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書斎のレイアウト方法を解説! 
作業に集中できる空間の作り方とは?

こんにちは。リセノ編集部の増田です。

書斎と聞くと、憧れの気持ちが
わいてくる方もいらっしゃると思います。

趣味や仕事に集中して打ち込める、
自分だけの特別な空間。

「いつかは書斎のあるお家に住みたい...!」
そう考えている方も多いですよね。

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でも実は、今のお住まいでも、
レイアウトの工夫で書斎を作れるかもしれません。

書斎用の「個室」がなくても、
リビングやダイニングの一角、寝室の一部などに、
作業に集中するスペースを作ることはできます。

今回のマガジンでは、「個室」はもちろん、
このような「限りある空間」でも
書斎を作るコツをご紹介したいと思います。

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働き方が多様になり、
在宅でお仕事をする方も増えている昨今。
書斎の役割は、どんどん重要性を増しています。

今回のマガジンをお読みいただければ、
快適な書斎づくりのヒントを
たくさん見つけていただけます。

ぜひ最後までお読みいただけるとうれしいです。

そもそも「書斎」とは?

まずは、書斎の役割と、
必要な広さについて紐解いていきます。

① 書斎とは?

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書斎とは、仕事や趣味など、
個人の時間を集中して過ごすための空間のこと。

リビングやダイニングなどの
「開かれた空間」とは異なり、
作業に没頭するための「閉じた空間」です。

古くは、上流階級の人々が
「読書」や「書き物」をするための空間として
存在していた書斎の原型。

やがて西洋化の流れとともに庶民にも広がり、
近年ではデスクトップパソコンや趣味の収集品など、
多様なモノが置かれる空間に発展しています。

働き方や個人の発信が多様化する中で、
書斎の役割はますます大きくなっていくでしょう。

② 書斎をつくるメリット

書斎のメリットは、以下の3つです。

  • 個人の作業に集中できる
  • 仕事とプライベートのオン/オフがしやすい
  • 生活空間が散らかるのを防ぐ

・個人の作業に集中できる

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書斎は、個人の作業に集中しやすい空間です。

リビングやダイニングなど、
家族がいる「開かれた空間」で作業をすると、
どうしても気が散ってしまいますよね。

人に干渉されない自分だけの空間を作ることで、
作業に没頭して仕事や趣味がはかどります。

・仕事とプライベートのオン/オフがしやすい

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お家でお仕事をされる方は特に、
書斎を「仕事用スペース」にすることで、
プライベートとの切り替えがしやすくなります。

普段くつろぐリビングやダイニングで仕事をすると、
気持ちの切り替えが難しいですよね。

家と職場の境目があいまいになって、
自宅でくつろげなくなった...というケースも。

仕事用の書斎をつくることで、
「くつろぎ」と「集中」のスペースが区切られて、
生活にメリハリが生まれます。

・生活空間が散らかるのを防ぐ

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書斎があることで、リビングやダイニングなどの
生活空間が散らかるのを防ぐメリットも。

仕事の資料や、趣味の道具が生活空間にあると、
どうしても散らかりやすく、生活感も出てしまいます。

それらをまとめて書斎に保管することで、
リビングやダイニングは散らからず、
収納場所に迷うこともなくなります。

仕事や趣味に必要なものが一か所にまとまるので、
収納方法としても理にかなっていますね。

③ 書斎に必要な広さは?

