センス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「円形」のセオリーをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2024-06-07.php公開日 2026年03月09日(月)
コーナーTVボード「RattanMix」の企画経緯とコンセプト設計についてお話しします。
こんにちは。プロダクトデザイナーの仮屋﨑です。
今回のマガジンでは「Re:CENO product」より
新たに販売が決定した、
コーナーTVボード「RattanMix」について
ご紹介させていただきます。
大きなテレビが主流になっている現代ですが、
コンパクトなテレビをお持ちの方も
まだまだいらっしゃるかと思います。
今回は小さなお部屋でもテレビを見る環境を
整えたいと思っている方に向けた提案です。
この新作テレビボードについて、
企画経緯とコンセプト設計を紐解いていきます。
小さなお部屋の「テレビ問題」は、
家具のレイアウトが固定されること。
お部屋の中でレイアウトを決定付ける
大きな要素としてテレビの配置があります。
お部屋のどこか1面の壁にテレビを配置した場合、
その面と平行になるようにソファーなどの
視聴する場所を配置することが
多いのではないでしょうか?
テレビの位置というのは普段どこで
どう過ごすのかという日々の暮らし方にかかわり、
さらには、お部屋全体の印象や
生活動線までかかわる問題です。
上の写真のように
お部屋の広さに余裕があれば
比較的自由に家具をレイアウトできて、
視聴場所に困ることも少ないかと思います。
しかし、寝室や書斎・ワンルームなどの
小さなお部屋でテレビを見たいと思っても、
- 「テレビを置くと家具の配置がほとんど固定されてしまう」
- 「そもそもテレビボードを置けるスペースがない」
- 「テレビを最適に見る距離を確保できない」
といったお悩みがでてきます。
こうした空間の制約による悩みを解消し、限られた
広さのお部屋でも、テレビの視聴とお部屋全体の
「使い心地」と「見心地」を両立できるように
今回のコーナーテレビボードは設計しました。
お部屋の角を活用して、
家具レイアウトを自由にするコーナーテレビボード
お部屋の角というのは、実は使いにくい場所です。
ソファーやダイニングなどの大きな家具や
サイドボードなどの収納家具を優先的に
レイアウトしていくと、お部屋の角がなんとなく
ぽっかり空いてしまうことはありませんか?
広いお部屋では、そこにフロアライトや
植物などを置いて、フォーカルポイントとして
彩ることができます。
しかし、小さなお部屋では、家具を置ける
スペースに限りがあるので、なんとなく
空いたままのデッドスペースになっている方も
多いのではないでしょうか。
そこで、今回のテレビボードは、
このデッドスペースを有効活用するために
お部屋の角にぴったりと収まる設計にしました。
このデッドスペースの角にテレビを置くことで、
- 部屋の中心を広く使いやすくなる。
- テレビの置く位置に縛られない。
- コンパクトなお部屋でもレイアウトの自由度が高まる。
など、さまざまなメリットが得られます。
テレビが2方向から見えると、
家具の置き方がラクになります。
一般的なテレビボードは、
「正面から見る」前提のものがほとんどです。
だから、ソファの位置も決まりやすい。
ベッドの向きも固定されやすい。
結果として、家具レイアウトの自由度が
減ってしまいます。
今回のコーナーテレビボードは、
名前の通りにお部屋の角に置くことで、
テレビを見る方向が2方向になる設計にしています。
たとえば、
- デスク作業をしながら、ニュースを見る
- ベッドからも椅子からも映画が見られる
- 生活シーンによって"テレビの見方"を選べる
このように2方向からテレビを視聴できることで
お部屋のどこでどう過ごすかの選択肢が増えて、
家具レイアウトの自由度がぐんと上がり、
「テレビを置いたのに、部屋が単調にならない」
そんな状態をつくりやすくなります。
