家具を長く使うためには、日差しにあてないで。
直射日光を避けるべき理由と対策を紹介します。
こんにちは。
品質管理チームのわたなべです。
みなさまは家具をどのような環境で、使われてますか。
取扱説明書や販売ページに書かれている注意書きを
よく読んでみると、
「直射日光が当たるのを避けてご使用ください」と、
書いてあるかと思います。
ほとんどの家具に、この注意書きが書かれていますが、
家具を直射日光に当てたら、一体どんなことが
起きるのでしょう。
今回は、直射日光が予期せぬ劣化を招く理由と、
日光を避ける工夫について、お話していきます。
直射日光が木製家具に及ぼす影響
家具を取り扱う上で、直射日光を避けた方が良い理由は3つあります。
- 温度が上がって、木材が乾く。
- 紫外線で、木の色が変わる。
- 紫外線で、塗料が黄色くなって劣化する。
それでは、ひとつずつ解説していきます。
理由① 日が当たると温度が上がって、木が乾く。
寒いときに、お日様が体に当たると暖かいですよね。
夏だと、日差しが当たると暑いので、なるべく日陰に
いたいと思うものです。
このように、ご存じのことかと思いますが、
直射日光が当たったところは、熱くなってしまいます。
家具に日が当たった部分は、温度が上がり、
材料の木材が乾いてしまいます。
特に冬場、周囲が乾燥する中で、テーブルの木の
天板などが温まると、木材内部の水分が一気に
蒸発して、木が小さく縮んでしまいます。
木が縮むと、反りや、ひび割れの原因となるので、
家具は乾燥させないように注意が必要です。
無垢材家具を買う前に知っておきたい「割れ」の予防と対処方法をご紹介します。
理由② 紫外線で焼けて、木の色が変わります。
日傘も日焼け止めもなしに、日差しの強い日に
おでかけすると、紫外線にやられて、肌が焼けてしまいますよね。
木材も紫外線を浴びると、日焼けしてしまいます。
また、人と違って日焼けしたら、もう元の色には
戻りません。
オーク材は日に焼けると、黄色みが増して、
濃い色に変化します。アッシュ材も同じように
日に焼けると黄色みが強くなります。
焼けるといっても、木材により変化の仕方が違います。
色が、黄色くなったり、赤くなったり、
濃淡も、濃くなったり、薄くなったりと様々です。
直射日光に当てなくても、長い年月をかけて、
少しずつ色味が変化していきますが、
どうせなら、急激に変化させずに使い込んでいきたいですよね。
理由③ 塗装が黄色くなったり、劣化します。
長いあいだ日に当たり、塗装がボロボロになったテーブル
紫外線は、木材だけでなく、木材を保護している
塗料にも、よくない影響を及ぼします。
塗料の透明な部分が、紫外線によって、
徐々に黄色く変色しながら、劣化してしまいます。
黄色くなったテープ
家に残っている昔貼ったセロハンテープや、
透明なプラスチック製品なども、年月を経て
黄色くなったり、ボロボロになったりしたものを
見た経験はございませんか。
それと似たようなことが塗料にも起きてしまいます。
劣化して、ボロボロになってしまうことは
まれですが、ずっと日に当たり続けると、
劣化が早まってしまいます。
大切な家具の見た目がすぐに変わってしまうと
寂しいですよね。
このように、直射日光を家具に当てると、
さまざまな原因で、よくない影響が起きてしまいます。
では、直射日光を避けるためには
どうするのがよいでしょうか。
直射日光を当てないためにできる工夫は?
直射日光を避けるためにできることを、3つご紹介します。
- 配置を変える
- カーテンを閉める
- テーブルクロスを敷く
簡単にですが、ひとつずつ説明していきます。
対策① 窓から離れたところに、家具を配置しましょう。
まずは、直射日光があたらない場所に家具を
配置できれば、そうしていただくのが一番よいです。
日差しの入る窓の近くに家具を置かないように、
配置してあげると家具を長持ちさせられます。
南向きに面している窓は、夏以外の季節だと、
一日中日差しが入ってくるので、注意が必要です。
対策② 日差しをやわらげるカーテンを使いましょう。
お部屋の間取りの都合上、窓の近くに
家具を配置できないときは、カーテンを使いましょう。
少しぐらいの日差しは問題ないですが、
外出時にはカーテンを閉めてからお出かけして
いただければ、安心です。
特に西向きの窓は、夕方の日差しが強いので、
カーテンを閉め忘れないように、気を付けましょう。
対策③ テーブルクロスを敷きましょう。
日中は光を取り入れて、生活したいので、
カーテンを閉めっぱなしにするのはちょっと...
という方は、テーブルクロスを使いましょう。
テーブルクロスを使えば、家具に直接、紫外線が
当たる心配もありません。
棚などには、テーブルクロスでなくとも、
なにか布を敷いて、保護していただくことをおすすめします。
家具を長持ちさせるには、直射日光を避けましょう。
直射日光に当てると、家具に何が起こるのか
おわかりになりましたか。
冬など寒いときは、日差しが部屋に入ると、
居心地がいいので、カーテンを閉めずに
過ごしたくなるものですよね。
日差しに当てたら、家具がすぐさまダメになるわけではございません。
心配しすぎなくてもよいのですが、せっかくおうちに
迎えいれた家具を、ながくきれいに使えるように、
この記事を参考に、できる対策をしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。