study_room_layout_tips (25).jpg 2畳の書斎は、デスクとチェアを置くといっぱいに。

書斎に必要な広さは、
一般に2畳~6畳と言われます。

実際には、「そこで何をするか」によって、
必要な広さは変わってきます。

何か書き物をしたり、本を読んだりするだけなら、
デスクとチェアだけを置いた
2畳ほどのスペースでも足りるでしょう。

study_room_layout_tips (26).jpg 6畳あれば、大容量の収納家具やラウンジチェアも置けます◎

ですが、「大量の本を保管したい」、
「小さなソファーを置いてくつろぎたい」という場合、
4畳~6畳は必要になってきます。

また、「作業に集中する」という意味では、
あまりに広々しすぎていると、
かえって気が散ってしまうこともあります。

このあとにご紹介する
「書斎レイアウトのポイント」に沿って、
ご自身が求める広さをチェックしてみてください。

書斎レイアウトのポイント

それでは、書斎のレイアウトのポイントを
3つのステップでご紹介します。

① まずは「用途」を決める

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何より大切なのが、書斎の用途を決めること。

「とりあえず、机と椅子だけ置いておこう」

このようにイメージ先行でレイアウトすると、
必要以上の空間を使ってしまったり、
逆にスペースが足りなくなったりします。

  • 仕事や作業のための場所
  • 趣味やリラックスのための場所

たとえばこのように用途を絞っていくと、
書斎に必要な家具がわかってきます。

「本や資料をまとめる棚を置きたい」
「気分転換するためのチェアが欲しい」

実際に書斎で過ごす時間を想像して、
何がどのように置いてあったら快適に過ごせそうか、
じっくり考えてみましょう。

② 空間を仕切る

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作業に集中できる空間を作るポイントは、
「仕切る」ことです。

リビングやダイニングなどの共用スペースと
書斎を視覚的に仕切ることで、
周囲の影響を受けにくくなります。

専用の個室があれば問題ありませんが、
たとえばリビングの一角に書斎を作るなら、
ひと工夫が必要です。

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このように、収納家具を使って空間を仕切るのも
ひとつのアイデアです。

壁やパーテーションよりも圧迫感が少なく、
空間のつながりは保ちつつも、
視覚的にスペースを区切ることができます。

また、書類や文房具など、書斎で使うものを
近くにしまっておける点でも便利ですね。

③ 書斎を構成するアイテムをチェック

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書斎に置くアイテムは、
以下のようなものが代表的です。

  • 作業用:デスク、チェア
  • 保管用:本棚、収納家具
  • 休憩用:ラウンジチェア、小さなソファー

①で決めた用途に合わせて、
必要なアイテムをピックアップしていきましょう。

もしも配置に迷ったら、

作業用 → 保管用 → 休憩用

の順番で足していくのがおすすめ。

  • 2畳の書斎:作業用の「デスク」、「チェア」を置く
  • 4畳の書斎:さらに「収納家具」をプラス
  • 6畳の書斎:さらに「ソファー」をプラス

このように、お部屋の広さと相談しながら
必要なアイテムを徐々に加えていって、
ベストなレイアウトを考えていきましょう。

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もちろん、書斎に置くアイテムは自由。

植物を育てる棚だったり、
レコードを置くスペースだったり、
ご自身が好きなものを置くと、気分が安らぎます。

個人の空間なので、型に縛られすぎず、
気に入った家具やインテリアを配置ください。

書斎レイアウトの実例紹介

最後に、書斎のレイアウトの実例をご紹介します。

① 個室

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まずは、書斎として使える
個室がある場合のレイアウト。

6畳の書斎に、デスク、チェア、本棚、
休憩用のラウンジチェアを配置してみました。

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右手側の壁面には、大きな収納家具を並べています。

このように、腰高ほどの収納家具を壁に並べると、
多くの収納量を確保できることはもちろん、
見た目も美しく整います。

収納家具の近くにデスクとチェアを置けば、
必要な道具に手が届きやすく、便利です。

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お部屋の一角に本棚とラウンジチェアを置いて、
ゆったり読書するためのスペースも確保しました。

フロアライトがあれば、夜に本を読むときも
手元を明るく照らしてくれます。

また、リセノスタッフの書斎の実例もご紹介します。

・中原宅

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中原宅の書斎は、約6畳ほどのお部屋に、
デスクとチェア、ヴィンテージの収納家具などが
整然と並べられています。

