
壁に余計な穴をあけずに、フックの位置を一発で決められるアートフレームの掛け方を解説します。
https://www.receno.com/pen/maintenance/u41/2022-12-14.php公開日 2023年07月11日(火)
更新日 2025年08月26日(火)
こんにちは。
品質管理チームのわたなべです。
今回のテーマは、画鋲の穴埋め。
賃貸で誰でも簡単にできる補修方法をご紹介します。
押しピンや釘、ネジなどを外したときに残る
小さな穴を補修する方法と、
これからネジなどの穴をあける前に
やっておくと良いことをお伝えします。
アートやミラーなど、壁になにかを飾るとき、
フックや押しピンを使うことが多いですよね。
賃貸のお部屋でも、画鋲程度のサイズの穴は
あけてもよいといわれていますが、
やはり穴の跡は気になるものかと思います。
何度も飾る場所を変えたり、付け直しをした後に残る
無数の穴は、なおのこと気になるものです。
小さい穴しかあかないと書かれているフックだから、
大丈夫だと思っていても、重たいものをかけたり、
外すときに手間取ると、穴が大きくなることも。
そんな気になる小さな穴を簡単に補修する方法を、
これからご紹介していきます。
壁の穴の補修方法は何通りもあり、ホームセンターや
ネットショップで探してみると、専用の補修用品が
たくさん売られています。
そんないろんな補修方法の中で、小さな穴に最適で、
お手軽さや扱いやすさを考慮した2つの方法を
ご紹介します。
ティッシュとティッシュ作った「こより」
まずは、もっともお手軽にできる、
ティッシュを使った補修方法をご紹介します。
凹凸のある壁紙で、壁とティッシュの色合いが近い
場合には、この方法で穴をほぼわからなくすることが
できます。
まずは、穴の大きさに合わせ、ティッシュをねじって
まとめた「こより」を差し込み、穴を詰めます。
細いこよりを作るには、2枚組になっているティッシュ
を、1枚に剥がしたものを使うとよいでしょう。
こより自体の長さは、2cm~3cm程度にしておきます。
こよりを壁から数ミリだけ出しておいた状態でとめて、
一滴程度の水滴で、ティッシュを濡らします。
壁からはみ出す量が多い場合は、
ティッシュをちぎってサイズを調整しましょう。
壁から出ている濡らしたこよりを、凹凸にあわせて
爪で押さえて、形を整えます。
壁紙の柄にあわせて、縦横斜めと爪で押しつぶし、
癖を馴染ませていきます。
上手に爪で押さえることができれば、ティッシュが
壁と馴染んで、穴があったことがわからないほど、
目立たなくなります。
こよりのサイズや差し込む長さは、
穴のサイズによって変わってきます。
大きさが合わなくても、こよりを抜いて、
きれいにできるまで何度か試してみましょう。
代表的な「ボンドコーク」の「ジョイントコーク・A」とウェットティッシュ
次に、内装工事のプロもおこなう補修方法を
ご紹介します。
「ボンドコーク」と呼ばれる
壁の補修・充填剤を使います。
ボンドコークは色の種類が豊富なので、
壁の色にあわせたものを選ぶことができます。
プロが使うといっても、どこのホームセンターでも
手に入り、扱い方はとても簡単です。
壁にあいた穴の周りの汚れを落としたあとに、
穴にボンドコークを注入します。
穴の奥まで流し込む必要はなく、穴に少量注入して、
表面に少しはみ出すぐらいで十分です。
はみ出したボンドコークを、
ウェットティッシュなどで拭き取ります。
穴の中まで強く拭き取ると、埋めたところが
凹んだ感じの仕上がりになるので、
拭き取りの力加減にご注意ください。
アルコールが含まれているウェットティッシュは、
壁紙や、壁の塗料を傷めてしまうので、
アルコールの入っていないものを使いましょう。
ウェットティッシュでなくても、いらない布切れを
濡らしたものなどでも代用できます。
ボンドコークが乾いたら、補修完了です。
水気がなくなったり、時間が経つと、
ボンドコークがやせてしまいますが、
