カウチソファ「culum unit sofa」の企画経緯と
コンセプト設計についてお話します。
こんにちは。ヤマモトです。
オリジナル家具シリーズ「Re:CENO product」から
AGRAソファ以来、実に2年半ぶりとなる新作ソファー
をリリースします。
2015年からスタートしたリセノのオリジナルソファー
は、これまでの7年間で「NOANA」「folk」「AGRA」
と、3つのシリーズをリリースしてきましたが、これら
のソファーはいずれもフェザーをたっぷり詰め込んだ
「柔らかな座り心地」のソファーでした。
久しぶりの新作となるソファーは、その真逆となる
「硬い座り心地」を追求したソファーです。
本日のマガジンでは、この新ソファーの企画経緯と、
コンセプト設計について、紐解いていきます。
「柔らかい」と「硬い」の経験から生まれた
「畳に寝転がる」ような感覚のソファー
僕たちの作るソファーは、いままで常に「フェザー」
をふんだんに使った「バフッ、フワッ、じわっー」が
特徴の柔らかいソファーでした。
それは、僕自身がまだ家具デザインを始める前に、
とある家具ブランドのフェザーソファーに座った際に
「なにこれ! めっちゃいい!」と心を奪われたのが
きっかけでした。
フェザーをふんだんに使用した柔らかな座り心地は、
安価なウレタンで作った柔らかさとはまったく異なり、
体を包み込むような座り心地で、その気持ちよさに
惚れこんでしまったのです。
あらためて振り返ると、それが2012年のこと。
実に10年前の出来事です。
その後、そのブランドのフェザーソファーを奮発して
購入し、その体験を基に、自分たちでもその座り心地
を再現したソファーを作りたいと思い、手がけたのが
・2015年リリースの「NOANA」シリーズ
・2017年リリースの「folk」シリーズ
・2020年リリースの「AGRA」シリーズ
それぞれに個性のある「柔らかさ」をもったソファー
をリリースしてきました。
おかげさまで、これらのソファーは、多くのお客様に
ご好評いただき、シリーズ合計で約1万1,000台を出荷
し、様々なお客様宅にて、ご愛用いただいています。
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さて、それから、今年2022年。
さかのぼること、2019年の春から試作を重ねてきた
新しいソファーが、何度も試作を重ねた末、ようやく
完成しました。
今回のソファーのテーマは、ずばり「硬いソファー」です。
「なぜ、いま硬いソファーを?」
と思われるかもしれませんが、僕は、硬いソファーも
長年愛用してきて、その良さを知っていました。
僕が硬いソファーをはじめて所有したのは、
柔らかいソファーと出会う、さらに3年前。
2009年に実家を建て直したときに、まっさらな自室に
導入したのが「モールドウレタン」と呼ばれる特殊な
製法によって作られるウレタンを使った「硬い」ソフ
ァーでした。
見た目に「パーン」と張りがあり、座った時には
「硬い!」としっかりと感じられる座り心地。
国内の有名ソファーメーカーの製品です。
その頃の僕は、ソファーについての知識もまだ浅く、
「せっかく家を建て直したんだから、本当に良いと
言われるソファーを買ってみよう!」と考えていました。
そして、その頃に仕事でお付き合いのあった、僕より
も、うんと年上の家具メーカーの社員さんから、
「あのブランドの製品は、価格に対して、
モノがいいから、おすすめだよ。」
と、勧められました。
家具業界に長く従事されている先輩からの紹介だった
ので「きっと間違いないはず!」と思い、20代だった
僕は、そのブランドで最も人気のあると言われている
その「硬い」ソファーを購入したのでした。
その時には、座り心地を気に入ったというよりは、
見た目を気に入って選んだのを覚えています。
そのソファーの購入から、早13年。
僕は、実家を出た後も、
一人暮らしの自宅では「柔らかいソファー」を、
週の半分帰っていた実家では「硬いソファー」を
と、2つのソファーを代わる代わる使う生活を、
数年間続けていました。
2つのソファーを、毎日のように使い分ける中で
「なるほど。柔らかいソファーと、硬いソファーには
それぞれ良い点と、悪い点があるな。」
と分かってきました。
硬いソファーは、柔らかいソファーに比べると、包み
こまれるような気持ちよさはありません。
が、反対に、頼りがいのある座面は長く座っていても
疲れづらく、また、硬い座面が沈まないことによって、
寝転んでテレビを見ていても、体が疲れづらいという
特徴を持っていました。
その頃の僕は、海外ドラマをソファで寝転がって見て、
