2020年6月1日 京都店をリニューアルオープンしました!
こんにちは。やまもとです。
コロナ下の緊急事態宣言に伴う自粛で情報をリリース
していなかったのですが、6月1日に京都店を新たに
リニューアルオープンしました。
思い返せば、オンラインショップ運営会社として
立ち上げたのが、2008年。そこから実店舗の1号店
として京都店を立ち上げたのが2013年です。
Re:CENO Products&Stories オープンしました。
それから実に7年が経ち、リセノというブランドは、
テイストも、価格帯も、取り扱う品も、お客様層も、
スタッフの経験値も大きく変化しました。
京都店は、7年という月日の中で内装も古くなり、
また、理想とする空間デザインも大きく変化した中で、
ようやく念願叶って、いま僕たちが持っているものを
すべて詰め込んだお店にすべく、リニューアルしました。
リニューアル案が出たのが2016年秋頃だったので、
ここにたどり着くまで、本当に長かった。。。
今日は、京都店リニューアルに詰め込んだ思いを
書いていこうと思います。
「ナチュラルヴィンテージ」を表現した
空間デザインに仕上げました。
まずは、内装を一新した空間デザインについて、
思いをお伝えしていこうと思います。
リセノが目指すインテリアテイストのコンセプトは、
ナチュラルヴィンテージスタイルです。
「ナチュラルヴィンテージ」という言葉は造語で、
「シンプルでナチュラルな内装をベースに、
トーンを抑えた統一感のある家具を配し、
ヴィンテージ感のあるディテールアイテムを
ミックスすることで、落ち着いた印象を与える
インテリアスタイリング」
と定義しています。
今回のリニューアルは、このナチュラルヴィンテージ
を表現する場所にしよう。というコンセプトで内装の
デザインをスタートしました。
深い色味が落ち着きを感じる
ミッドブラウンに統一した「建具と壁面」
今回こだわったのは、前述の通り「建具と壁面の一部」
です。基本的にはシンプルに仕上げ、この2つのみに
ディテール感を入れています。
建具は、ミッドブラウンカラーに統一することで、
全体に落ち着きを感じさせながら、調和した印象を
与えるようにしました。
ナショナルブランドの建具などは、種類も豊富で、
安価なものが多いのですが、建具にはディテールの
あるものを使いたかったので、ここには少し高くても
造作家具として、一からデザインしました。
左:入口ドア 右:店舗内ドア
色味を揃え、オークの無垢材や、板目突板を採用し、
木の力強さを感じさせることで、味わいを加えています。
そして、壁面タイル。
建具と同じくミッドブラウンカラーで、少しでこぼこ
としたディテール感のあるタイルを採用しています。
白目地を入れることで、重くなりすぎない様に
配慮もしています。
自宅では、キッチンなどにタイル貼りを取り入れて
もらえると、とても雰囲気のあるキッチンに仕上がる
と思います。
内装において、ディテール感のあるものを入れたのは
この「建具」と「壁面」の2点のみです。
ディテールを入れる部分をキメたい部分だけに抑える
ことで、価格を抑えながら、シンプルになりすぎず、
雰囲気ある仕様にするのが、ナチュラルヴィンテージ
スタイルが目指す内装デザインです。
シンプルなオーク床
建具と壁面にディテール感のあるデザインを入れた
ので、床はいたってシンプルなオークのクリア塗装
仕上げです。