小さい穴であればあまり目立つことはないでしょう。
ピンやねじをさす前にしておけば、
何もなかったように、
きれいに補修できる方法があります。
小さいピンではなく、
穴の大きさが数ミリになってしまうネジを
使うときに、おすすめの方法です。
こちらは、一般的に使われることの多い、
厚みのあるビニールクロス(壁紙)でのみ
可能な方法。
塗装仕上げの壁や、
破れやすい高価な壁紙では使えないので、
ご注意ください。
まずは、穴をあける箇所より大きめに、
壁にカッターで切り込みを入れます。
切り込みは1㎜程度の深さに抑えて、
壁紙だけを切るようにします。
画像のような金物を固定するために、
ネジを使う場合は、その金物よりも一回り大きく
切り込みを入れます。
切り込みは、四角形で下の1辺だけ残すようにして、
3辺に切り込みを入れます。
切り込みを入れた角の端の壁紙を、
カッターの先端を使って、持ち上げてめくります。
角が持ち上がったら、端をつまんで、
切り込みを入れた箇所まで全体を慎重に剥がします。
壁紙が剥がせたら、剥がした箇所に
ネジなどを締め込み、目的通りに使っていきましょう。
石こうボードの壁に直接ネジを締めこんでも、ネジはきかずに抜けてしまいます。
合板の壁や、石こうボードの後ろにある下地にネジをきかせましょう。
下地がない場合は、市販のボードアンカーなどが必要です。
使い終わったあとは、ネジを抜いて金物を外すと、
数ミリ程度大きさの穴が残ります。
この穴を隠すために、先にめくっておいた壁紙を
上手に張り直していきます。
ネジを抜いた穴の周りが出っ張っていると、
仕上がりがデコボコになってしまうので、
出ているところは奥に押し込んでおくとよいでしょう。
壁紙を貼るための接着剤は、先ほどご紹介した
ボンドコークを使います。
ボンドコークで穴を埋めつつ、壁紙を貼っていきます。
塗りすぎるとあとの掃除が大変ですが、
ちゃんと貼れることが大事ですので、
まんべんなくうっすらと塗りましょう。
ボンドコークを塗り終えたら、
あとは壁紙を張り直すだけです。
一辺が残っているので、場所もズレることなく
上手に貼れるかと思います。
浮いて膨れている箇所がないように、
押さえつけるように貼りましょう。
はみ出したボンドコークは、ウェットティッシュや、
濡れた布で拭き取りましょう。
ここまですれば貼り直した壁紙が、穴をきれいに隠し、
切った跡もボンドコークがすき間を埋めてくれるので、
どこを切ったのかわからないほど状態になります。
この方法を、はじめて試すときには勇気が必要ですが、
一度やってみれば、簡単な作業だとおわかりいただけ
るかと思います。
壁の穴の補修方法はいかがでしたか。
補修方法を知っていれば、心配が減り、
もっと壁にいろんなものを積極的に飾って、
インテリアを楽しめるかと思います。
過去のマガジンで、賃貸のお部屋でも安心して
使うことができる壁掛けフックや、
アートポスターの設置方法をご紹介しています。
あわせてご参照いただければ幸いです。
壁に余計な穴をあけずに、フックの位置を一発で決められるアートフレームの掛け方を解説します。
https://www.receno.com/pen/maintenance/u41/2022-12-14.phpフックを上手に使いこなして、お部屋の壁を飾りましょう。
https://www.receno.com/pen/maintenance/u41/2023-01-30.php最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【動画解説つき】「真鍮」を美しく愛用するコツをご紹介。日々のお手入れ方法とは?
「経年変化」で味わいが増す「真鍮」アイテム。風合いを残しながら美しく育てていくためのお手入れ方法を解説します。
とっても簡単♪蜜蝋ワックスで、オイルフィニッシュ家具をメンテナンスしよう。
オイルフィニッシュの無垢材家具にワックスを塗って、保湿をするメンテナンス手順をご紹介します。