普段はこちらの書斎で、
在宅時の仕事や、趣味のDIYなどを行っています。

デスクや収納の上には、お気に入りのオブジェや
観葉植物、アートなどをたくさん飾り、
好きなものに囲まれた特別な空間です。

・江本邸

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江本宅の書斎は約4.5畳とコンパクトながら、
本棚やソファーなどをうまく配置して、
快適な読書空間を作っています。

リセノのマガジンで、江本宅の
「書斎アップデート」の様子をお届けしていますので、
ぜひご覧いただければと思います。

② リビング・ダイニングの一角

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続いて、リビング・ダイニングの一角に
書斎スペースを作る場合のレイアウトです。

リビングの奥にデスクとチェアを配置して、
作業に集中するためのスペースを作りました。

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リビングスペースと書斎スペースの仕切りには、
収納家具を活用しています。

腰高ほどの高さで、抜け感のあるデザインを
選ぶことで、圧迫感を軽減しています。

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収納家具を仕切りに活用する場合は、
背面デザインも美しいものを選びましょう。

「見るからに裏面」というデザインの収納家具は、
お部屋の見心地を損ねてしまうことも。

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リセノの「スライドシェルフ RattanMix」は、
背面が「ラタン編み」になっているので、
空間の仕切りにも活用しやすい収納家具です。

・辻口宅

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辻口宅のダイニング横には、
本棚とラウンジチェアを置いて
書斎スペースを作っています。

ダイニングテーブルでパソコン作業や書き物を
できますので、このスペース一帯が、
ダイニングと書斎を兼ねているようなイメージです。

書斎スペースは、床にラグマットを敷くことで、
ダイニングと視覚的に区切っています。

③ 寝室の一角

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最後に、4畳ほどの寝室に
書斎スペースを作る場合のレイアウトです。

ベッドサイドにコンパクトなデスク・チェアを置き、
作業や読書、お化粧などをできるように。

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作業スペースは2畳ほどと限られるため、
大きな収納家具を置くのは難しいと思います。

たとえば、可動式の「ワゴン」を活用すると、
限られたスペースでも収納を確保できます。

クローゼット前にスペースが必要なときも、
動かせるので邪魔になりません。

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こちらは寝室に限らず、
一人暮らしのワンルームなどにも
活用できるレイアウトです。

・清水宅

study_room_layout_tips (15).jpg ※現在は模様替えのためレイアウトが変わっています

清水宅の寝室では、ベッドの横に
ユニットシェルフR.U.Sを使って
書斎スペースを作っています。

このように、ユニットシェルフをデスクとして
活用すると、将来の引っ越しや模様替えでデスクが
不要になっても、収納として使い続けられます。

「一時的に在宅勤務しなきゃいけなくなった...」
という方は、将来は別の用途で活用できる家具を
選んでいただくと、無駄な買い替えを防げます。

無料で使える3Dシミュレーションツール
「Homestyler」で作りました。

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今回のマガジンで作成したレイアウトは、
無料の3Dシミュレーションツール
Homestyler(ホームスタイラー)」で作成しました。

とても直感的な操作で、どなたでも
お部屋の3Dモデルを作っていただけるツールです。

リセノでは、初心者の方でもHomestylerを
使っていただけるように解説動画を公開しています。

興味がございましたら、ぜひあわせてご覧ください。

レイアウトのコツを押さえて、
書斎を美しく整えましょう。

study_room_layout_tips (3).jpg

いかがだったでしょうか。
それでは、今回のおさらいです。

▼書斎レイアウトのポイント

  • まずは「用途」を決める
  • 空間を仕切る
  • 書斎を構成するアイテムをチェック

今回のマガジンが、
皆さまのお部屋づくりのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

▼リセノスタッフが、6畳の書斎でコーディネート対決! 動画はこちらからチェック。

▼こちらのマガジンもおすすめです。

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