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センスのいらないインテリア【スタイリング編】|お部屋を彩るインテリアの選び方(カーテン・ブラインド編)

お部屋を彩るインテリアの選び方(第1回/全3回)

curtainhowto6.jpg

  1. カーテン・ブラインド編(現在のページ)
  2. ラグ・マット編
  3. 照明編(順次公開)

「お部屋を彩るインテリアの選び方」は、全3回の連載
シリーズです。

「カーテン、ラグ、照明」は、家具と同じくらいにお
部屋に大きな影響を与えるインテリアです。

選び方の基本を学んで、素敵なお部屋づくりに活かし
ていただければと思います。

カーテンは「お部屋への影響が大きい」インテリア

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みなさんは、お部屋の「カーテン」は、どのように
決めますか?

ソファーやダイニング、チェアなどは、いろんなお店
に見に行ったり、ネットで調べたりして、一生懸命に
選ぶ人は多いと思います。

一方、カーテンは案外

「とりあえず、これでいいか。」
「どれでもそんな変わらないでしょ。」
「予算がないから、安いやつで」

というような感じで、特別に気をつかうことなく、
なんとなく選ばれている方も多い印象です。

しかしながら、プロの視点で見ると、カーテンは実は
お部屋のスタイリングにおいて「とても影響が大きい」
インテリアのひとつです。

https://www.receno.com/assets_c/2023/01/20230117121106-thumb-800xauto-100027.jpg暮らしの中で、思っているより目に入ります。

その理由は、

  • 目線の先にある
  • 見えている面積が大きい
  • 「光」への影響が大きい

という理由です。

みなさんも今のお部屋を、あらためて見まわしてみて
ください。

上の画像でもお分かりいただけると思いますが、カー
テンが「お部屋の中で、大きな面積を占める存在」で
あるかがお分かりいただけると思います。

4_色の配分-5.jpg

インテリア配色の黄金比においても、カーテンは内装
に属するアイテムで「ベースカラー(シェア70%)」
のひとつに分類されます。

「ベース = お部屋の土台・基礎・骨格」となる分
類のアイテムですから、お部屋の印象においてもとて
も重要なのです。

ですから「なんとなく」カーテンを選ぶのは、実は
とてももったいないことです。

この記事では、カーテン・ブラインドの選び方につい
て、使い心地、見心地の両方の観点から丁寧に解説し
ていきます。

ぜひ最後までお読みいただければと思います。

カーテン・ブラインド選び 「使い心地」のポイント

curtainhowto4.jpg

まずは、カーテン・ブラインドを「使い心地」の観点
から選ぶ基準をご紹介していきましょう。

カーテン・ブラインドの役割を知る

20240605172916.jpg

使い心地の観点からカーテン・ブラインドを選ぶため
には、そもそもどういう役割を期待して、カーテンや
ブラインドを選ぶのかを理解しておくのが大事です。

  • ドレープカーテン
  • レースカーテン
  • ブラインド

の代表的な3つのアイテムについて、機能的な面からの
役割を見ていきましょう。

ドレープカーテンの役割

Mar7-2.jpg

ドレープカーテンは

ドレープカーテン = 厚手の生地を使用したカーテン

のことです。

mar-blog4-2.jpg

厚手の生地でできたカーテンですから、機能的な役割
としては、上記のように、光、音、熱などを抑えたり、
外から見えないようにプライバシー保護に役立ったり
します。

機能機能の詳細
遮光外からの光を遮る
遮音/防音外からの音の侵入を防ぐ または 室内からの外への音漏れを防ぐ
遮熱/断熱冬場には外の冷気を遮断し、夏場に外からの熱を遮断する
遮像外部からの視線を遮断し、室内の様子を見えにくくする

