
家具選びの際に知っておきたい、ホルムアルデヒドのこと。
https://www.receno.com/pen/maintenance/u35/2023-08-08.php公開日 2024年09月24日(火)
更新日 2025年08月26日(火)
こんにちは。商品部の関です。
本日は、
木材を使用した家具の匂いについてです。
新品で木材を使用した家具を購入した際、最初に
少し独特の匂いを感じられた事はありませんか?
しばらく使っていると、いつの間にか匂わなくなり、
匂いがしていたことすら忘れてしまいます。
また、新品でなくとも、使っている途中から、
匂いが出てくる場合もあります。
匂いは、一度気になると意識してしまうし、
気になる人もいれば、気にならない人もいたり。
匂いの原因によっては、人体への影響も考えられます。
匂いの原因の可能性から予防方法、
匂いがあった際に対応できる術をご紹介します。
それではまず、匂いの原因は何なのでしょうか。
可能性として高い内容を3つ、ご紹介します。
まずは、「木材そのもの」の匂いです。
分かりやすく言えば、
よく杉(スギ)や檜(ヒノキ)は、いい香りとして、
アロマや入浴剤でも見かけます。
木材は天然の物ですので、天然木を使用した家具では、
少なからず匂いがします。
特に、味わい深さや風合いを楽しめる無垢材は、
天然木の匂いを強く感じる場合があります。
次の項目にも出てきますが、ウレタン塗装のような
塗料が施されている仕上げの場合は、
天然木の匂いは無垢に比べて少ないでしょう。
私たちの取り扱っている家具で使用することが多い
「オーク材」や「アッシュ材」は、
比較的匂いが少ない部類に入ります。
木材の匂いが、人体へ影響を与えることは無く、
むしろ、癒しやリラックス効果もありますので、
匂い含め、天然木を楽しんでいただければ嬉しいです。
画像はイメージです。
続いては、「接着剤や塗料」の匂いです。
一般的によく聞かれる事が多いのが、このケースです。
その中でも特に匂いの原因として多いのが、
接着剤の匂いです。
家具には、接着剤が使われていることも多く、
化学物質が揮発することで独特な匂いを発します。
また、湿度や温度が高い環境や季節の場合は、
特に感じやすくなります。
「ホルムアルデヒド」という言葉を
ご存じの方も多いと思いますが、接着剤にも、
このホルムアルデヒドが含まれています。
しかし、ホルムアルデヒドは食べ物に含まれている
こともあり、微量であれば人体への害はありません。
「シックハウス症候群」という用語がありますが、
ホルムアルデヒドが空間内で一定濃度を超えると、
体調不良に陥ったりする場合があります。
私たちリセノの家具は、
「F☆☆☆☆(エフフォースター)」と言われる、
ホルムアルデヒドの放散が少ないレベル相当を
クリアした接着剤や塗料を使用しております。
ホルムアルデヒドについては、
詳細に触れている記事がございますので、
合わせてご覧くださいませ。
家具選びの際に知っておきたい、ホルムアルデヒドのこと。
https://www.receno.com/pen/maintenance/u35/2023-08-08.phpまた、仕上げで施されることが多い、
「ウレタン塗装」は、塗装後しばらくは少し匂いが
しますが、完全に硬化するとほぼ匂いは無くなります。
製造からお客様のお手元に届くまでには、
硬化していますので、ウレタン塗装の匂いは
あまりしないでしょう。
そして最後は、「カビ」の匂いです。
こちらは、使い始めには匂いを感じなかったのに、
使用している間に、突然匂いに気づく、
という場合が多いでしょう。
カビは嫌ですが、日常の中でも馴染みが多く、
「カビっぽい匂い」などで、判断できます。
カビの原因は、家具以外でもそうですが、
「多湿」が一番の原因です。
家具の裏側や内側のような、
普段あまり目に触れない場所に発生しやすく、
カビができてしまうとお手入れも難しくなります。
加えて、人体へも悪影響を及ぼしますので、
発見した場合は、早めに適切な処理が必要です。
さて、匂いの主な発生原因が分かった所で、
実際の対処法に触れていきます。
対処法として、発生原因にもよりますが、
実際には簡単にできることが多いです。
家具を風通しのいい場所で、
空気に触れさせることです。
先ほどの項目であった、匂いの原因が、
「木材そのもの」「接着剤や塗料」の場合、
扉や引き出しの中など、密閉された場所で
匂いがこもってしまっている可能性が高いです。
その場合、窓を開けたお部屋の中で、一定時間
扉や引き出しを開けたままにしておきましょう。
また、サーキュレーターなどを使い、家具の中へも
しっかりと空気を循環させてやるなどすると、
徐々に匂いは薄れていきます。
アナログなやり方ですが、
実際にはこの方法が一番効果的です。
続いては、家具の配置場所です。
これは、匂いの原因が「カビ」の場合に効果的です。
先ほども触れたとおり、カビは多湿な場所で、
風通しが良くない環境下で発生します。
そもそも、カビを発生させないようにしたいので、
そこで効果的なのは、
「家具を壁から少し離す」です。
何故かというと、壁と家具の間に隙間が無いと、
湿気の逃げ場が無く、湿度が溜まりやすくなり、
結露と埃が原因でカビを発生させやすくなるためです。
実際には5cm程、家具を壁から離せば、風が通り、
湿気の逃げ場ができてカビが発生しにくくなります。
特に湿度が高くなる季節などには、
気になる家具は行っておきましょう。
また、カビ対策として、市販の湿気取りを
引き出しや棚の中に入れておくのも効果的です。
家具に発生したカビの取り方については、
別の記事にてご紹介しておりますので、
合わせてご覧くださいませ。
湿度が高くなる6~9月に実施しておきたい、簡単なカビ対策3つとは!?
https://www.receno.com/pen/maintenance/u6/2022-07-19.php最後に、家具の匂いに効果的な、
お手入れ方法をご紹介します。
家具の日頃からのお手入れは、匂いにも効果的です。
扉の中や棚板上などを毎日というのは大変ですので、
期間を決めて、定期的にでもハタキや拭き掃除で、
埃除去は行いましょう。
硬く絞った水拭きを行った際には、
最後に必ず乾拭きを行い、
水気が残らないように気を付けましょう。
特に密閉される場所では、カビの原因にも
繋がりますので注意が必要です。
窓付近は、結露などで湿気が溜まりやすく、
放置していると、カビの発生を招きます。
結露対策としては、
などを行い、お手入れも意識的に行いましょう。
先ほどと合わせて、拭き掃除の際には、
しっかりと乾拭きを行い、
水気が残らないようにしましょう。
家具の匂いの原因や対策方法など、
少しでもご参考になれば幸いです。
それでは、最後にまとめておきます。
匂いの原因として考えられることが多いのは、
家具の匂いを軽減させる方法としては、
お手入れ方法としては、
です。
匂いが気になる場合は、今回ご紹介した
軽減方法や予防法を一度行ってみてください。
快適な暮らしづくりの参考に、
役立てていただけましたら嬉しいです。
家具やインテリアの匂い・カビ対策は、
こちらのマガジンも合わせてご覧ください◎
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