7年前に貼った床を、そのまま活かしています。
7年間の汚れが溜まってだいぶ汚れていたので、今回は
業者さんにサンダーをかけてもらい、すべての汚れや
塗膜をはぎとりました。
サンダーをかけた後のフローリングは、まるで新品の
オーク材そのものです。
このままでは汚れに弱いので、社内スタッフでオスモ
のクリア塗装を塗装し、仕上げました。
塗装はほぼ全員が初めてくらいのレベルでしたが、
オークの濡れ色がきれいに発色し、シンプルできれい
な床に仕上がりました。
オスモ #1101 エキストラクリアー
アンティークミックス
内装は「建具と壁面」にディテール感を入れましたが、
これだけでは、シンプル・ナチュラルという印象が強い
ので、もう少しヴィンテージ要素を加えたいところです。
そこで、家具や雑貨で、ディテール感=味わいを
足していきます。
ここで提案したいのが、新品の家具を中心としながら、
北欧などのアンティーク品をミックスするスタイリングです。
家具のほかにも、蚤の市などで買ってきた雑貨を配する
ことで、ヴィンテージとしての味わいをさらにプラス
します。
アンティーク品をスパイス的に足してあげることで、
「ナチュラル 7:ヴィンテージ 3」ぐらいになり、
シンプルすぎず、味わいのあるインテリアに
仕上がります。
これで、シンプルな内装ながらも、ヴィンテージ感を
感じられる落ち着いた空間になりました。
ここに、リセノのオリジナル家具を合わせて、
コーディネートをしています。
リセノのオリジナル家具は、ナチュラルヴィンテージ
に合うように落ち着いたデザインに仕上げています。
木材は、オークやアッシュといった木目の美しい材を
ナチュラル・ミッドブラウンといった色を中心に
仕上げています。
ファブリックも、ブラウンやカーキといった落ち着いた
カラーを中心に、グレーがかったリネンなどの素材感
の良いものを使っています。
カラーや材の選定、シンプルな意匠デザインによって
ナチュラルヴィンテージにとてもフィットする家具に
仕上げています。
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このようなアプローチで、ナチュラルヴィンテージの
空間を、京都店で表現しました。
インテリアに統一感を出すポイントは、色数を絞り、
ベースカラー70:メインカラー25:アクセントカラー5
の配色ルールを守ることがポイントです。
ナチュラルヴィンテージでは、アクセントカラーを
入れずに、色数を3色までに絞り込むことで、より
落ち着いた統一感を生みだしています。
また、アクセントカラーの代わりとして、アンティーク
品や自然素材のかご、ドライフラワー、建具・壁など
「アクセントアイテム」を足すことで、味わいを
足すようにしています。
ナチュラルヴィンテージは、落ち着いた印象があり、
トレンドに左右されず、シンプルさもあるので飽きずに
長く愛せるスタイリングと僕は考えています。
家づくりの参考にもしていただけるお店に仕上がった
と思います。
ゆっくり、じっくりお選びいただける様に
いくつかの工夫を入れました。
さて、そんなナチュラルヴィンテージな空間に
仕上がった京都店。
リニューアルにあたって、よりゆっくり、じっくりと
家具・インテリアをお選びいただけるように、いくつか
工夫をしました。
こちらもひとつずつご紹介していきます。
東京店で大変好評いただいている
カフェスタンドを京都店にも作りました!