レースカーテンの役割

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レースカーテンは

レースカーテン = 薄手の透ける生地で作られたカーテン

のことです。

20250124180321.jpg

透け感があるので、ドレープカーテンよりも光をよく
通します。また、光がレースカーテンを通ることで拡
散され、柔らかな光に変えて、室内に取り込む効果も
あります。

機能機能の詳細
光の拡散外からの光を室内に拡散する
(軽い)遮像外部からの視線を遮断し、室内の様子を見えにくくする

ドレープとレースの併用

20240806180636.jpg

多くの場合は、ドレープカーテンとレースカーテンは
1つの窓に両方を付けます。

奥にレースカーテン、手前にドレープカーテンと前後
に吊ることができる様な「2本のレール」になっている
カーテンレールが一般的です。

「なぜ、ドレープとレース 1つの窓に両方いるの?」

というと、上記の「機能」で書いたように、それぞれ
に期待する主要な役割が異なるため、開け閉めするこ
とで、両方の機能を使い分けるからです。

ブラインドの役割

DSC_3468


ブラインドは

スリット(細長い板)が連なった窓用インテリア

です。

★6_ブラインドを開けている(マットミルクホワイト)_セレーノグランツ25-テンションタイプ(ホワイト系)_247A2206_1.jpg

スリットの角度を調整することできる機構がついてい
て、光の量や視線をコントロールできます。

機能としては、おおよそドレープカーテンと同様です
が、スリットによる光の調整という点が特徴的です。

機能機能の詳細
遮光外からの光を遮る/スリットで調整する
遮音/防音外からの音の侵入を防ぐ または 室内からの外への音漏れを防ぐ
遮熱/断熱冬場には外の冷気を遮断し、夏場に外からの熱を遮断する
遮像外部からの視線を遮断し、室内の様子が見えにくくする

sereno-bl_商品画像_詳細_ポール式、開けぐあいはポールで(マットミルクホワイト)_セレーノグランツ25-テンションタイプ(ホワイト系)_247A2364.jpg

スリットの調整によって、ドレープカーテンとレース
カーテンの2つの役割を(完全ではないものの)担う
仕様になっているのが特徴です。

----------

それぞれの主な「機能的な役割」は、以上です。

続いては、この役割の中からカーテン・ブラインドの
大きな役割のひとつである「光の取り込み」について
ご説明していきましょう。

部屋の役割ごとに「光の取り込み」を考える

curtainhowto1.jpg

主にカーテンには、

  • 光を通すカーテン
  • 光を通さないカーテン(ブラインド)

の2つがあります。

「光をコントロール」して、お部屋を適切な明るさに
するのが、カーテンのもっとも大事な機能です。

LDKや個室には「光を通すカーテン」が最適

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リビング、ダイニングをはじめとして、書斎や子供部
屋など、基本的に「何らかの活動をする部屋」には、
明るさが必要です。

ですから、それらの部屋に付けるカーテンは
「光を通すカーテン」を選ぶようにしましょう。

20240822115115.jpg

光を通すカーテンを使うことで、適度に光をコントロ
ールしながら、やわらかな光を感じることができます。

柔らかな光を浴びることで、気分も上がりやすく、
体や心を起こす効果もあります。

寝室には「遮光カーテン」を。

Mousse9-2 (1).jpg

活動のためのお部屋とは逆に、寝室には「遮光カーテ
ン」がおすすめです。

外からの光を遮ってくれるので、ゆっくりと睡眠をと
ることができます。

遮光カーテンには「遮光等級」というものがあり、等
級によって、どのくらい光を遮るのかが変わります。

curtainhowto10.jpg

「1級」がもっとも遮光性が高く、室内にほとんど光を
通しません。「2級、3級」となるごとに、遮光性能は
低くなります。

完全に光を遮りたいか、少しの光は感じたいかによって
お選びいただくと良いでしょう。

ブラインドは、採光も、遮光も。

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ブラインドは、スリットに遮光の機能があり、スリッ
トを閉じることで、外からの光を遮ることができます。

また、逆にスリットを開くことで、室内に光を取り込
むこともできます。

光の取り込みと、遮光の両方の機能をもっているのが
ブラインドと言えるでしょう。

「オーダーカーテン」で、窓にフィットさせる。

窓のサイズに合わせる.jpg

カーテンには

  • オーダーカーテン
  • 既成カーテン

があります。

既成カーテンは、既成サイズの窓(幅200cm×高さ180
cmなど)に合わせて、決まったサイズで販売されてい
るカーテンです。

自宅の窓が「既成サイズ」で、既成カーテンとぴった
りとサイズが合う場合には、オーダーカーテンと比べ
て、安価で購入することができます。

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一方、オーダーカーテンは、窓のサイズに合わせてサ
イズをオーダーして作るカーテンのことです。

