伸長式ダイニングテーブルの失敗しない選び方をご紹介します。
こんにちは。編集部の江本です。
伸長式とは、その名の通り、
大きさを変えることのできる家具のこと。
伸長式ダイニングテーブルは、
普段はコンパクトなダイニングとして、
来客時にはゆったり集えるテーブルとして。
お子さまの成長などで変わりゆく
生活スタイルにも合わせられるため、
長く愛用いただけます。
伸長方法はいくつかあり、
天板をスライドさせるタイプや、はめ込むタイプなど
種類によってデザインや使い勝手も変わります。
今回は、伸長式ダイニングテーブルの
失敗しない選び方について、解説していきます。
伸長式ダイニングテーブルのメリット
「伸長式を購入したけど、合わなかった...」
ということがないように、
メリット・デメリットを理解しておきましょう。
まずは、メリットからご紹介します。
テーブルのサイズを変えられる。
テーブルの大きさを変えられることが、
伸長式テーブルの最大の特徴です。
商品やテーブルサイズによって
+2〜4名ほど座れるようになります。
- 今は2人暮らしだけど、ゆくゆくは家族が増える。
- 引っ越しが多く、生活スタイルや間取りがよく変わる。
- 友人や家族を自宅に招いて、お家で集まる機会が多い。
使用する人数や暮らしの変化に合わせて、
長く寄り添って使えるのが大きなメリットです。
多様な目的に活用できる。
「ダイニングは、食事をするだけの場所」
と、思われているかもしれませんが、
近年は、使い方も多様化しつつあります。
たとえば、在宅でのお仕事、勉強や読書、
家族や友人とのだんらんの場など。
「食事だけだと十分だが、
作業用にもう少しスペースを確保したい。」
といった場合に、目的に応じてサイズを変えられます。
普段使いは伸長せずに縮めておき、
必要なときだけ拡張すれば、場所は取らないので、
お部屋がコンパクトな方にも安心です。
伸長式ダイニングテーブルのデメリット
メリットを聞くとよく見えるかもしれませんが、
デメリットももちろんあります。
それでは、お伝えしていきます。
普通のダイニングよりも少し重たい。
テーブルの素材や商品によっては
拡張用の天板パーツが含まれるため、
通常よりも重量感のあることが多いです。
とくに、一人暮らしや女性の方は、
一人でも拡張できるか、動かせるかなどは
購入時に確認しておくと安心です。
一度拡張したら、伸ばしたまま。
デメリットに含まれるかわかりませんが、
「一度伸長したら、縮めずに使っている」
という方も多いかと思います。
反対に、広げるのが手間で、
「一度も伸長したことがない」
という方もいらっしゃるかもしれません。
性格や生活スタイルによるかと思いますが、
伸長式ではあるものの、本来の使い方として
活用できていないパターンは多いです。
とはいえ、頻繁に変える必要はなく
「来客が少ないので、縮めたまま。」
「拡張したけど、お部屋が広く圧迫感はない。」
など、ご自身のスタイルにあっていれば、
とくに気にすることはないかなと思います。
伸長式ダイニングテーブルの失敗しない選び方
伸長式ダイニングテーブルで失敗しないためには、
3つのポイントが大切です。
① 伸長方法の違いを理解しておく。
② 伸縮時・伸長時の設置に必要なスペースを知っておく。
③ 伸長時の脚の位置を確認する。
詳しく解説していきます。
① 伸長方法の違いを理解しておく。
伸長方法は、伸ばし方の違いだけではなく、
テーブルの形や使い勝手にも影響します。
代表的なパターンは、
「バタフライ式」
「スライド式」
「エクステンション式」
の3つです。
「バタフライ式」
テーブルの天板の端部分を持ち上げて伸長するタイプ。
メリット:比較的簡単に拡張できる。
デメリット:伸縮時に折り曲げた天板が見えるので、見た目がごちゃついて見える。
→ 1人暮らしや女性の方、頻繁に拡張することが多い人におすすめ◎
「スライド式」
テーブルの下に、ひと回り小さいテーブルが収納されており、スライドして使用するタイプ。
メリット:引き出すだけなので簡単に拡張でき、長さも自由に変えられる。
デメリット:テーブルに段差ができてしまう。脚の位置が変わらない。
→ 人数やシーンに合わせて、テーブルを広々と使いたい人におすすめ◎
「エクステンション式」
ダイニングテーブルの天板を左右に引き伸ばし、別の天板を真ん中にはめ込むタイプ。
メリット:伸縮時に円形になる。脚の位置も変わるので、脚元がすっきりして見える。
デメリット:使わないときの天板の置き場所に困る。