東京店でとてもご好評いただいておりますショップ内
カフェを、いよいよ京都でも開始します。
京都のサーカスコーヒーさんに作っていただいた
オリジナルブレンドのコーヒーや、季節ごとにかわる
オリジナルドリンクを提供していきます。
コーヒーは、丁寧なハンドドリップで一杯ずつ入れて
お出ししますので、かなり美味しいです^^
東京店と同じく、基本はテイクアウト形式なのですが、
京都店では、入口横にカウンターも用意しているので、
そちらで飲んでいただける様にしました。
また、店内が込み合っていない時は、店内展示の家具
に座って、家具で過ごす時間を体感いただきながら
お飲みいただいても大丈夫です。
コーヒーを飲みながら、ゆっくり・じっくりと家具
選びのご相談をしていただければと思います。
Re:CENO CAFE STAND
相談席と、ソファを併設。
お子様連れでもゆっくりと。
店内奥には、座ってゆっくりとご相談いただける専用
席をご用意しました。
リセノでは、3DやWebサイトを見ながら、じっくりと
ご相談いただく場合がとても多いので、今回の店舗
リニューアルに伴って、さらにゆっくりとご相談いた
だける様に、相談専用席を設けました。
また、お子様連れのお客様も多くご来店いただくの
ですが、子供はなかなかじっとできないと思いますの
で、ゆっくり相談するのって結構難しいですよね。
そんな問題をすこしでも解決できればと、ご相談席の
隣には、カウチソファとTVをセットで置いています。
TVには、AmazonPrimeを入れていますので、お子様の
好きなアニメなどを流して、お子様にご機嫌に過ごし
ていただいている間に、ゆっくりとご相談いただけ
たらいいなと思っています。
インテリア雑誌のバックナンバーや
選書もたくさんあります。
店内中央にあるR.U.Sで作った大型の壁面収納には、
たくさんの本を収納しています。
実際にご自宅で使っていただく際にイメージしやすい
様に、本をたくさん入れました。
これらの本は、実際に会社や自宅にあった本を持ち
寄っていますので、Casa BrutusやELLE DECOなどの
バックナンバー、その他インテリア関連書籍、旅関連、
コーヒー関連、ビジネス書など、幅広い選書です。
インテリア作りやライフスタイルのヒントになる本も
たくさんありますので、ご来店いただいた際には、
ぜひ実際に手に取っていただき、前のテーブルで
お読みいただければと思います。
7年かけて育てたシンボルツリーも。
植物が豊かなファサードデザイン
植物が豊かな店頭ファサードは、僕たちの自慢です。
京都の中心地にありながら、豊かな植物に囲まれた
店頭デザインです。
7年前に植えたシンボルツリーは、当初は2Fにかかる
かどうかぐらいの大きさだったのですが、現在では、
3Fをも超えるほどに大きく成長しました。
2013年7月当時
その他にも店頭デッキには、植物を多く植えています
ので、植物に囲まれた気持ちのいい空間になっています。
ウッドデッキも長年の風雨でだいぶ傷んでいたので、
今回は新たに「イペ」という丈夫な材に変更し、
張替えを行いました。
現在はかなり赤味を帯びていますが、時間とともに
経年変化し、褪せたグレーに変わっていく予定です。
また、軒天にもウッドをあしらいました。
普段はあまり見ない場所ですが、住宅設計の際にも、
それほど価格は高くなく、雰囲気はかなり出るので、
お勧めです。
京都の真ん中にありながら、豊かな植物のある店頭を
見ていると、僕自身とても心が落ち着きます。
ぜひ、京都店では、店内のソファに座って、入口の
方をゆっくりと見てもらえると嬉しいなと思います。
オンライン発売前の新作アイテムも
多数取り揃えました。
京都店のリニューアルにあたって、食器や花器、雑貨
など、いろいろなアイテムを新たにセレクトしました。
これらのアイテムは、オンラインストアへ投入予定の
商品ですが、一足早く京都店に並べています。
バイヤー厳選のアイテムばかりですので、ぜひ家具
以外にも、雑貨選びもお楽しみいただければと思います。
また、現在開発中のオリジナル家具も、一足早く展示
するのは、京都店の以前からの特徴です。
発売前の製品は、いつもここでお客様に体感いただき、
感想をいただいて、製品開発に活かしています。
上の写真のデスク・チェアは夏発売に向けて試作中の
製品ですので、ぜひとも感想をお聞かせください^^
こだわりを詰め込んだ「新生」京都店。
2020年6月1日 リニューアルオープンです!
今回は、京都店のリニューアルにあたっての内装
コンセプトや、新サービスなどをご紹介いたしました。
リセノのオリジナル家具を体感いただくとともに、
カフェや内装など、さまざまにお楽しみいただければ
という思いで、リニューアルをしました。
住宅づくりの参考になるポイントもたくさんあります
ので、どうぞご来店いただき、内装についても、商品
についても、スタッフに色々とご質問いただければと
思います。
コロナに気を付けながらにはなると思いますが、
ぜひご来店をお待ちしております!
Re:CENO KYOTO