そのまま寝落ちするという、あまり褒められたことで
はない生活を、毎日のようにしていました。
が、硬いソファーは、マットレスのように「コシ」の
あるソファーであったため、体を痛めることはありま
せんでした。
また「モールドウレタン」というへたりに強い特性を
もつその硬いソファーは、一度カバーを新調しただけ
で、10年以上経ったいまでも、新品さながらの姿で、
実家で活躍しています。
(いまは大学生になった姪っ子が、よなよな寝落ちし
ているそうです笑)
硬いソファーを使っていて、ふと感じるのは、まるで
「畳に寝転がっているような感覚」であること。
畳に寝転がって、本を読んだりできる、そのまま
寝てしまうような、硬いんだけれども、触感の柔らか
さもあり、体を預けられる感覚。
そう。
硬いソファーは、まさに、畳に寝転がって過ごす感覚
が一番近いんだと思います。
柔らかいと、硬い。
両方のソファーを使ってきた、それぞれの良さ。
ですから、柔らかいソファーをリリースした後は、
硬いソファーを作ることは、僕の中では必然でも
あったのかもしれません。
もうひとつの動機は、お客様からいただく声。
硬いソファーは、求められていました。
また、硬いソファーを作ろうと思ったもうひとつの
動機は、お客様からいただくお声でした。
リセノの京都・東京・福岡の店舗では、オリジナルの
フェザーソファー3種を体験していただけますが、
店頭で体験いただく中で、一定数
「私は、腰が悪いから、柔らかいソファーはしんどいわ。」
というお声でした。
ご年配の方や、腰に負担のかかるお仕事をされている
方は、座面が柔らかく、腰に荷重がかかる柔らかい
ソファーだと、立ち上がるのがしんどいとのお声です。
僕自身も、10年前は若かったですから、腰の痛みとは
無縁でしたが、それから10年経ち、僕もしっかりと
中年となり、腰痛に悩まされる様になりました。
そうすると、やはり柔らかなソファーだとしんどいと
いう気持ちを分かる瞬間もあり、硬いソファーを求め
る方の気持ちが、分かってきました。
ごろんと寝転がる気持ちよさは、柔らかいソファーに
は勝てないんですが、体が楽でいられるのは、硬い
ソファーでもあるんですよね。
「よし! いよいよ硬いソファーを作ろう!」
と決心し、開発に着手したのが、2019年。
それから約3年間、何度も何度も試作を繰り返し、
ようやく完成したのが、今回のソファーです。
硬さと耐久性を求めて「モールドウレタン」を。
何度も比重を変えて、ベストなものを探りました。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ
製品について触れていこうと思います。
まず、前段でも出てきましたが、今回のソファーは、
「モールドウレタン」と呼ばれる特殊な製法で作られ
るウレタンを使用しています。
スラブウレタン(通常よく使われるウレタン)
通常、ソファーに使うウレタンは「スラブウレタン」
というものです。
イラストのとおり、発泡させた大きなウレタンの塊を
カットして、ソファーに合わせた形を作ります。
大きな塊から切り出すため、いわゆる「パンの耳」の
部分は、カットして使用しません。
ウレタンには気泡があるので、その気泡が座るたびに
潰れたり戻ったりしていき、次第に戻る力がなくなり
へたっていきます。
モールドウレタン(今回採用のウレタン)
それに対して「モールドウレタン」は、専用の形の
金型(かながた)を作り、そのソファー専用の形状に
ウレタンを発泡させます。
つまり、「モールドウレタン」は、スラブウレタンで
は使わなかった、外面の「パンの耳」部分を残した
状態で、ソファーの部品として使います。
「パンの耳」部分は、高密度のウレタン壁になり、
内部の気泡をつぶれづらくします。
この効果により、通常の「スラブウレタン」と比べて
耐久性が高く、長くへたりの出づらいソファーを
作ることができるのです。
ウレタンの比重
また、モールドウレタンをさらに強くするために、
「比重」というものが重要です。
ウレタンの「比重」とは、同じ大きさをつくるために
どのくらいの溶剤を使用しているかに関係します。
少ない溶剤を使って、比重の低いウレタンを作ると、
柔らかくしあがるものの「ヘタリ」が早くなります。
安いソファーが、すぐにダメになってしまうのは、
ウレタンの質が低いからも大きく影響しています。
その点、今回のモールドウレタンは、55kg/㎥という
非常に比重を上げた仕様にしています。
なので「モールドウレタン×高比重」という非常に
へたりのでにくいウレタンに仕上がっているのです。
