知っていますか?家具を作る道具たち。
制作の幅が広がる電動工具3点をご紹介します。
こんにちは。
リセノ京都の室之園です。
今回は「家具を作る道具紹介第2弾」として
手で使う電動工具を3点ご紹介したいと思います。
家具を作るには、人の手が不可欠ですが、
機械でなければできない事もたくさんあります。
機械があるおかげで劇的に作業スピードが上がり、
結果的には、家具自体の価格も抑えられるのです。
そんな家具の裏側を知ると、
インテリアの楽しみ方の幅を広げられるのではないでしょか。
私は前職では、家具を作っていたので、
お店の家具を見ると、ついついそういった目線で見て、
どうやって作られているのかを想像してしまいます。
みなさまにも、ちょっと変わった視点で
インテリアをお楽しみいただければなと思います。
それでは早速ご紹介していきます。
①電動ドライバー
左:ドリルドライバー / 右:インパクトドライバー
製造の分野において、
絶対に必要な道具となるのが
こちらの道具になります。
これがある無しでは、作業の効率に雲泥の差が出ます。
私も家具工房勤めの時に一番最初に購入しました。
主な機能としては、
「ビスを止める」「穴を開ける」の2つになります。
電動ドライバーには大きく2つの種類があり、
「インパクトドライバー」と
「ドリルドライバー」というものがあります。
どちらも先端が回転する道具ではあるのですが
大きな違いは、衝撃を与えるか否かの違いです。
インパクトドライバーには、ヘッド内部に
ハンマーのような機能が付いてあり、
抵抗がかかると、衝撃を与えるようになっています。
主にビスを止めたり、
ボルトを締める作業に向いており、
衝撃を与えながら回転するので、接合部を
引き寄せながら止める事ができます。
ドリルドライバーには衝撃を与える機能はなく、
回転する機能のみです。
なので、穴を開ける作業に向いています。
インパクトドライバーでも穴を開けることはできますが、
威力が強過ぎて、木材を割ってしまう事があるので、
繊細な穴あけを行う際には、ドリルドライバーが良いです。
また、取付口がインパクトとは違い、
挟むような機構になっています。
インパクトドライバーでは対応していないビットでも
こちらなら取り付けることができるので、
より幅広いものを装備することができます。
②電動サンダー
こちらも家具作りには欠かせない電動工具です。
主に家具表面の「仕上げ作業」に使用します。
サンドペーパーを機械の大きさに合わせてカットし、
それをセットすれば準備完了。
あとはスイッチを入れて、
仕上げたい面に押し当てるだけです。
写真は回転式のサンダー。通常のサンダーより研磨力があります。
テーブルの天板など
手作業だとものすごく時間がかかるものでも
楽に作業をすることが出来ます。
それでも作業は大変で、一日中使った日には
手のひらと肩が、ものすごく凝ります...。
こちらは振動式のミニサンダー。ピンポイントでの研磨が可能です。
電動サンダーには様々な種類があります。
大型のものから小型のもの、回転式のサンダーなどがあり、
仕上げるものの大きさや木の硬さに合わせて使い分けます。
③トリマー
こちらは充電タイプのものになります。
あまり見たことない工具だと思いますが、
家具を作る上で絶対と言っていいほど
必要な電動工具になります。
主な機能としては、「切削」になります
刃の当て方を誤って、切削に失敗した時の写真です...。
トリマーは先端に刃物を取り付け、
刃が横回転して、切削していく電動工具になります。
刃が剥き出しのまま、高速で回転するので
扱いにはとても注意が必要です。
音もかなり迫力があるので、
私も使い始めの頃はとても怖かったです。
平行定規をとりつけて溝の加工を行っている様子。
ですが、使い慣れると
様々な加工が可能になるので、
モノづくりがすごく楽しくなります。
個人的なトリマーの魅力的な機能は、
型通りに木を切削できる点だと思います。
削りたい形の型を作り、
コロの付いた刃物を使えば、
全く同じ形に削れるのです。
なので量産にも向いています。
Re:CENO product|ダイニングチェアー WICKER CHAIR NATURAL
上の写真のような曲線のある椅子の足や、
角が丸くなっている天板などは
この方法で作られている事が多いです。
そのほかにも、コンパスのように動かし
正円の加工を行う事も出来ます。
曲線型の刃物や角度のついた刃物に変えて削れば
角を同じ形通りに削れるので、
意匠性を持たせることが出来ます。
他にもビットの種類はまだまだあり、
幅広い造作を行う事ができます。
まだまだいっぱいある家具作りの道具
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したものは、ほんの一部で
家具づくりには、まだまだたくさんの工具たちの姿があります。
今後も少しづつ、家具を作る道具の紹介を行っていき、
インテリアの楽しみ方の幅を広げられればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。