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更新日 2025年06月26日(木)

6畳リビングのレイアウト術! 
狭い空間でも広く心地良く暮らすコツ

こんにちは。リセノ編集部の増田です。

今回は、リセノのプロサポートにも
お客様からよくご相談いただく
「6畳のリビングレイアウト」についてです。

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6畳のリビングで特に多いお悩みは、

  • どうしても窮屈な印象になってしまう...
  • どんなサイズの家具を置いたらいいのかわからない...
  • お部屋を広く見せる方法を知りたい!

というものです。

6畳のリビングは、比較的コンパクトです。

家具のサイズ選びを誤ってしまうと、
窮屈で暮らしにくいお部屋になってしまうことも。

small_living_layout_tips (3).jpg △ 大きな家具が集まって、窮屈な印象に

そこで今回は、6畳のリビングでも
「広く心地良く」暮らすための
レイアウトのコツをご紹介します。

  • 家具の選び方
  • ライフスタイル別のレイアウト事例
  • お部屋を広く見せるコツ

これらを詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお読みください。

6畳のリビングはどれくらいの広さ?

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レイアウトのポイントをご紹介する前に、
6畳のリビングの広さについてご説明します。

① 6畳はおおよそ「3.1m四方」

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「1畳」とは、
その名の通り「畳一枚分」の広さです。

地域によって大きさに違いはありますが、
不動産業界では「1畳=1.62㎡以上」と
定義されています。

6畳の広さはおよそ「9.72m²」となり、
正方形のお部屋であれば、おおよそ3.1m四方

長方形のお部屋では、間取りにもよりますが
「3.6m×2.7m」ほどの広さが一般的です。

② 何人暮らしにおすすめ?

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6畳のリビングはおよそ9.72㎡と、
一人暮らし~二人暮らしにおすすめです。

家具の配置にもよりますが、
3人以上で暮らす場合は、手狭に感じる広さです。

今回のマガジンでは、
二人暮らしの家庭を想定して
レイアウト事例をご紹介します。

③ 6畳に置けるソファーのサイズは?

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6畳のリビングで特に多いお悩みのひとつが、
「最適なソファーのサイズ」です。

「2人掛けソファーや3人掛けソファーは置けるの?」
と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

結論としては、広く心地良く暮らすなら
2人掛けソファーがおすすめです。

small_living_layout_tips (5).jpg 2人掛けソファー:横幅150cm

small_living_layout_tips (4).jpg 3人掛けソファー:横幅185cm

「3.6m×2.7m」の6畳リビングに、
2人掛けソファーと3人掛けソファーを置いて
比較してみました。

ご覧のように、3人掛けソファーは
空間に占めるソファーの割合が大きく、
やや手狭な印象です。

2人掛けソファーの方は、
横に人が通るためのスペースを確保しやすく、
ゆとりのある印象ですね。

small_living_layout_tips (6).jpg ◎ ソファーを壁付けして配置

もちろんお子さまと3人暮らしのご家族で、
3人掛けソファーを導入したいという方も
いらっしゃると思います。

その場合は、
このようにソファーを「壁付け」にしていただくと、
圧迫感が軽減されますのでおすすめです。

6畳リビングの家具のサイズ選びについては、
次の章で詳しくご説明します。

6畳リビングのレイアウトのポイント

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続いて、
6畳リビングのレイアウトのポイントを3つご紹介します。

  • 「生活動線」を意識して家具のサイズを選ぶ
  • 「主役の家具」を厳選する
  • 「多機能な家具」を活用する

① 「動線」を意識して家具のサイズを選ぶ

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まずは気になる「家具のサイズ」の選び方。

こちらは、
生活動線を意識して選ぶことが重要です。

▼「生活動線」とは

空間の中で、人や物が移動する通り道のこと。
体格による個人差はありますが、人が1人通るための動線は60cm以上が必要です。

適正な家具のサイズは、お部屋の間取りや、
置く家具の種類・数によって変わります。

ですが、どのようなケースであっても、
「生活動線の確保」は
常に考慮しなければならないポイントです。

small_living_layout_tips (10).jpg △ 大きすぎるL字ソファー

たとえばこちらのリビングは、
「L字型」のソファーを贅沢にレイアウトしています。

ゆったりくつろぐには良さそうですが、
ダイニングとリビングを通るスペースが狭く、
日々の移動で不便を感じることに。

small_living_layout_tips (11).jpg ◎ コンパクトなソファーで動線を確保

生活動線を十分に確保できるよう、
コンパクトなサイズのソファーを選ぶと良いでしょう。

small_living_layout_tips (1).jpg 「アームレスタイプ」のソファー

もし大きめのソファーを置きたい場合は、
「アームレスタイプ」のソファーを
選んでいただくのもおすすめです。

▼「アームレスソファー」とは

側面に肘掛け(アーム)がついていないソファーのこと。
側面からでもソファーに座りやすいメリットがあります。

アームがない分コンパクトなので、
お部屋を広く見せるとともに、
生活動線も確保しやすいです。

② 「主役の家具」を厳選する

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「どうしても置きたい家具が、少し大きめで...」
という方もいらっしゃると思います。