また、前述からの通り、専用の金型をイチから製作し
モールドウレタンをこのソファー専用に作っています。
(画像の中央の太いのがモールドウレタンです。)
良いソファーを作るには、柔らかなフェザーソファー
にしても、今回のように硬いソファーにしても、
やはり良い素材を使うと、お金がかかります。
ただ、最初の費用は高くても、長く使っていただく
ことを考えると、1日あたりの費用は逆に安くなるの
だと思います。
何よりも、良質なソファーを使って、体を痛めず、
心もリラックスするということは、プライスレス
ですよね。
細かな話にはなりますが、硬いモールドウレタンが
直接お尻にあたると、やはり硬さを強く感じてしまいます。
ですので、表面には、モールドウレタンをサンドする
ように、薄く、柔らなスラブウレタンをつけ、硬いな
がらも、お尻あたりは柔らかさも感じるような工夫
もしています。
また、モールドウレタンの耐久性を実証するために
専門機関「BOKEN」での耐久試験も実施しました。
この試験は「体重95kgの人が5万回座る」ことを想定
したもので、ご家庭での平均1日20回座ると想定して
7年間の使用の後に、どの程度のウレタンのへたりが
発生するかの試験です。
試験の結果、座面は170mmの厚みのうち、わずか4mm
しかたわみが発生せず、7年使った後にも2%しかへた
らないことが実証されました。
背もたれは、フェザーを入れているため、空気を入れ
ることによる復元が可能で、たわみは無しという結果
でした。
試験範囲の都合上、7年以上の試験はしませんでした
が、この時点での変化の少なさから、それ以上の期間
であっても、さして変わらないだろうと予測しています。
背を低く設計することで、お部屋を広く感じ、
ダイニングとシームレスにつなげる。
このソファーのもうひとつの大きな特徴は、
「背の低さ」と「奥行きの広さ」です。
ソファーの高さは「61cm」。
クッションを立たせても、わずか70cmほどです。
現代の間取りでは、ダイニングとリビングを一直線に
つなぐレイアウトをするご家庭も多いと思います。
その際に、背の高いソファーだと、どうしても区切り
ができてしまいがちです。
それに比べて、このソファーは背を低く設計していま
すので、ダイニングからテレビまで目線が切れずに、
一直線につなげることができます。
リビングと、ダイニングで、それぞれ独立したことを
していながらも、コミュニケーションは取れることを
意識して、デザインしました。
また、ダイニングでゆっくりしながら、テレビを見る
というライフスタイルのご家庭にもおすすめです。
また、懸念点として、背が低いということは、背もた
れが低くなり、体を支えづらくなります。
ただ、もちろんその点も、自身の経験から考慮しています。
専用のクッションは「フェザー×シリコンフィル混合」
素材を採用しているため、しっかりとしたコシがあります。
また、容量も「これでもか!」というくらいパンパン
に詰め込んでいますので、それも強いコシを感じる
要因です。
そのため、横長の背の低いクッションでありながらも、
しっかりと体を受け止めてくれます。
背もたれの角部分が、背中にあたりそうなイメージが
あると思いますが、このクッションがしっかりして
いるので、実は、背もたれの角はまったく感じない
ほど。
ですから、背もたれの低いソファーでありながらも、
もたれた時にしんどい感じが一切ないのです。
また、さらに「背もたれが低くても、しんどくない」
のには、もうひとつ工夫があります。
それは「座面の奥行きを、広くとっている」ことです。
座面の奥行きは、72cmもあります。
ですから、ソファーの上では、こんな風に奥まで座っ
て、自然と体が立つような姿勢になり、背もたれに
体が依存しないので、背もたれが低く感じません。
また、座面の奥行きが広いので、あぐらをかいても
とっても気持ちよく座れます。
これもおすすめの座り方です。
また、テレビを見ながら「だらーっ」としたい時には
背もたれのクッションをまくらのようにして、寝転ぶ
ように座る姿勢も、おすすめ。
低い背もたれに、首が適度に支えられて、この姿勢も
実は快適です。
つまりは、背もたれを低くすることで、ダイニングと
リビングを分断せずに、ひとつの空間のように広く
捉えるようなデザインに設計しています。
また、同時に「背もたれが低く、リラックスしづらい」
という問題についても、奥行きを広くとることで、
姿勢を自然と「しっかり」と「だらり」のどちらか
に誘導することにより、気持ちのいい座り心地を
実現しています。
「硬さ」とともに「サイズ設計」にこだわることで、
なかなかに、ありそうでなかったソファーに
