拝啓 岡本太郎先生 <強く生きる言葉>
拝啓 岡本太郎先生
拝啓 岡本太郎先生
こんにちは。
毎日、太陽の照りつける暑い日が続きますね。
いかがお過ごしでしょうか。
お手紙を書くのは、初めてになります。
私は、スズキと申します。
私は、先月東京にやってきました。
なぜかというと、私の働くインテリアショップの
『Re:CENO TOKYO』がOPENしたからです。
私は、そのお店の店長をしています。
自分で言うのもなんですが、これがとっても
良いお店なんです。
京都から、不安も期待も一緒に背負って
やってきましたが、あっという間に一か月。
おかげさまで、ショップにはたくさんのお客様が
ご来店いただきました。嬉しいかぎりです。
それで何の用だ?
と思われますよね。すみません。
実は、岡本太郎先生にお礼が言いたくって、
お手紙を書かせていただいています。
東京に来てからというもの。
お客様やスタッフに支えられ、嬉しい事もたくさん
ある反面。私自身、たくさんの葛藤もありました。
そんな時、東京に来てから、何度目かの休日。
気持ちをリフレッシュすべく、街に繰り出す事に
しました。
その際に表参道にある『岡本太郎記念館』に
行ってきました。
この場所は、岡本太郎先生が、50年近くアトリエ兼
自宅として、生活をされていた所ですよね。
真夏の太陽の下。
先生の作品が、お庭でギラギラと焼けつくすように
立っている様子が印象的でした。
奇妙な形の数々のエネルギッシュな作品に、
元気をもらいました。
そして、ここで、私は一冊の本に出会いました。
それが、この本です。
『強く生きる言葉』 -岡本太郎-
そこには、岡本太郎先生らしい言葉の数々。
力強い言葉に、グっと勇気づけられたんです。
今の私に響いたのは、この言葉。
<純粋>
絶対に妥協しないで。
人と争うのじゃなくてニッコリ笑っていればいい。
そうするといつか相手にキミ自身の純粋さがわかってくる。
そして、相手が自分も彼みたいな純粋さをもてればいいな
と思いはじめるものなんだ。
『強く生きる言葉』90ページより抜粋
そうなんですね、岡本太郎先生。
ついついムキになって、夢中になってしまいがちな私。
だけど、純粋に直向きに進んでいく事が大事なんですよね。
それが、周りに伝わるって事なんですよね。
パラパラっと適当にめくったページの一言だった
けど、心をそっと、だけど力強く励ましてくれる言葉。
ありがとうございます。
そして、本の最後のページに、こんな言葉が。
<僕>
ぼくはきみの心のなかに実在している。
疑う必要はいっさいないさ。そうだろ。
『強く生きる言葉』176ページより抜粋
はい。
私は、ここ東京で自分を信じてがんばります。
そう決意しました。
そして、少し成長できたら、いつか関西に帰った時、
岡本太郎先生の分身、太陽の塔に挨拶に行かせて
いただきます。
その時には、もう少し自信がついてるかな?
今は、私のお部屋にいるミニ太陽の塔に、
しっかり怠けないように見張っててもらいますね。
最後になりましたが、改めて岡本太郎先生の言葉に
とっても励まされました。
ありがとうございました。
もし、落ち込みそうになったら、
『爆発だ~!』
って、また励ましてくださいね。
それでは、またお手紙書きます。
お元気でお過ごしください。
敬具