コンパクトなお部屋でも最適な視聴距離を確保する。
小さなお部屋では、
テレビの置き場所がだいたい決まってしまいます。
すると、視聴距離も固定される。
見る場所によっては「近すぎる」「斜めすぎる」など、
小さな違和感が積もっていきます。
しかし、角に置く場合は、
お部屋の対角線方向に画面が向くので、
結果として、限られたお部屋の広さでも、
視聴距離を取りやすい方向が増えます。
大きな部屋のようにはいかなくても、
小さなお部屋なりの「ちょうどいい」距離の
視聴環境を作ることができます。
コンパクトなお部屋には
コンパクトなテレビがおすすめです。
小さなお部屋に大きなテレビを置いてしまうと
そもそもテレビの存在感が大きくなってしまい
家具のレイアウトはもとより、お部屋全体の
見心地も悪くなってしまいます。
そこで、今回はコンパクトなお部屋に置く前提の
テレビボードとして32インチ型までのテレビを置ける
本体サイズに設計しています。
- 幅60.1cm×奥行60.1cm×高さ45cm
- 本体の対角線距離が約85cm
32インチ型までのテレビを置けるサイズにしながら
お部屋の角に置いても圧迫感を出さないために、
幅と奥行きを極力小さくしています。
テレビは大画面でという価値観もありますが、
最適な視聴距離や家具の配置などを考えて、
お部屋にあったちょうどよいサイズを選ぶ
ひとつの選択肢にしていただければと思います。
パーソナルな空間でも、
テレビのある暮らしを心地よく。
コンパクトなお部屋向けのテレビボードですので、
ワンルームはもちろん、寝室や書斎でのご使用も
おすすめです。
寝室:眠る前のゆったりした映画時間に
寝室はベッド以外の家具を
置けるスペースがあまりない
お部屋が多いかと思います。
テレビボードとベッドを平行に置くのは
難しくても角のスペースに置けば、
動線の邪魔にもなりません。
寝室は眠る前に一息つける
くつろぎの空間でもありますので、
お風呂の後に、好きな映画やドラマを見て
ゆったりお過ごしいただけます。
書斎:あなただけの「自分時間」を
書斎は主に仕事や勉強の場所ですが
お家の中で一人の時間を過ごせる場所でもあります。
休憩の合間に短いニュースを。
少し家族と離れて趣味の時間を。
書斎に小さなテレビがあると、
ひとり時間をより充実したものに
変えることができます。
ワンルーム:家具レイアウトの選択肢を増やす
ワンルームなどは一度家具のレイアウトを決めると
ほとんど模様替えしない方も
多いのではないでしょうか?
ワンルームはテレビの位置が固定化しやすいので
角にテレビが置けると、レイアウトの幅が広がります。
さらにワイヤレスのテレビチューナーも活用すれば、
よりレイアウトが自由になり、暮らしに合わせた
お部屋のレイアウトを作ることができます。
テレビ周りのごちゃつきを整える収納設計
テレビボードとしての使い心地を考えて、
物を隠せて・閉めたまま使えて・配線まで
迷わない仕組みを、このテレビボードにまとめました。
生活感が出やすいテレビ周りは「隠せる収納」で整える。
テレビ周りはお家の中でも散らかりやすく
生活感が出てしまいがちな場所です。
- リモコン
- ゲーム機・レコーダーなどの機器類
- ケーブル類
- 取扱説明書や小物
出しっぱなしでも困らないけれど、
見えているだけで「生活感」が出やすいものばかりです。
小さなお部屋は、少しでも物が増えると
散らかっている印象になりやすいです。
そのため、このテレビボードは、
扉付きで中身を隠せる設計にしました。
両開きの扉なので、中にアクセスがしやすく
とりあえず、なんでもガサっと収納していただけます。
また、中は三段可動の棚板にしていますので、
ゲーム機器や収納する物のサイズに応じて
変更していただけます。
ラタン編みの扉で、赤外線も通します。
まだまだ、DVDやBlu-rayプレイヤーを
お持ちの方も多いかと思います。
扉を閉めたままでも、
リモコン操作がしやすいように
ラタン編みの扉で赤外線を通せる仕様にしています。
ゲームなどの通信機器も問題なく