そんな時は、リビングに置く
「主役の家具」を厳選しましょう。

たとえば、先ほどのL字ソファーのレイアウト。

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窮屈な印象ですが、ここからテレビを取り除いて、
ソファーの配置を少し変えてみましょう。

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ソファーを「お部屋の主役」に位置づけ、
それを置きやすいように家具を厳選することで、
暮らしやすいレイアウトになりました。

「リビングにはソファー、ローテーブル、
 テレビを置かなければならない」

という考えに縛られず、「主役の家具」を中心に置き、
そこに必要な家具のみ足していくのがおすすめです。

small_living_layout_tips (14).jpg

「でも、ソファーだけじゃなくて
 ローテーブルもテレビも置きたい...」

という方は、
「家具のスリム化」を検討してみましょう。

たとえばローテーブルは、よりコンパクトで
移動もしやすい「サイドテーブル」に。

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テレビボードは、より場所を取らない
「テレビスタンド」などに変えてみるのも一手です。

暮らしに必要な機能を満たす範囲で、
よりスリムな選択肢を探していくと、
広く心地良いレイアウトへの道が開けます。

③ 「多機能な家具」を活用する

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6畳のリビングでは、「多機能な家具」
うまく活用することも有効です。

たとえば、
狭いお家ではどうしても不足しがちな「収納」。

「収納機能を持つテーブル」を選ぶことで、
リビング周りの生活用品をすっきり整頓できます。

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また、ダイニングとひと続きのリビングであれば、
「ソファーダイニング」を取り入れることも一手。

食事や勉強などの作業と、
テレビ鑑賞や読書などのくつろぎを
どちらも叶えるソファーダイニング。

リビングにソファーを置く必要がなくなり、
その分ローテーブルや収納家具を置きやすくなります。

small_living_layout_tips (43).jpg

さらに、「変形できる家具」も便利です。

たとえば伸長式や折り畳み式のローテーブルなら、
必要な時以外はコンパクトに収まり場所を取りません。

small_living_layout_tips (44).jpg

また、しまう物量や間取りに応じて
形を変えられる「収納家具」を取り入れると、
レイアウトの幅が広がります。

▼1つで2役こなす「兼用家具」については、こちらのマガジンもチェック。

ライフスタイル別:6畳リビングのレイアウト実例

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それでは、ライフスタイル別に
6畳リビングのレイアウト実例をご紹介します。

夫婦の二人暮らしを想定し、
主役の家具は「ソファー」と「テレビ」ぞれぞれで
以下3つのスタイル別に解説していきます。

  • 「ソファー」が主役:贅沢なくつろぎ時間を過ごすリビング
  • 「大きなテレビ」が主役:ソファーダイニングを活用した広々リビング
  • 「ソファー」と「テレビ」どちらも主役:アイランドソファーでメリハリのあるリビング

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今回はこちらの、リビング部分が6畳の
横長リビングダイニングを事例に作成しました。

① 「ソファー」が主役:
贅沢なくつろぎ時間を過ごすリビング

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1つ目は、「ソファー」が主役のリビングレイアウト。

大きなソファーセットを壁付けして配置し、
夫婦2人でゆったりとくつろげるお部屋にしました。

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主役を「ソファー」に絞り、テレビを除くことで、
広々と開放的なリビングを実現しています。

ソファーの前にはサイドテーブルとラグのみ配置し、
できるだけ大きく開けた空間を作りました。

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ダイニングとリビングの動線がやや狭いですが、
「アームレスタイプ」の低いソファーを選び、
移動の妨げにならないように工夫しています。

6畳というコンパクトな空間でも、
L字ソファーでゆったりくつろげる
贅沢なリビングレイアウトが叶いました。

② 「大きなテレビ」が主役:
ソファーダイニングを活用した広々リビング

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2つ目は、「テレビ」が主役のリビングレイアウト。

リビングの奥に60インチの大きなテレビを配置し、
ダイニングソファーからゆったり鑑賞できる
お部屋にしました。

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ダイニングには、二人掛け用のダイニングソファーを
向かい合わせに配置しています。

二人暮らしには少し贅沢な広さですが、
姿勢を崩してくつろぐ場所も兼ねているので、
足を伸ばして座れるサイズを選んでいます。

small_living_layout_tips (17).jpg

ダイニングソファーを反転させることで、
テレビの方を向いてくつろげます。

足元に少し硬めの「プフ」や、スツールなどがあると、
足を前に伸ばして座れるのでおすすめです。

▼ダイニングソファーのレイアウトについては、こちらのマガジンもチェック。

③ 「ソファー」と「テレビ」どちらも主役:
アイランドソファーでメリハリのあるリビング

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3つ目は、「ソファー」と「テレビ」を
どちらも置きたい方向けのレイアウトです。

