扱いやすい布地って?
布地の素材別で見るメリット・デメリットをご紹介します。
こんにちは。
Re:CENO KYOTO セキ です。
みなさまは、服などをご購入される際、
服の素材まで見て選ばれる事はありますでしょうか。
「風合いや着心地が良い、天然素材が好き」
「ガシガシ使うので、お手入れしやすい素材が好き」
など、品タグをマジマジ見ながら選ぶ事は無くとも、
○○だから○○できる素材が良いなぁ。
なんてぐらいは、少なからずあるのではないでしょうか。
そこで今回は、家具での布地でも同じような見方ができ、
素材別でのメリット・デメリットを把握し、
より生活にフィットできるアイテムを選んでみてはいかがでしょうか。
今回は、リセノでの人気商品を例に、
よく使われる生地の素材3つを見ていきたいと思います。
それでは、早速見ていきましょう。
コットン(綿)
まずは、聞き馴染みもあり、
布地での使用率も多いコットンです。
そもそもコットンとはどんな素材なのか、
簡単に触れておきましょう。
現在、国内での生地等に使われている繊維の
40%はコットンが使用されているようです。
よく"コットン"と"綿"とで、
表記が違う理由などをお伺いすることがありますが、
ズバリ、違いは全くありません。
強いて言えば、コットンの方がなんだか
オシャレに聞こえるという事でしょうか笑
そんなコットンは、
アオイ科ワタ属の植物から採取できる「 ワタ 」から
できる「 木綿 」の事を指します。
上に載せた画像のように、
よく木の枝に白いワタがついている物など、
一度はご覧になられた事があるのではないでしょうか。
この白いふわふわのワタこそが、種子毛と呼ばれ、
これがコットンになるのです。
それでは、コットンでのメリット・デメリットを
見ていきましょう。
〈 メリット 〉
通気性・吸湿性に優れ、オールシーズン使いやすい
そのままですが、季節での偏り無く使いやすい素材です。
コットン繊維の中心部は空洞になっており、
風の通気性が良いので、夏は涼しく、
じゃあ冬は冷えるんじゃ、、と思いがちですが、
保温性も兼ね備えているので、冬にもオススメです。
また、吸水性にも長けており、
水やアルカリに強いという性質も持っていますので、
比較的洗濯などでお手入れがしやすい素材となります。
加えて、柔らかい肌触りなので、
直接素肌に触れてもチクチクしたりしません。
なので、肌が少し弱い方などにオススメですね。
〈 デメリット 〉
洗いやすい反面、縮みやすい
そうなんです。
先程のメリットで洗いやすいとお伝えしましたが、
その反面、縮みやすいという性質も持っています。
なぜかというと、水分を含むと体積が増え、
それが乾燥する事により、元の状態よりも小さくなり、
縮みやすくなってしまうのです。
せっかくキレイになっても、
縮んでしまえば台無しですよね。。
そうならない為にも、当店ではコットン関連の
お手入れの方法では、ドライクリーニングを推奨しております。
多少の汚れなどであれば、部分洗いで対応できますが、
大きな範囲を占める部分であれば、
ドライクリーニングをオススメいたします。
使用アイテム
Re:CENO product では、複数のラインナップ上で
使用しているコットン100%の国産コーデュロイがあります。
Re:CENO product|リビングダイニング3点セット WIRY
例えば、アイアン x ウッドが人気のWIRY シリーズや、
Re:CENO product|3人掛けソファー NOANA-BROWN
名作をオマージュした NOANA シリーズ。
Re:CENO product|3人掛けソファー folk
もっちり、バフッで人気の folk シリーズなど、
身をゆだねる事が多いソファなどで大活躍しています。
ポリエステル
※画像はシリコンフィルという素材で、ポリエステル素材にシリコン処理を行ったものです。
続いては、こちらもよく目にする素材のポリエステルです。
少し話はそれますが、布地の素材としては、
上項目で出てきたコットンなどの自然繊維と、
石油などから作られる合成素材の2つが主となります。
そして、衣類でいえば、
約80%を合成繊維が占めていると言われています。
その合成繊維の中でも代表格なのが、
こちらのポリエステルです。
合成繊維では、その他にも、ナイロンやアクリルなど、
こちらも聞き馴染みのある素材ですね。
その中でも、原料が手に入りやすく作りやすい事から、
他の合成繊維より価格も安く、普及率が多いのです。
さて、そんなポリエステル、
やはりインテリアのアイテムでもよく使われており、
どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
〈 メリット 〉
耐久性に長け、縮みやシワなどがつきにくい
比較的生地の薄い天然素材に比べ、
ポリエステルは比較的タフで丈夫です。
※もちろん無茶な使い方では限界がありますが、、
また、お洗濯やお手入れの際に嬉しいのが、
縮みやシワになりにくいという点です。
先程のコットンでは、吸水性に長ける反面、
縮みやすいという点がありましたが、その反対で、
ポリエステルは吸水性は低く速乾性が高く、
手入れ後に簡単に伸ばしてやればシワなどもつきにくいです。
加えて、熱にも強いので、
あて布などをせずともアイロンがけができるのも、
一つメリットと言ってもいいかもしれませんね。
〈 デメリット 〉