仕上がったかなと思っています。
ちなみに、壁付けのレイアウトで使用される時には、
背もたれの上にクッションを置いていただければ、
ハイバックソファーのように使うことも可能です。
普段は、お部屋に圧迫感をなくしながらも、リラック
スも同時に味わえるという点で、これもナイスだと思います。
「1人掛け/2人掛け/カウチ」のシリーズ展開。
単体でもお使いいただけます。
さて、企画経緯と、コンセプト設計について、
長々と語ってきました。
次に、ラインアップのご紹介です。
シリーズは3点になります。
・1人掛けソファーは、幅 77.5cm × 奥行き 93cm
・2人掛けソファーは、幅 155cm × 奥行き 93cm
・カウチソファーは、 幅 93cm × 奥行き 155cm
です。
1人掛けソファー
1人でゆったり座れるソファーです。
1.5人掛けと言っても良いほどに広い横幅と奥行きは
1人で座るには、十分なくらいの大きさです。
あぐらを書いて、リラックスするような使い方は、
贅沢なラウンジチェアのような使い勝手をイメージ
させます。
2人掛けソファー
2人掛けソファーは、肘のないタイプです。
横幅155cmですので、2人でゆったり、
子供含めて、3人でも十分座ることができます。
ユニットソファーですので、一人暮らしの時は単体で
買っておいて、ライフスタイルが変わったら、1人掛け
ソファーや、カウチソファーを買い足していくという
のも良いかもしれませんね。
カウチソファー
カウチソファーは、2人掛けソファーと同じサイズで、
「左肘タイプ/右肘タイプ」の2種類があります。
カウチソファーというと、縦に置いて、脚を伸ばす
イメージですが、単体で使うときには、横向けにも
使えるようにデザインしました。
横向けに使うと、半分が背もたれのないソファーにな
りますので、ダイニングとシームレスな会話を楽しめ
るような使い方ができます。
ご友人がよくいらっしゃるようなLDKの場合、ダイニ
ングだけでは、人が収まりきらない時がありますが、
そんなときに、会話が分断されずに、みんなでひとつ
の空間として使えるのは、とても良いかなと思っています。
「1人掛け/2人掛け/カウチ」のシリーズ展開。
お部屋に合わせて、自由に組み合わせを。
それぞれ単体でも、最高の座り心地・寝転び心地です
が、やっぱりおすすめは、組み合わせての使い方です。
culumシリーズは、1人掛け、2人掛け、カウチと、
すべてをモジュールサイズにて設計しています。
それぞれ横にくっつけて、お好みのレイアウトで
リビングに配置することが出来るようにしています。
横幅約170cmでファミリーにもおすすめ
「1人掛け+カウチ」
2人暮らしや、ご夫婦+小さなお子様のような家族構成
のご家庭におすすめなのが「1人掛け+カウチ」です。
幅は、通常の3人と同じくらいの170cmありますので、
十分に広い座り心地です。
さらに足を伸ばして座れるので、カウチならではの
リラックス感も楽しめます。
一緒にテレビを見ることも出来ますし、それぞれ別の
ことをしていても、しっかりパーソナルスペースを
確保できるのが、うれしいポイントです。
横幅約230cmの幅広ソファーに。
「1人掛け+2人掛け」
「1人掛け+2人掛け」は、3人掛けソファーの贅沢な
横幅をお楽しみいただけます。
「大きいサイズのソファーが欲しいけれど、搬入経路
が足りなくて、購入できない」
というご家庭などにも、別々に搬入できますので、
導入していただきやすいと思います。
また、1人掛けソファーと、2人掛けソファーを独立さ
せることができますので、ライフスタイルの変化に
応じて、買い足したり、別々に使ったりと、柔軟に
変化させられるのも良いポイントです。
横幅248cmの王道カウチ
「2人掛け+カウチ」
横幅248cmの幅広ソファを楽しめるのが、
「2人掛け+カウチ」の組み合わせです。
3人で座っても、とってもゆったりとくつろぐことが
でき、パーソナルスペースも確保できます。
2人暮らしや、小さなお子様での3人暮らしなら、
1人が横になって寝転んでも、もうひとりやお子様も
ゆっくりと座ってくつろげます。
幅325cmは、とっても広いお家に。
「1人掛け+2人掛け+カウチ」
「1人掛け+2人掛け+カウチ」を組み合わせた
幅325mサイズは、広いお家にお住まいの方に。
これだけ広いと、大人数が悠々と座れますので、
友人が集まることが多い方や、大家族の方などに
こんな使い方をしてもらえたら嬉しいなと思います。
リセノでも、このセット販売はページを作らない予定
ですので、このセットが置ける方は、それぞれを
