メリノウールとは?
特徴とお手入れ方法をご紹介します。
こんにちは。
Re:CENO KYOTOの宮崎です。
今回は、冬に向けておすすめしたい
「メリノウール」についてご紹介します。
ウールはチクチクして痒くなるから、
少し苦手だなと思われている方。
ぜひ、「メリノウール」の魅力に触れて、
今年の冬を暖かくお過ごしいただれば嬉しいです。
「メリノウール」を使用したアイテムを
さまざま取り揃えています。
実際に触り心地を確かめたいという方は、
ぜひ最寄りのリアルショップに
足をお運びいただけますと幸いです。
メリノウールとは?
メリノウールとは、オーストラリアや
ニュージーランドなどで数多く飼育されている
「メリノ種」という羊の毛です。
一言に「ウール(羊毛)」といっても、
世界には3000~4000種もの羊がおり、
羊の種類によって、素材の特徴は大きく異なります。
今回ご紹介するメリノウールは、
他のウールに比べて繊維が細く柔らかいのが
最大の特徴です。
この細さは、他のウールにはない
さまざまなメリットをもたらします。
メリノウールのメリット
メリノウールのメリットは、
大きく分けて、次の3つが挙げられます。
- なめらかな肌触り
- 吸湿性と保温性
- 抗菌防臭効果
メリノウールの特徴とあわせて、
それぞれ詳しく解説していきます。
メリット① なめらかな肌触り
まず初めに、私が「メリノウール毛布」に触れて
感じた心地よさ。
それはウール特有のチクチク感がまるでなく、
ずっと触っていたくなるような
「ウール=チクチクして痒くなる」といった
イメージがありますが、メリノウールには
このチクチク感がありません。
その理由は、メリノウール最大の特徴
繊維の細さにあります。
従来のウール製品に使われている繊維の太さは、
30〜40ミクロン程度。
これに対し、メリノウールは
17~23ミクロンという細さの繊維を使用しているため、
チクチク感がなく、直接肌に触れるインナーや
靴下などにも使用されています。
「ミクロン」とは、長さの単位。
1ミクロン=1/1000ミリメートル
メリット② 吸湿性と保温性
次にご紹介するのは、吸湿性と保温性です。
このメリットは、登山やハイキングなど
アウトドアシーンでも重宝されています。
登山などでは、汗で濡れた服を
そのまま着用し続けることで、汗冷えが起こり、
低体温症になる危険性があるといわれています。
これは、お風呂上がりに濡れたままでいると、
体温が急激に下がっていくのと同じ現象です。
この汗冷えや湯冷めは、気化熱によって
体温が奪われる状態のことをいいます。
気化熱とは、液体の物質が気体になるときに
周囲から吸収する熱のこと。
「メリノウール」は、この気化熱によって起こる、
急激な体温低下を防ぐことができます。
なぜ、そのようなことができるのか、
その理由は、繊維の2層構造にあります。
メリノウールの繊維は、中心が水分を吸収する親水性、
一定以上の湿度になると、ウロコ状となっている
表面の繊維が開き、余分な水分を吸収します。
しかし、表面は基本的に疎水性のため、
吸収した水分が直接肌に触れにくいのが特徴です。
そのため、汗などの水分をしっかりと吸収しながらも、
身体に触れる部分を常に乾いた状態に保ち、
気化熱の発生を防いでいます。
また、吸水性に加え保温性も
持ち合わせているのが、メリノウールの特徴です。
もとより保温性の高さで知られる
その中でも繊維が細く、細かな縮れが重なる
メリノウールは、より多くの空気を溜め込み
高い保温性を実現します。
メリット③ 抗菌防臭効果
最後にご紹介するメリットが抗菌防臭効果です。
ウールには、天然の抗菌作用があります。
この抗菌作用によって、
悪臭のもととなるバクテリアの増殖を防ぎ、
匂いの発生を抑えています。
そのため、山の中などの
数日お風呂に入れない環境下でも、
快適に使用することが
天気が優れず、乾きくい冬の時期。
なかなか頻繁に洗うことのできない
大きめのファブリックアイテムも、
清潔に使えるのは嬉しいポイントですね。
メリノウールのお手入れ方法
ここからは、お手入れ方法を手順にそって
ご紹介していきます。
一般的なウール製品は、
お手入れが大変というイメージがありますが、
メリノウールは、抗菌防臭効果を持つため、
多くのケアを必要としません。
また、汚れなどが気になった際には、
ご自宅で簡単にお手入れできるので、
正しい手順で常に清潔に使いましょう。
手順① 洗濯表示を確認する。
近年は、家庭用の洗濯機で
水洗いできるものが増えています。
ですが、ウールは水分を含むことで
伸縮する可能性があるため、
洗濯表示は必ず確認しましょう。
ちなみにリセノで取り扱っている
メリノウールアイテムのお手入れ方法は、
洗濯での水洗いが可能なアイテム
ドライクリーニング推奨のアイテム
- クッションカバー linoo klasika
- クッションカバー linoo Square
- クッションカバー linoo pyne
- ウールブランケット linoo Square
- ウールブランケット linoo Altum
手順②-1 洗濯機が使用できる場合
ご自宅の洗濯機で水洗いが可能な場合は、
以下の3点に注意して洗いましょう。
- 30℃以下の水
- 洗濯時間15分以内
- 洗濯ネットの使用
特に、メリノウールは長時間水に浸けておくと、
繊維がダメージを受けやすいため、
「毛布モード」など、洗濯時間が長いコースは
使用しないようにしましょう。
手順②-2 手洗いの場合
洗濯機が小さくて入らない場合や、
洗濯表示にて手洗いが推奨されている場合は、
以下の手順で洗うことができます。
- 30℃以下の水に洗剤を入れてよくかき混ぜる。
- その中で軽く押すように3~5分ほどで素早く洗う。
- 最後に水を変えて綺麗にすすぐ。
手順③ 十分に乾燥させる。
洗ったあとは、十分に乾燥させましょう。
乾燥させる際には、タンブラー乾燥はせず、
天日干しなどの自然乾燥や浴室乾燥を使用して、
乾かすようにしてください。
タンブラー乾燥とは、衣類を回転させながら
温風を当てることで、通常より素早く
乾燥させる方法のことをいいます。
メリノウールで、暖かく快適な冬を過ごしましょう。
いかがでしたか。
それでは今回のおさらいです。
メリノウールのメリットは、大きく分けて3つ。
- なめらかな肌触り
- 吸湿性と保温性
- 抗菌防臭効果
メリノウールのお手入れは、
- 多くのケアを必要とせず、
ご自宅でのお手入れが比較的簡単。
です。
ぜひ今年の冬は、メリノウール素材を取り入れて、
暖かく快適に過ごしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。