照明「LinenMix PENDANT LIGHT」の企画経緯と
コンセプト設計についてお話します。
こんにちは。ヤマモトです。
リセノのオリジナル家具「Re:CENO product」から
新たなペンダントライトをリリースします。
今回の照明は「コットンリネン」という風合いの良い
生地を採用し、柔らかな光でお部屋を照らすシンプル
な照明で、消灯時の美しさにも着目して設計しました。
本日のマガジンでは、この照明のコンセプト設計を
紐解いていこうと思います。
「コットン」と「リネン」を合わせた生地で、
自然素材の美しさと、透過性を求めました。
今回のペンダントライトの最大の特徴は、
「コットン」と「リネン」の混合生地です。
コットンとリネンを合わせたこの生地は、それぞれの
素材ならではの柔らかさが合わさり、自然素材特有の
風合いを感じられます。
もともとは、洋服やエプロン、バッグなどのアパレル
用として作られていた生地を、照明用の生地として
使っています。
ペンダントライトは、ダイニングなど暮らしの中心に
あることが多く、必然的に目線の高さに来ますので、
そこに「柔らかで、やさしい風合いの照明」がある
ことで、少しでも日々が柔らかな気持ちになれば
いいなと思ってデザインしました。
また、今回の「コットンリネン」生地は、厚さ0.1mm
という、とてもとても薄い生地を採用しています。
元はアパレル用の生地なので、薄手の夏服などに
使うための生地だそうです。
自然素材の布であっても、厚手のものになると、透過
性が低く、光を通さないので、「明るさが足りない」
ということが起こりがちです。
今回の照明も、ペンダントライトに「自然素材の良さ」
を加えるべく、当初はジュート(麻生地)を想定して
製作を進めていましたが、ジュートは厚手のため、
透過性が低く、完成後に「なんだか暗いね。ダメだね」
というところから、改めて生地探しまで立ち返りました。
照明工場からもさまざまな生地を提案いただく中で、
なかなかフィットするものがなく、視点を変えたアパ
レル生地に着目することで、その答えが出ました。
「コットンリネン」を採用できたことにより、布を通
した柔らかな光がお部屋に広がり、お部屋をゆったり
と、リラックスできるものに変えてくれます。
もうひとつ注目してほしいのは、
「消灯時の美しさ」です。
とてもベーシックな形状で、トラディショナルともい
える今回のペンダントライトですが、素敵な生地が
夜のお部屋に、柔らかな光を与えてくれました。
そして、この生地の良さとして、もうひとつ注目して
いただきたいのが「お昼の消灯時の美しさ」です。
照明は「夜が主役」というイメージがあるかもしれま
せんが、実はペンダントライトは、日中にもよく目にします。
ペンダントライトは、目の高さに吊るすことが一般的
ですので、朝も、昼も、いつも目に入りやすいのです。
ですから「消灯時にも、美しい」というのは、実は
とても重要なのです。
その点、このコットンリネンには、見た目に柔らかさ
があり、自然素材らしいディテール感も兼ね備えています。
また、張り方にも工夫を凝らし、生地を「斜め張り」
にすることにより、さらに柔らかな印象を際立たせています。
「円錐台」型のフォルムと相まって、まっすぐ上下に
張るよりも、より美しい印象を与えてくれています。
オーク無垢材のウッドパーツは、
照明のアクセントとして。
そして、ソケット上部には「オーク材」のアクセント
パーツを追加しています。
コットンリネンの自然素材としての美しさはとても
素敵ですが、なにぶん平織りのシンプルな生地なので
遠くから見た時には、すこし物足りなさを感じていま
した。
そこで、リセノの家具でも多く使用しているオーク材
のアクセントパーツを追加することで、家具との素材
の一貫性を与え、よりコーディネートとして捉えた時
に、イメージがリンクするようにしました。
一見なんてことない木製パーツなのですが、これが
あるのとないのとでは、印象が大きく変わりました。
これがあるのが、意外とかわいいなと思っています。
ソケットは、オリジナルコードの
「1灯/3灯」からお選びいただけます。
他のRe:CENO productの照明と同じく、ソケットは
「1灯用」「3灯用」の2種類からお選びいただけます。
3灯×60Wで、明るいダイニングに。
ダイニングなどの明るさの最大を確保したい場所には
「3灯」を選んでいただければ、透過性の高いコットン
リネンも相まって、とても明るく光ってくれます。
「明るくないとイヤ!」という方は、100W×3まで
対応できますので、こちらをお選びいただければと
思います。
1灯×60Wで、しっぽりとしたダイニングに。
逆に「1灯」をお選びいただき、頭上からの光を抑える
と、よりリラックスする空間にすることができます。
フロアライトやテーブルライトなど、横からの明るさ
を様々にプラスできる環境であれば「1灯」をお選び
いただき、光の足し算で、必要な光量を補っていただ
くと、多灯照明の良さを最大限お楽しみいただけます。
【動画】ナチュラルヴィンテージの作り方|Vol.5 多灯照明で、お部屋を彩りましょう。
電球が直接目に入らないように、
底面シェードを付けました。
また、より快適にお使いいただける工夫として、
シェードの下部には、電球が直接目に入らないように
布シェードを付けています。
ペンダントライトにおいて、直接に電球が目に入ると
いうのは、意外とストレスがかかります。
布シェードを付けることで、電球が直接目に入らない
とともに、布越しの柔らかな光を、下方向に向くよう
に設計しています。
生活シーンに合わせて、実用的に。
「調色・調光」電球もお選びいただけます。
さらに以前からリセノでおすすめし続けている
「スマート電球」をお選びいただけます。
スマート電球とは、調光・調色が出来たり、
GoogleやAmazonのデバイスと連携して声で操作
できたりする次世代的な照明です。
ゆっくりしたい時には「オレンジ色×暗く」に、
勉強などやる気を出したい時は「白色×明るく」と
自在に光の性質を変えられます。
通常のLED電球のほかに、このスマート電球も購入時
にお選びいただけますので、お好みに合わせて、
合わせていただければと思います。
もちろんこのペンダントライト以外にも合わせられます
ので、持っていて損のない電球です。
こだわりを詰め込んだ「LinenMix PENDANT LIGHT」
2022年5月27日より発売を開始します。
というわけで、柔らかな風合いと明かりを届けてくれ
るシンプルなペンダントライトができました。
ナチュラルヴィンテージスタイリングにおいて、シン
プルに取り入れやすいペンダントライトを作りたいと
思っていたので、とても良い製品ができたと思います。
東京・京都・福岡店でも先行で展示していますので、
気になる方はぜひとも店舗にて、シェードの風合いや
スマート照明の使い心地などを、お試しいただければ
と思います。
Re:CENO product|LinenMix PENDANT LIGHT