カートインしてもらえれば幸いです。
フルカバーリングで、ご家庭で洗濯も。
かわいい「くるみボタン」も、洗えます。
このソファーは、他のRe:CENO productソファーと
同様に、フルカバーリング仕様です。
カバーをすべて外して、まるごとドライクリーニング
で洗うことが可能ですので、シーズンごとの洗濯など
長く、きれいにお使いいただけます。
部分洗いならば、ご自宅でも可能です。
洗濯方法については、詳しくは、こちらのマガジンを
ご覧ください。
Re:CENO productのカバーは洗える? 生地に合ったお手入れ方法をご紹介します。
また、本体のオーク材とモールドウレタンは、ともに
とても丈夫ですので、カバー自体を新しくすることで
まるで、新品のような見た目にも。
洗い替えとして、春夏はさらりとした「リネン」を、
秋冬はあたたかな起毛の「コーデュロイ」を使うのも
気分が変わっていいかもしれませんね。
また、なんとこのソファーは、クッションカバーも
取り外せます。
「えっ? クッションは普通取り外せるよね?」
と思われる方もいらっしゃると思いますが、実は、
そうでもないんです。
なぜならば、このクッションは「くるみボタン」と
呼ばれるボタンデザインが付いているからです。
「ボタンを、布でくるんでいる」ので「くるみボタン」
と呼ばれ、洋服でもブラウスなどに使われたりする
あのボタンです。
クッションとして使っても、ソファーのアクセントに
なって、さりげない可愛らしさがあります。
ボタンを内側に向けて引っ張ることで、クッションに
ちょっとしたくぼみができて、よりかわいく見えます。
ただ、クッションを「内側に向かって引っ張る」と
いうことは、中に入っているクッションから引っ張る
必要があり、そうすると、カバーと一体型になって
いて、カバーを外せないものがほとんどです。
僕たちも、
・カバーと一体型にして、かわいいデザインにするか......
・カバーを取り外せるようにして、くぼみを諦めるか......
という問題にぶつかりました。
が、しかし!
うちの製品担当者が、工場と仕様を詰めてくれて、
くるみボタンを内側から引っ張りながらも、カバーを
取り外して、洗える仕様を考えてくれました!
この仕様を見た時には、僕も「うわっ!」と大きな
声を出してしまいました(笑)
細かな仕様説明は、ここでは省きますが、取り外しし
やすく、つけやすい仕様にまでブラッシュアップを
しましたので、購入いただく方は、楽しみにしていて
ください。
オプションの「アームテーブル」で、
夜のまったりタイムも、さらに快適に。
専用の「アームテーブル」も開発しました。
2人掛けソファーの背面や、カウチソファーのアーム
部分など、どこにでも取り付け可能です。
ウレタン塗装で仕上げていますので、水に塗れたグラス
をそのまま置いていただいても、まったく問題あり
ません。
ひとつあれば便利なテーブルですので、お好みに
合わせて、購入いただければと思います。
脚元には、ルンバも通ります。
ソファー下は、12cmありますので、ルンバも問題なく
通ることができます。
ロボット掃除機を導入されるご家庭も増えてきました
から、このあたりもぬかりありません。
カラーは「ファブリック3種と、ウッド2種」を
組み合わせた3タイプから、お選びいただけます。
カラー展開は、
「フレーム:ナチュラル × 生地:リネン」
「フレーム:ブラウン × 生地:コーデュロイ(キャメル)」
「フレーム:ブラウン × 生地:コーデュロイ(カーキ)」
の3タイプをご用意しました。
どれもナチュラルヴィンテージスタイリングに最適な
ソファですが、インテリアの雰囲気に合わせてお好み
でお選びいただければと思います。
また、カバーだけでも購入いただけますのと、東京・
京都・福岡の各店舗では、スタッフにご依頼いただけ
れば、異なる組み合わせでの販売も受け付けておりま
すので、お気軽にお声がけください。
こだわりを詰め込んだ「culum unit sofa」
2022年7月13日より予約発売を開始します。
というわけで、たくさんの思いを詰め込んだソファー
が、またひとつ出来上がりました。
畳のような硬さが快適で、耐久性も申し分なく、長く
お使いいただけて、さらに、リビングとダイニング
を仕切らないような抜けの良さもある。
そんなとても良いソファーに仕上がりました。
東京・京都・福岡店でも、順次展示していきますので、
ぜひとも店舗にて体感いただき、柔らかいソファーと
硬いソファーのどちらかがライフスタイルに合うかを
ご確認いただければと思います。
Re:CENO product|culum unit sofa