現在は、昔と異なって、窓の形や大きさも様々なもの
が使われているので、既成カーテンではフィットしな
い窓が増えています。

★★before-DSC00447.jpg △ サイズが合わず、床にカーテンがついている

窓のサイズに合わないカーテンを付けていると、短す
ぎたり、長すぎたりと不格好になってしまいます。

また、見た目が悪いだけではありません。

短い場合は、光が入ってしまったり、プライバシーが
守りづらかったり、温度調整が不十分に。

逆に長い場合はホコリが付着しやすく、お掃除がしに
くかったり、ハウスダストが溜まる原因にもなります。

★★after-DSC00443.jpg ◎ オーダーカーテンで、サイズがぴったり

カーテンは1回購入しておけば、長く使えるインテリア
であり、健康面などにも影響を与えるインテリアです。

窓のサイズが既成カーテンでは合わない場合は、変に
お金を節約するのではなく、長い目で考えて、オーダ
ーカーテンを選ぶようにしましょう。

「ブラインド」は、出入りの少ない窓に。

sereno-bl_商品画像_1-b.jpg

ブラインドは、操作するための「紐を下に引く」こと
によって、開け閉めを行います。

ですので、カーテンよりも開け閉めには、労力がかかります。

ですので、洗濯物などを干すために頻繁に出入りする
ベランダやテラスに出るような「掃き出し窓」には
向きません。

新生活準備_画像10 (1).jpg

ですから、基本的には「掃き出し窓以外の窓」に設置
するのが良いでしょう。

ブラインドは、スリットによって光を取り入れる量を
調整できますので、「採光」を目的とした窓に設置す
ることで、室内の光を思い通りに調整することができ
ます。

★8_光の調整(比較)_ナチュラルウッド_セレーノグランツ25-テンションタイプ(ウッド系).jpg

腰高の窓や、ちょっとした採光用の小窓では、光の
調整がしやすく、とても便利です。

DSC_3473


マンションなどで、テラスへの出入りがほかで確保で
きていたり、頻繁に出入りするライフスタイルではな
いというような場合は、掃き出し窓にブラインドを入
れるのも良いでしょう。

カーテンよりもすっきりとした見た目に仕上がります。

カーテン・ブラインド選び 「見心地」のポイント

https://www.receno.com/drape/wafflecu/img/4-b.jpg

さて、続いては「見心地」の観点から、カーテンや
ブラインド選びのポイントをご紹介しましょう。

カーテン・ブラインドの「見心地」の特徴を知る

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まずは、お部屋におけるカーテン、ブラインドの見た
目的な特徴をまとめます。

ドレープ/レースカーテン 「見心地」の特徴

Mar5 (1).jpg

カーテンは「ファブリック(布)」で作られています
ので、見た目に柔らかな印象を与えてくれます。

光の差し込む窓際は美しく、天気の良い朝などは、
気持ちまでやわらかにしてくれるでしょう。

また「ナチュラル色」などのカーテンを入れることで
光がすこしの色味を帯びます。

20250114171326.jpg

カーテンを通して入ってくる光の色は、暖色であたた
かな風合いを感じます。

ですから、よりお部屋の印象がやわらかく、ほっこり
とした印象を受けるようになります。

メリットメリットの詳細
見た目の柔らかさ布ならではの柔らかな質感
光の調色色のあるカーテンを通る光は、色味を帯びる

★after-DSC00437.jpg

一方、デメリットとしては、カーテンを開けた時には
窓の左右(もしくは片方)に、カーテンの布が溜まり
ます。

布が溜まっている姿は、すこしもたついた印象を受ける
こともあります。

デメリットデメリットの詳細
もたつきオープンにした時にも、左右にカーテンだまりができる

タッセルを使って、カーテンをまとめることで、
もたつきの印象を軽減するのが良いでしょう。

ブラインド 「見心地」の特徴

ブラインド全体②-のコピー.jpg

ブラインドは、カーテンと比べて、見た目のすっきり
感が一番の良さです。

布よりも「シャープ」な印象があり、洗練された印象
をお部屋に与えてくれます。

また、スリットによる光の調整もできますので、カー
テンよりも、よりこまやかな明るさの調整ができます。

メリットメリットの詳細
光の調整スリットの角度によって、明るさを調整できる
見た目のすっきり感カーテンと比べて、見た目がすっきり

sereno-bl_自宅撮影_榎本_2310_IMG_1179.jpg

デメリットとしては、前述のとおり「動線となる掃き
出し窓」には、出入りの関係で向きません。

また、大きな窓に入れる場合には(自身で出来る程度
の簡単なものではあるものの)施工が必要です。

施工に伴って、ネジ穴などが開きますので、賃貸マン
ションなどで傷を付けたくない場合には、向かないと
言えるでしょう。

デメリットデメリットの詳細
施工による傷大きなサイズの場合、窓枠に施工が必要
(突っ張り式/カーテンレールに付けられるものもあり)