お部屋の奥にテレビを置き、その対面に
ソファーを「アイランド型」に配置しました。

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ソファーは生活動線を遮らないよう、
二人掛けのコンパクトなサイズを選択。

また、ローテーブルはサイドテーブルにして、
お部屋を広く見せる工夫をしています。

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こちらのレイアウトで重要なのが、
ソファーとテレビの距離です。

ソファーとテレビの適正な距離は、
「テレビ画面の高さ×3」です。

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今回のリビングに置いたテレビは42インチサイズ。
高さはおよそ「56cm」です。

ですので、「56cm×3=168cm」ほど離した位置に
ソファーを設置しています。

テレビとソファーの最適な距離や、
テレビボードの配置の仕方などは、
こちらのマガジンでも詳しく解説しています。

お部屋を広く見せる工夫3選

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最後に、6畳のリビングを
広く見せる工夫についてご紹介します。

① 家具の高さは低く

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1つ目のポイントは、
「家具の高さを低く抑える」ことです。

低い家具で揃えることで、
壁や床に対して家具の占める面積が少なくなり、
開放感のあるお部屋になります。

また、入口からお部屋の奥まで視界が開けていると、
奥行きや広さを感じられます。

small_living_layout_tips.jpg

このように背の高い家具が多いお部屋の場合、
やや圧迫感があると思います。

お部屋を広くて開放的な印象にするなら、
低めの家具で統一しましょう。

② 明るい色・淡い色で揃える

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白やベージュなどの明るい色は「膨張色」と呼ばれ、
お部屋を広く見せる効果があります。

▼「膨張色」とは

実際よりも大きく、近くに感じられる効果を持つ色のこと。
白などの明るい色や暖色系が該当します。

家具の色ももちろん重要ですが、
今回注目したいのは「床」や「カーテン」の色です。

small_living_layout_tips (24).jpg 白い床

small_living_layout_tips (22).jpg ダークブラウンの床

床の色を「白」と「ダークブラウン」で比べると、
膨張色の白の方が広く感じると思います。

リビングに明るい色のラグやカーペットを敷くことで、
一気に広さの印象を変えられます。

small_living_layout_tips (25).jpg 白いカーテン(レースカーテン)

small_living_layout_tips (23).jpg ダークブラウンのカーテン(遮光カーテン)

また、お部屋で大きな面積を占める
カーテンの色選びも重要です。

こちらも同じく、
白いカーテンの方が広く感じますね。

特に「レースカーテンは」、
見た目も明るく軽やかで、
お部屋を広く見せてくれる効果があります。

③ ミラーを活用する

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「ミラー」をうまく活用することで、
お部屋を広く見せることも可能です。

飲食店やおしゃれなショップなどで、
鏡に反射させて空間を広く見せている事例を
目にしたことはありませんか?

あのように、小さなミラーであっても、
反射して映った空間が奥行きを感じさせ、
お部屋を広く見せてくれます。

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おすすめの置き場所は、
「入り口から対角線上の角」です。

リビングの入り口から対角線上にあるスペースは、
自然と視線が向く場所です。

インテリアの印象を大きく左右するその場所に
ミラーを置くことで、
よりお部屋の広がりを印象づけることができます。

無料で使える3Dシミュレーションツール
「Homestyler」で作りました。

homestyler_how_to_use_1 (4).jpg

今回のマガジンで作成したレイアウトは、
無料の3Dシミュレーションツール
Homestyler(ホームスタイラー)」で作成しました。

とても直感的な操作で、どなたでも
お部屋の3Dモデルを作っていただけるツールです。

リセノでは、初心者の方でもHomestylerを
使っていただけるように解説動画を公開しています。

興味がございましたら、ぜひあわせてご覧ください。

レイアウトのコツを押さえて、
リビングを美しく整えましょう。

small_living_layout_tips (28).jpg

いかがだったでしょうか。
それでは、今回のおさらいです。

▼6畳リビングのレイアウトのポイント

  • 「生活動線」を意識して家具のサイズを選ぶ
  • 「主役の家具」を厳選する
  • 「多機能な家具」を活用する

▼お部屋を広く見せる工夫3選

  • 家具の高さは低く
  • 明るい色・淡い色で揃える
  • ミラーを活用する

今回のマガジンが、
皆さまのお部屋づくりのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

▼「6畳」のお部屋のレイアウト術は、こちらのマガジンでも詳しく解説しています。

▼「長方形」の細長いリビングレイアウトにお困りの方は、こちらのマガジンもチェック。

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