カバーの毛羽の掃除が楽になる、 お手入れ方法をご紹介します。
こんにちは。
品質管理チームのさとみです。
今回は、ソファーカバーのお掃除についての
お手入れ方法をご紹介します。
「購入したばかりなのに、毛がたくさん抜け出てくる」
「なかなか毛抜けが収まらない」
といったお声を、耳にすることがあります。
発生する原因と対処方法を、
ひとつずつ説明していきます。
まずは、遊び毛と抜け毛の違いを把握しよう。
毛羽の発生は、遊び毛と抜け毛の2種類あります。
遊び毛とは、パイルの毛先をはさみやカッターで
切り取った部分が、生地に残ってしまった
残り毛のことをいいます。
製造工程において、パイルをカットしたあとは、
かならず機械で毛羽を吸い込むのですが、
完全に除去することは難しく、
一部の毛羽が残ってしまいます。
遊び毛はどんなカバーにも、一定量発生します。
一方、抜け毛は、パイルごと抜け落ち、
部分的に剥げてしまうことをいいます。
実際には、遊び毛も抜け毛もどちらも存在するため、
おやっと思ったら、毛が切れているのか、
根元から抜けているのかをチェックしてみましょう。
抜け毛は商品不良のため、掃除では改善できませんが、
遊び毛は次の方法によって、軽減することができます。
遊び毛の軽減方法について
遊び毛の場合、生地の奥に残っているだけなので、
取り除くことができます。
生地の組成や形状によって、
適した毛羽の除去方法を選択しましょう。
掃除機による毛羽の除去
1つめは掃除機による方法です。
掃除機の移動スピードは、1秒に10㎝くらいを目安に
ゆっくり力を入れて進めるようにしてください。
遊び毛は生地の地面の奥にあるため、
ゆっくり掃除機をあてることで、毛羽を除去できます。
また同じ場所を3~4回繰り返すと、より効果的です。
頻度としては、2~3日に1度掃除機をかけ、
約1ヶ月間ほど継続することで、
遊び毛はほぼ無くなってきます。
ブラシやくしによるブラッシング
ラグにも応用できます。
ブラシやくしを使って、毛羽を除去していきます。
生地の風合いを損ねないために毛並みの方向に沿って、
髪の毛を解くように、ゆっくりと優しく除去していきます。
毛足の短いブラシやくしは、
毛先が奥まで届かず、遊び毛を除去できないため、
避けるようにしてください。
しっかりと生地の奥まで届くものを選びましょう。
水洗いによる洗濯方法
水洗いができるものについては、
洗濯機や手洗いで洗濯する方法もあります。
散髪後にシャンプーをして、
余分な髪の毛を洗い流すイメージです。
1回洗いでも効果はありますが、
遊び毛は生地の奥にあるため、
何度も繰り返し行うことで、
水で洗い流すことができ、より効果が出てきます。
水洗いができない商品は、
クリーニング屋さんで、
ドライクリーニングを依頼しましょう。
繊維製品には、「洗濯機洗い・手洗い・水洗い不可」の3パターンございます。
ラベルの絵型により、それぞれ異なりますので、注意が必要です。
避けていただきたい2つの方法
ついついやってしまいがちですが、
製品が使えなくなってしまう恐れがあるため、
次のお取り扱い方法にはご注意ください。
水洗いしてはいけない商品の洗濯機洗い
洗濯機洗いが可能な表示
風合いが変化してしまう恐れがありますので、
かならず洗濯ラベルをご覧になっていただき、
「洗濯機、手洗い、ドライクリーニング」の
どの方法が記載しているのか、ご確認ください。
粘着カーペットクリーナー(通称:コロコロ)による無理な毛羽の除去
粘着カーペットクリーナーは、
粘着力が強力なものもあり、残り毛だけでなく、
パイルや基布ごと抜けてしまう恐れがあります。
こうなってしまうと、修復が難しくなるため、
粘着カーペットクリーナーの使用は避けてください。
3つのポイントを理解し、取り扱いに注意しましょう。
- 抜け毛は収まらないが、遊び毛は徐々に軽減していきます。
- 遊び毛は、洗濯や掃除機により、除去できます。
- 禁止行為を行うと、製品として使えなくなる可能性があるため、ご注意ください。
今回は、ソファーカバーについて
お話をさせていただきましたが、
説明させていただきましたお手入れ方法は、
ラグマットにも応用が可能です。
みなさまのソファーライフを快適に過ごせる
手助けになれば、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。