少し汚れがつきやすく、色落ちしやすい
比較的強く、縮みやシワになりにくいメリットの反面、
少し汚れが付きやすいという点が玉に瑕です。
それに、色物のポリエステルは色落ちが懸念されます。
特にポリエステル100%の物。
お洗濯などの際には、単独で洗うなどの対策が吉です。
少し汚れやすいけど洗いやすい。
よくできてますよねぇ。
また、自然繊維に比べ、静電気が発生しやすいという点もあり、
ホコリなどの付着も、天然素材に比べ多めです。
家具でいえば、やはりチェアやソファの座面などで、
そこまで素肌に触れるかといえば少ないかと思いますが、
そういった側面もある事を認識しておきましょう。
使用アイテム
別注アイテムで、永らく人気なソファシリーズ rect sofa
別注プロダクト|SIEVE rect unit sofa カウチセット Aタイプ
コロンとした曲線のあるフォルムが特徴的な CARA
ダイニングチェアー CARA
リネン(麻)
最後は、コットン素材と同じく天然素材のリネンです。
ナチュラルな質感で、リセノでも使用頻度は多く、
お求めのお声も多い素材です。
リネン生地は、植物の茎を原料として繊維を作り、
それを織って作りあげたものを指します。
麻素材といっても、多くの種類が存在し、
その中でも「 亜麻 」という種類を使ったものが、
リネンに分類されます。
呼び方も様々で、ヘンプやラミーなどと
呼ばれる事もありますが、日本では凡そリネンと呼ばれます。
それでは、リネンも見ていきましょう。
〈 メリット 〉
撥水性が高く、型崩れしにくい
みなさまは、リネンと聞いて、どのような質感を
イメージされるでしょうか。
リネンは少し硬く、特に最初の方は少しゴワっと
している場合があります。
そもそも、リネンは硬めの生地なので、
型崩れなどが起きにくい素材です。
イコールで、丈夫と認識いただいて間違いないです。
また、コットン同様、吸水性にも長けており、
少し乾くのに時間のかかるコットンに比べ、
撥水性も抜群なので、すぐに乾きます。
僕も自宅でリネンアイテムを色々使っていますが、
衣類や生活用品でも、リネンの乾きはピカイチです。
経年変化も楽しめる素材なので、
使っていく中で風合いはどんどん良くなっていくのも、
永く使うアイテムでは楽しみの一つですね。
〈 デメリット 〉
縮みやシワがつきやすい
比較的丈夫で、永い期間の使用で経年変化を楽しめる反面、
リネンは繊維の目が粗いため、熱いお湯などで洗うと、
通常5%~10%は縮んでしまうと言われています。
お手入れとしては、30℃以上の温度で洗ったり、
乾燥機にかけてしまうと縮む可能性が高いです。
また、もう一点のデメリットとして、
シワが付きやすいという面もありますので、
ご自宅でのお手入れでは、手洗いやつけ置き洗いが良いでしょう。
僕も先程リネンアイテムを色々使っていると書き、
細かな物は洗濯機でジャブジャブ洗ってますが、
シワは結構ついています。
シワが付いたまま乾ききってしまうと取れにくいので、
乾ききる前に高温でアイロンがけすると良いでしょう。
※霧吹きなんかも使いながらだと尚良しです。
リネンアイテムのご自宅での上手なお手入れ方法は、
長々となってしまいそうですので、
また別の機会で詳しくご紹介したいと思います。
使用アイテム
リリース後から大人気の AGRA SOFA
Re:CENO product|3人掛けソファー AGRA
我が家でも実際使っている、オススメのキッズチェア
Re:CENO product|キッズロッキングチェアー
まとめ
素材別のメリット・デメリット、いかがでしたでしょうか。
各々、もっと深くお伝えしたい所ではありますが、
まずは要点のみご紹介いたしました。
各素材の中には、コットン x ポリエステルなどの
ミックス素材などもよくありますので、
各々どちらが多く含まれているかで判断してもいいでしょう。
それでは最後に少しまとめてみます。
コットン(天然繊維)
- メリット:通気性・吸湿性に優れ、オールシーズン使いやすい
- デメリット:洗いやすい反面、縮みやすい
ポリエステル(合成繊維)
- メリット:耐久性に長け、縮みやシワなどがつきにくい
- デメリット:少し汚れがつきやすく、色落ちしやすい
リネン(自然繊維)
- メリット:撥水性が高く、型崩れしにくい
- デメリット:縮みやシワがつきやすい
布製品では天然繊維と合成繊維とがあり、
各素材の特性などを理解し、少しでも家具選びの
ポイントにして頂ければ幸いです。
例えば、
「食べこぼしや飲みこぼしの心配な場所には、
洗濯頻度が多くなりそうだし、シワ等がつきにくい
ポリエステル素材にしてみようかなぁ」
「年中使う場所で、夏場は素肌も触れる事が多そうだし、
家族内に肌が弱い人もいるのでコットンにしようかなぁ」
なんて、色々な見方で選択の幅が広がります。
お手入れ方法も、マガジンでもよくご紹介しておりますが、
メンテナンスキットなど、予防と対策を行いながら、
永い期間状態を保たせましょう。
ユニタス テキスタイルケアキット ナチュラル
生地については、サンプルを郵送できる物もあったり、
実店舗では実際に上記の素材を使ったアイテムを
多数展示しております。
実際に体感いただいたり、お手入れの方法なども、
スタッフまでお気軽にお問い合わせくださいませ。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。