→ 伸長式でも円形のテーブルを使いたい方におすすめ◎
リセノがおすすめするのは、
「エクステンション式」です。
エクステンション式は、脚の位置が変わるので、
複数人で座っても、足元がすっきりと使えること。
伸縮時は円形、伸長時には楕円形と丸みのある形。
テーブルを囲むようにチェアを配置できるので
長方形よりも多くの人が座れるようになります。
エクステンション式の難点としては、
使わないときの天板の置き場所に困ること。
気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、
天板は立ててしまえるので、
冷蔵庫のスキマなどに入れておくと良いでしょう。
伸長方法で、伸縮時のテーブルの形が変わります。
バタフライ式やスライド式だと、
伸縮時は四角形に対して、
エクステンション式は円形に。
円形のダイニングテーブルを求めている方は、
エクステンション式を選ぶようにしましょう。
② 伸縮時・伸長時の設置に必要なスペースを知っておく。
伸長式に限らず、ダイニングテーブルは、
基本動作を踏まえた最適なサイズがあります。
確認しておきたいポイントは2つです。
- 食事をする人数の確認
- 設置に必要なスペースを確認する
まず、食事に必要なサイズは
1人あたり幅60cm×奥行き40cmで、
最低限確保しておきたいサイズです。
次に、設置に必要なスペースについて。
ダイニングでの基本動作は、
「チェアを引き出す」「座る」「食事を運ぶ」
の3つから、最適なサイズを導き出します。
これらの動作に必要なサイズとして、
チェアを引き出すときには、後方に約60cm。
チェアに座ったときは、後方に約50cm。
食事を運ぶ際に、後方に約60cm。
つまり、設置に必要なスペースとは、
「テーブルの大きさ」+「生活動線60cm」+「両側から椅子を引く120cm」
となります。
画像を使ってイメージをお伝えすると、
円形110cmのテーブルを普段使いする想定
伸縮時に4人でテーブルを使う場合。
設置に必要なスペースは赤枠の
「幅230cm×奥行き230cm」です。
約3.2畳分のスペースです。
ダイニングの近くにソファーを置くとなると
2方向に動線60cmずつプラスになるため、
緑の枠の「幅290cm×奥行き290cm」。
約5畳分のスペースが必要となります。
伸長170cmで、ゆったりと食卓を囲む想定
先ほどと同じ間取りで伸長170cmにした場合、
設置に必要なスペースは赤枠の
「幅230cm×奥行き170cm」の部分。
約2.4畳分のスペースが必要です。
近くにソファーを置くレイアウトだと、
3方向に動線60cm加えるため、
緑の枠の「幅290cm×奥行き290cm」。
約5畳分のスペースが必要です。
片側を壁際に寄せることで、
「円形110cm」のときも、「伸長170cm」のときも、
必要なスペースは同じ5畳分となります。
伸長170cmで、友人を招いて食卓を囲む想定
伸長した170cmを6人で使うことを想定し、
なおかつ壁から独立して設置する場合、
赤枠の「幅290cm×奥行き230cm」。
約4畳分のスペースが必要です。
また、同様にソファーの動線を考慮すると、
緑の枠「幅350cm×奥行き350cm」。
約7.4畳分のスペースです。
伸長し、なおかつ大人数で使う想定となると、
伸縮時と比較して約2.4畳プラスになります。
「伸長式だからコンパクトなお部屋でも問題ない」
と思っていても、いざ伸長すると大きすぎて
想像してた使い方ができないことも...。
「伸長式ダイニングテーブルを、いつどう使う想定か」
をイメージしておくと、良いでしょう。
ダイニングテーブルの配置でお悩みの方は、
こちらの記事もご覧くださいませ。
ダイニングテーブルの配置パターンとは? 実例で見るレイアウトの基本
リセノでは、
3Dコーディネートサービスも行っています。
「お部屋に置いたサイズ感がどのぐらいなのか」
「どのようなレイアウトができるのか」
「気になっている商品が、わが家に合うのか」
などのお悩みをプロがサポートいたします。
Web・実店舗どちらでも対応可能ですので、
ご都合に合わせてお選びいただけます。
「3Dコーディネート」をご検討中の方へ。お店で体験するメリットをご紹介します。
③ 伸長時の脚の位置を確認する。
意外と忘れられがちなのか、
テーブルの「脚の位置」です。
「脚の位置で何が変わるの?」と思われるかもですが、
天板と合わせて脚の位置が移動しないと、
座ったときに脚が邪魔で座りづらくなったり、
チェアやベンチを収納できなくなってしまいます。
