違いなしの一押しアイテムです。
ヴィンテージオブジェ
オブジェは、動物モチーフのものから、花瓶のような
もの、陶板など、さまざまなものを仕入れてきました。
こちらも、もちろんすべて一点物です。
ディスプレイに入れ込むことで、深みを出すことが
できるので、フォーカルポイントなどに使ってもらう
と良いかなと思います。
ブックエンド
ブックエンドは、年代不明のスウェーデン製です。
復刻版が日本で出回っていたのは見たことがあります
が、当時のものに偶然出会いました。
シンプルなデザインのブックエンドですが、経年変化
が出ており、味わいを足したい本棚にぴったりと思い
ます。
4月19日(金)青山店のオープンと
同時に販売スタートします。
さて、この記事では、ヴィンーテージアイテムの定義
から時代の関連性、リセノが取り扱いをスタートする
背景までを紐解いてきました。
ヴィンーテージアイテムがインテリアスタイリングに
与える影響は大きいので、お気に入りのアイテムを見
つけていただけると嬉しいなと思います。
ここに載せている以外のアイテムも多数仕入れています
ので、詳細は、ぜひ青山店のオープンに合わせてご来店
いただければ幸いです。
また、青山店での売れ行き次第では、二子玉川・京都・
福岡・オンラインストアでも、順次販売を拡大していこ
うと思います。
ぜひ楽しみにお待ちください。