お使いいただけますので、
扉を閉めた状態でお楽しみいただけます。
背面をひらけた設計で、配線もすっきり。
テレビ周りは、
様々な機器類を接続するためのケーブルが増えます。
そして、コンセント位置によっては
テレビボードと重なってしまい
配線の取り回しに悩むことも。
このテレビボードは、
本体裏面をひらけた設計にしていますので、
コンセントに干渉しづらく、 機器類への
アクセスもしやすい形にしています。
佇まいはヴィンテージを手がかりに。
丸みと脚で、軽く見せる。
今回のテレビボードは
ヴィンテージ家具をモチーフにしながらも、
形はできるだけシンプルにデザインしています。
角の家具だからこそ、丸みを持たせてやわらかく。
直線的な家具が増えがちな小さなお部屋でも、
柔らかな印象を与えてくれます。
リセノではお部屋の角に円形のものを置くことを
おすすめしており、下記マガジンで詳しく
解説していますので、ぜひご覧ください。
脚付きなので、足元すっきり軽やかに。
先細りの丸脚を付けて本体を浮かせて
全体的に軽やかなデザインにしています。
お部屋の角に、どんと木製の塊があると
テレビの黒さも相まって重苦しい印象に
なってしまいます。
足元を軽やかにして抜け感をつくることで、
空間が広く見えやすく、掃除もしやすい設計に
仕上げています。
質の高い「オーク材」を贅沢に。
本体に使用しているのは、
天然木のオーク材です。
古くから家具材として親しまれてきたこの木は、
経年によって少しずつ飴色へと深まっていく
美しい変化が魅力です。
ヴィンテージ家具にもよく使われており
「育てるように楽しめる木材」として
長く愛されています。
使い続けるほどに、
より美しい風合いへと変わっていく。
そんな経年変化を楽しめる素材として、
このオークを選びました。
飴色に育てていくのも楽しみの一つです。
ウレタン塗装で、水や汚れに強いから
長くきれいにお使いいただけます。
塗装は「ウレタン塗装」を施しています。
水や汚れに強く、メンテナンスが容易で、
非常に長持ちする塗装方法です。
水拭きも出来ますので、
ちょっとした汚れがついた場合も、
簡単にメンテナンスができます。
オーク材の上品な木目が際立つ
定番の3カラーでの展開です。
カラーは、リセノの家具とも合わせやすい
「ヴィンテージレッド」「ナチュラル」「ブラウン」の
3色をご用意。
お部屋のテイストに合わせてお選びいただけます。
北欧家具をイメージした「ヴィンテージレッド」
ヴィンテージレッドは、
1950年代頃の北欧ヴィンテージ家具のような趣きと、
上質さをイメージしたカラーです。
古い北欧家具にも馴染みますので、
ヴィンテージ好きの方にも
お選びいただきたいカラーです。
馴染みの良い爽やかな「ナチュラル」
ナチュラルは、オーク材の色味を活かした、
爽やかで明るい仕上がりです。
木の温かみを感じながら、
空間をスッキリ広く見せられます。
深みがあり、こっくりと趣深い「ブラウン」
ブラウンは、男性っぽい印象がありますが、
リセノスタッフの中でも、女性スタッフに
とても人気のあるカラーです。
木目がはっきりとしており、
より木製家具のような趣きを感じられます。
こだわりを詰め込んだ「コーナーTVボードRattanMix」
2026年3月9日(月)より発売します。
ということで、新作テレビボードの
企画の経緯とコンセプトについてご紹介しました。
小型テレビ専用のテレビボードと
少しニッチな製品となりましたが、
パーソナルな限られた空間を整えることは
リビング・ダイニングを整えることと同様に
暮らしを充実させるために大切なことだと思います。
単なるテレビ置き場としての家具ではなく、
この一台が、あなただけの「自分時間」を
より豊かに彩る一助となれば幸いです。
寝室や書斎までこだわりたいと考えている方は
ぜひご検討ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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