エクステンション式であれば、
伸長時に脚の位置も一緒に外側に動くので、
長辺側に何人か座っても、脚元がすっきりします。
使い勝手がどうか、チェアをどのように収納したいか、
なども考えておくと、安心です。
人気の伸長式ダイニングテーブル「folk(フォーク)」
今回解説した内容を踏まえて、
おすすめの伸長式ダイニングテーブルをご紹介します。
リセノのダイニングテーブルの中でも人気の高い、
「folkダイニング」です。
スタッフ人気も高く、
実際のスタッフ宅も交えてご紹介します。
「folkダイニング」の特徴
特徴をまとめると、
- エクステンション式で「円形」→「楕円形」に伸長できる。
- サイズ感は、伸縮時110cm、伸長時170cm
- 脚の位置が変わるので、足元がすっきり
という点です。
伸長方法がエクステンション式のため、
伸縮時は円形、伸長時は楕円形の形に。
伸長時に脚の位置も一緒に外側に動くので、
長辺側に何人か座っても、
足元をすっきりと使えます。
伸縮時が円形110cm、
伸長時が楕円形170cmまで大きくなります。
また、奥行きが110cmと通常のダイニングより広め。
普通のダイニングは80cmくらいが多いため、
比較すると、ゆったり贅沢なサイズ感です。
お部屋の圧迫感が気になる方は、
脚の高さを低めにするのがおすすめです。
folkダイニングは、脚の高さが通常の「72cm」、
少し低めの「68cm」の2種類ご用意しております。
68cmだと高さによる圧迫感が少ない分、
お部屋を広く見せてくれるので、おすすめです。
愛用しているスタッフ宅のコーディネート
カラーは「ナチュラル」「ブラウン」
「ヴィンテージレッド」「ブラック」の4色展開。
お部屋に置いたら、どのようなイメージになるか、
リセノスタッフの実際の自宅写真をご紹介します。
※ブラックは新商品のため、ブラック以外のご紹介
ぜひ、お家のイメージの参考にしてみてください◎
わが家の伸長式ダイニングテーブルです。
2人暮らしですが、友人を招くことが多いので
普段は円形、来客時は伸長して使用すると、
シチュエーションで変えています。
【わたしの愛用品】名作アーコールチェアと合わせたい「伸長式ダイニングテーブル folk」
愛用品マガジンで詳しく紹介しているので、
こちらもぜひ見てみてください◎
編集部の岩部宅は、2人暮らし。
ブルーの壁紙に、ナチュラルカラーのダイニングが
非常にマッチしています。
【わたしの愛用品】一緒に年を重ねたい円形ダイニングテーブル。リアルな使い心地をご紹介します◎
次にご紹介するのが、商品部・清水宅。
1LDKでリビングが広いわけではないですが、
壁付にすることで、必要な動線は確保しつつ
スペースをうまく活用している印象です。
片側のチェアをベンチにすることで、
高さも抑えられて、お部屋が広く見えます。
ひとり暮らしの方や、リビングがあまり広くない
という方に、参考になるかなと思います。
【わたしの愛用品】丸いダイニングテーブルをひとり暮らしのお部屋に迎えました。
福岡店・榎本宅は、家族4人暮らし。
folkダイニングに、
folkダイングチェアとベンチを合わせています。
北欧ヴィンテージ好きの目線で、
スタイリングの魅力を語っているので、
こちらのマガジンも参考にしてみてください。
【わたしの愛用品】北欧ヴィンテージが好きな私が「folk ダイニングチェア」を選んだ理
東京店・大森宅は、家族4人暮らし。
30代子育て世代の目線で、
folkダイニングを選んだ理由が紹介されているので、
ぜひ参考にしてみてください。
【わたしの愛用品】30代子育て世帯がこだわって選んだダイニングテーブル〜前編〜
【わたしの愛用品】30代子育て世帯がこだわって選んだダイニングテーブル〜後編〜
正しい選び方を知って、伸長式ダイニングテーブルを購入しましょう。
本日のおさらいです。
伸長式ダイニングテーブルの種類は、
- バタフライ式
- スライド式
- エクステンション式
伸長式ダイニングテーブルの選び方は、
- 伸長方法の違いを理解しておく。
- 伸縮時・伸長時の設置に必要なスペースを知っておく
- 伸長時の脚の位置を確認する。
です。
使用人数やシーンに合わせて、
フレキシブルに可変できる
伸長式ダイニングテーブル。
一人暮らしからファミリーまで、
幅広い層に、長くお使いいただけるので、
正しい選び方を知って、購入しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。