お気に入りのテーブルに、いつのまにかできてしまった白いシミ。詳しい原因と解決策をお伝えします。
https://www.receno.com/pen/maintenance/u41/2022-08-29.php公開日 2023年03月30日(木)
更新日 2025年08月26日(火)
除光液でテーブルが白くなってしまったら?
自宅で修理する方法をご紹介します。
こんにちは、品質管理チームのかとうです。
テーブルに、
ついうっかり除光液をこぼしてしまった!
という経験は、ありませんか?
ラッカーやウレタンで塗装されたテーブルに
除光液が付着すると、
そこから白いシミができてしまいます。
除光液には、マニキュアを溶かす溶剤が含まれており、
この溶剤がテーブルの塗膜を溶かしてしまいます。
塗膜が溶け、表面がデコボコすることにより、
光が乱反射し、白くぼやけたように見えてしまうのです。
これを放置すると、見た目が悪いだけでなく、
そこから水分が入り込んだりすることで、
テーブルの耐久性が落ちてしまうことになります。
今回のマガジンでは、
除光液によって白くなったテーブルを、
ご家庭で補修する方法をご紹介します。
テーブルの補修に必要なもの
まずは、作業に必要なものを見ていきましょう。
傷んだ塗膜を削るものと、
塗装をし直す塗料が必要になります。
- スチールウール
- 補修ペン
- クリアーのラッカースプレー
- ハンドパッド
全部揃えても4,000円程度で、
ホームセンターやAmazonで
簡単に手に入れることができます。
どういった商品を選べばよいのかは、
手順の説明で詳しく触れています。
では、補修の手順をご説明していきましょう。
手順①:溶けた塗膜をスチールウールで削りましょう。
「リペアの達人 スチールウール」 900円~
溶けてデコボコになってしまった塗膜を削るために、
スチールウールを使います。
学校の理科の実験で使った、アレです。
普段あまり使うことはないかもしれませんが、
ホームセンターで入手できます。
スチールウールには粗さを表す数値がありますが、
「#0000」という目の細かいものを選んでください。
スチールウールでこすって、
白くなった部分を削っていきます。
溶けてデコボコになった塗膜の表面を削り取りつつ、
周りとの段差を滑らかにするイメージです。
段差が滑らかになったら、削りカスを拭き取ります。
このあと塗装をし直すので、
削りカスやホコリが残っていると、
塗装の下に入り込み、仕上がりが悪くなってしまいます。
手順②:補修ペンで着色しましょう。
「住まいのマニュキュア ミニ」
1,600円~ 1本単位でも購入可能です。
除光液の染み込み加減によっては、
塗膜表面がデコボコしているだけでなく、
塗膜の色の層まで浸食されている場合があります。
その場合は、補修ペンを使って、
目立ちにくくなるよう着色していきましょう。
補修ペンの色選びのコツは、少し濃い目の色を選ぶと、
木目に馴染んで補修跡が目立ちにくくなります。
テーブルがナチュラル系の色であれば、木そのままの色なので、補修ペンでの着色は必要ありません。
手順③:クリアースプレーで塗装しましょう。
「アサヒペン 水性多用途スプレー つや消しクリアー」 900円~
つぎは、いよいよ塗装です。
クリアーのラッカースプレーを用意します。
ポイントは「ラッカー」であること。
テーブルの多くは、ラッカーかウレタン塗料によって
塗装されています。
ラッカースプレーであれば、どちらの塗装の補修に
対しても使えます。
また、乾燥も早く扱いやすいため、ラッカースプレー
をお選びください。
ラッカースプレーには、光沢の違いで「つやあり」と「つや消し」があります。
補修するテーブルに合わせてお選び下さい。
ちなみに、リセノの扱っているテーブルの多くは、ナチュラルヴィンテージの世界観にあわせて、光沢を抑えた「つや消し」仕様です。
塗りたい箇所から、約40㎝ほど離したところから、
シュッ!と吹き付けます。
シューーーーー!ではなく、シュッ!と瞬間的に
吹き付けると、塗膜が厚くならず、きれいに仕上げる
ことができます。
一度塗ったら15分以上置いて、乾燥させてから、
再度同じ要領で塗っていきます。
塗って乾燥させてを4回ほど、繰り返していきます。
白くなった箇所がきれいになり、周りとの段差も
目立たなくなれば完成です。
「トラスコ 研磨パッド #3000相当」 600円~
最後にハンドパッドで、塗った箇所から少し広めに、
磨いていきます。
塗装した部分と、全体のツヤ感がなじめば、
もうどこに除光液をこぼしたのかわかりません。
修理方法を知って、
お気に入りの家具を長く使いましょう。
左:補修前 / 右:補修後
除光液で白くなったテーブルの修理方法は、
いかがでしたか?
では、手順のおさらいです。
- スチールウールで、塗装表面を削る。
- 色の濃いテーブルは、着色する。
- ラッカースプレーで、塗装する。
- ハンドパッドで、ツヤ感をそろえる。
塗装が乾く時間は必要ですが、作業をしている時間は、
30分もかかりません。
ほかにも、接着剤がついてしまった場合など塗装が、
ダメージを負ってしまった場合には、同様に修理する
ことができます。
もし気になる白いシミがあれば、修理してみると、
意外と簡単に、きれいに直ります。
ぜひ、お試しください。
通常使用でできてしまった、白いシミの取り方は、
過去のマガジンでも紹介していますので、気になった
方はこちらから。
この他のお家でできる木製家具のメンテナンスは、
こちらのマガジンにまとめています。
木製家具についたキズや色落ち、ガタツキや扉の擦りなど、なんでも自分で修理できます。
https://www.receno.com/pen/maintenance/u41/2023-11-14.php最後までお読みいただき、ありがとうございます。















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