sereno-bl-blog2-2.jpg

ただ、リセノでも取り扱っているような「突っ張り式」
や「カーテンレール」に取り付けられるものもあります。

賃貸などでは、そのようなタイプを選ぶと良いでしょう。

カーテンに「強い色」はNG

lys39.jpg △ カラーカーテンは、主張が強すぎて悪目立ちします。

見心地をよくするためには、カーテンやブラインドに
主張が強すぎる色を入れるのは、おすすめしません。

なぜなら、カーテンと隣接している壁は、たいていの
場合は「白」だからです。

白い空間の中に、大きな色が入ることにより、そこだ
けが悪目立ちしてしまい、空間全体の色のバランスが
大きく崩れてしまいます。

東リさん.jpg

また、色と同様に、いやそれ以上に禁物なのが「柄」
の入ったカーテンです。

より一層強く目線を惹きつけてしまいますので、お部屋
全体の調和が崩れてしまいます。

20240814165931.jpg ◎ カーテンは、主張のない色合いが合いやすい

カーテンは、お部屋全体の調和の観点からすると

  • 薄いグレー
  • 淡いベージュ(生成色)

などの「主張の強くない」色合いがおすすめ。

白の壁色となじんで、お部屋を明るく、広く見せる
効果があります。

「素材感」のあるもので、美しい風合いを。

mar-blog12-2.jpg

「白やベージュでは、物足りない感じがする。」

という方もいらっしゃるでしょう。

そんな方におすすめしたいのが

コットン(綿)や、リネン(麻)の天然素材

を使ったカーテンです。

curtainhowto7.jpg

ポリエステルなどの化学繊維と比べて、シンプルな見
た目ながらも、手に取ると質感を感じることができ、
大きな面積である窓際に、やわらかな風合いを与えて
くれます。

20240823112405.jpg

室内に入る光も、やわらかな風合いになりますので、
とても気持ちいい時間を過ごせるでしょう。

ドレープカーテンは「付けない」という手も。

20250120173500.jpg

カーテンの弱点である「もたつき」という点では、
ドレープとレースの2つが吊られていることによって、
カーテンを開けた時によりノイズを感じます。

ひとつのアイデアとしては、ドレープカーテンは厚み
がある分、レースカーテンよりももたつきが多いもの。

ですから、思い切ってドレープカーテンをつけずに、
レースカーテンだけにするというのも手です。

DSC00380.jpg レースは、風の揺らぎも感じやすく、インテリア性がアップ

「レースカーテンだけじゃ、外から室内が見えちゃう。」

と思われる方もいらっしゃるでしょうが、最新に開発
されたレースカーテンの中には「遮熱」や「遮像」な
どの効果をもつ機能的なものも登場しています。

sunny-cur-blog19.jpg

ドレープカーテンを付けないことによって、より爽や
かで、美しい窓際になりますから、ドレープカーテン
を付けないという選択肢も良いでしょう。

ブラインドなら「見た目がよりすっきり」

curtainhowto5.jpg

ブラインドは、カーテンと比べてデザインが直線的で
あり、布のような不規則なよれがありません。

また、窓枠内に設置することで、布部分がかさばるこ
ともないため、よりすっきりと、洗練された印象を与
えてくれます。

  • カーテン  = 見た目にも柔らかさを感じる
  • ブラインド = すっきりと洗練された印象

という特徴がありますので、お部屋のテイストに応じ
てお選びいただくと良いでしょう。

セオリーのまとめ

20240919174444.jpg

さて、カーテン・ブラインドの選び方を「見心地」と
「使い心地」の両方の視点から紐解きました。

あらためてまとめますと、

スタイリングの課題

  • カーテン・ブラインドの選び方が分からない

解決のためのセオリー

  • カーテン・ブラインドの選び方を「見心地」「使い心地」の観点から学ぶ

スタイリングセオリーの効果

  • カーテン・ブラインドの選び方が分かる

です。

かなさん宅補正後.jpg

ついつい「なんとなく」で選んでしまいがちなカーテ
ンやブラインドですが、実は、暮らしやすさやスタイ
リングの美しさに大きな影響を与えます。

まさに「お部屋の土台」となる部分ですので、ぜひ
正しい理解のうえで、お選びいただければと思います。

さらに詳しくは、ぜひ店舗のプロスタッフにご相談ください。

店舗スタッフにご相談ください。

リセノの各店舗には、リセノの提唱する「センスのい
らないインテリア」のセオリーについて研修を受け、
社内試験に合格したスタッフが在籍しています。

記事だけでは分かりづらいところや、具体的なセオリ
ーの使用方法などについては、ぜひ店舗にてスタッフ
にご質問いただければと思います。

※おかげさまで土日祝についてはたくさんのご来店を
いただく関係上、ゆっくりとご案内が難しい場合が
ございます。

平日などは比較的ゆっくりとご案内できますので、
宜しければご検討くださいませ。

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