除光液でテーブルが白くなってしまったら?自宅で修理する方法をご紹介します。
こんにちは、品質管理チームのかとうです。
テーブルに、ついうっかり除光液をこぼしてしまった!
という経験は、ありませんか?
ラッカーやウレタンで塗装されたテーブルに、除光液が
付着すると、そこから白いシミが、できてしまいます。
除光液には、マニキュアを溶かす溶剤が含まれており、
この溶剤がテーブルの塗膜を、溶かしてしまいます。
塗膜が溶け、表面がデコボコすることにより、光が
乱反射し、白くぼやけたように、見えてしまうのです。
これを放置すると、見た目が悪いだけでなく、そこから
水分が入り込んだりすることで、テーブルの耐久性が、
落ちてしまうことになります。
今回のマガジンでは、除光液によって白くなった
テーブルを、補修する方法をご紹介します。
テーブルの補修に必要なもの
まずは、作業に必要なものを見ていきましょう。
傷んだ塗膜を削るものと、塗装をし直す塗料が必要に
なります。
- スチールウール
- 補修ペン
- クリアーのラッカースプレー
- ハンドパッド
全部揃えても、4,000円程度で、ホームセンター
やAmazonで、簡単に手に入れることができます。
どういった商品を選べばよいのかは、手順の説明で、
詳しく触れています。
では、補修の手順をご説明していきましょう。
手順① 溶けた塗膜を、スチールウールで削りましょう。
「リペアの達人 スチールウール」 900円~
溶けてデコボコになってしまった塗膜を、削るために、
スチールウールを使います。
学校の理科の実験で使った、アレです。
普段、あまり使うことはないかもしれませんが、
ホームセンターで、入手できます。
スチールウールには、粗さを表す数値がありますが、
「#0000」という目の細かいものを、選んでください。
スチールウールでこすって、白くなった部分を削って
いきます。
溶けてデコボコになった塗膜の表面を、削り取りつつ、
周りとの段差を、滑らかにするイメージです。
段差が滑らかになったら、削りカスを拭き取ります。
このあと、塗装をし直すので、削りカスやホコリが
残っていると、塗装の下に入り込み、仕上がりが悪く
なってしまいます。
手順② 補修ペンで着色しましょう。
「住まいのマニュキュア ミニ」1,600円~ 1本単位でも購入可能です。
除光液の染み込み加減によっては、塗膜表面がデコボコ
しているだけでなく、塗膜の色の層まで、浸食されて
いる場合があります。
その場合は、補修ペンを使って、目立ちにくくなるよう
着色していきましょう。
補修ペンの色選びのコツは、少し濃い目の色を選ぶと、
木目に馴染んで補修跡が目立ちにくくなります。
テーブルがナチュラル系の色であれば、木そのままの色なので、補修ペンでの着色は必要ありません。
手順③ クリアースプレーで塗装しましょう。
「アサヒペン 水性多用途スプレー つや消しクリアー」 900円~
つぎは、いよいよ塗装です。
クリアーのラッカースプレーを用意します。
ポイントは「ラッカー」であること。
テーブルの多くは、ラッカーかウレタン塗料によって
塗装されています。
ラッカースプレーであれば、どちらの塗装の補修に
対しても使えます。
また、乾燥も早く扱いやすいため、ラッカースプレー
をお選びください。
ラッカースプレーには、光沢の違いで「つやあり」と「つや消し」があります。補修するテーブルに合わせてお選び下さい。ちなみに、リセノの扱っているテーブルの多くは、ナチュラルヴィンテージの世界観にあわせて、光沢を抑えた「つや消し」仕様です。
塗りたい箇所から、約40㎝ほど離したところから、
シュッ!と吹き付けます。
シューーーーー!ではなく、シュッ!と瞬間的に
吹き付けると、塗膜が厚くならず、きれいに仕上げる
ことができます。
いちど塗ったら、15分以上置いて、乾燥させてから
再度、同じ要領で塗っていきます。
塗って、乾燥させてを4回ほど、繰り返していきます。
白くなった箇所がきれいになり、周りとの段差も
目立たなくなれば完成です。
「トラスコ 研磨パッド #3000相当」 600円~
最後にハンドパッドで、塗った箇所から少し広めに、
磨いていきます。
塗装した部分と、全体のツヤ感がなじめば、もうどこに
除光液をこぼしたのかわかりません。
修理方法を知って、お気に入りの家具を長く使いましょう。
左:補修前 / 右:補修後
除光液で白くなったテーブルの、修理方法は、
いかがでしたか?
では、手順のおさらいです。
- スチールウールで、塗装表面を削る。
- 色の濃いテーブルは、着色する。
- ラッカースプレーで、塗装する。
- ハンドパッドで、ツヤ感をそろえる。
塗装が乾く時間は必要ですが、作業をしている時間は、
30分もかかりません。
ほかにも、接着剤がついてしまった場合など塗装が、
ダメージを負ってしまった場合には、同様に修理する
ことができます。
もし気になる白いシミがあれば、修理してみると、
意外と簡単に、きれいに直ります。
ぜひ、お試しください。
通常使用でできてしまった、白いシミの取り方は、
過去のマガジンでも紹介していますので、気になった
方はこちら。
テーブルにできた白い輪じみのとり方をご紹介します。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。