北欧ヴィンテージキャビネットを主役にした、空間づくりのコツ3選
こんにちは。
Re:CENO FUKUOKAのエノモトです。
「北欧スタイル」「北欧ヴィンテージ」
1990年代から日本で一世を風靡した
これらのインテリアスタイル。
一時の流行で終わることはなく、
今では定番のインテリアテイストの一つとなりました。
私は「北欧ヴィンテージ」を意識した空間づくりを
楽しんでおり、このテイストが大好きです。
しかし、何をもって「北欧」というのか。
「ヴィンテージ」とはなんなのか。
と、理解しないまま空間をつくっていたのも事実。
今回はまず、インテリアの「北欧ヴィンテージ」
について紐解きます。
そして私が使っている
「北欧ヴィンテージキャビネット」を例に、
空間づくりのコツについてもお話しいたします。
「北欧ヴィンテージ」の構成要素とは。
一概に「北欧テイスト」と言いましても、
時代性や地域性、文化などによっても、
細かく枝分かれしていきます。
まずは「北欧」と「ヴィンテージ」について、
それぞれ紐解いていきましょう。
「北欧」について
Re:CENO product|3ドアサイドボードwithガラス silta
「北欧インテリア」と聞くと、
人によってイメージは大きく変わるかと思います。
トーンは抑えた、シンプルで
上質さを感じさせるテイスト。
自然や動物をモチーフに、
曲線を多用した可愛らしいテイスト。
明るいパステルカラーをアクセントに、
ポップさをちりばめたテイスト。
などなど、多様な捉え方があるのも
特徴の一つです。
Re:CENO product|シェルフキャビネット silta
しかし、そういった中でも芯となる
共通項がありました。
- 自然の温かみを感じる素材
- 機能性を考えたシンプルなデザイン
- アースカラーをメインとした優しい配色
上記が「北欧インテリア」を構成する主な要素です。
北欧モダン、北欧ナチュラル、
そして北欧ヴィンテージ。
どれらにも取り入れられています。
「ヴィンテージ」について
そして家具の「ヴィンテージ」とは。
年代もの、古くて価値が高いもの、といった意味が
ありますが、主に100年前までのものを指すようです。
時が経つごとに風合いがより出てきている、
味のある落ち着いた雰囲気というイメージ。
クールさもありながら、人との歴史を感じさせる
あたたかみも特徴のひとつではないでしょうか。
「北欧ヴィンテージ」の定義とは。
上記を踏まえ、私が考える
「北欧ヴィンテージ」はというと、
- 深い味わいを感じる素材
- シンプルながらこだわりを感じるデザイン
- トーンを抑えた、落ち着きある配色
これらが大枠の構成要素なのだと捉えました。
要素を紐解くことで、なんだか自分のお部屋づくりの
芯となるものが見えてきた気がします......。
私が憧れる「北欧ヴィンテージ」の空間をつくるために。
前述の「北欧」と「ヴィンテージ」の要素から、
自分の中に「北欧ヴィンテージ」を
落とし込むことはできました。
さらに、今度は自分が好きな方向性を紐解きます。
「素材の温もりを感じながら、上質さもだしたい」
「まとまりはありながらも、個性も出したい」
「落ち着いた空間にも、アクセントは取り入れたい」
なんて色々と考えた結果、私が目指す
「北欧ヴィンテージ」の指針が見えました。
「落ち着きや上質さを感じる家具をベースに、
小物の素材や色でアクセントを取り入れて、
良い違和感をプラスする」
というのがイメージです。
そして、その空間づくりのために主役としているのが、
画像のヴィンテージキャビネット。
(デンマーク/1960年頃製造)
まさしく「北欧ヴィンテージ」としての要素が
色濃く表れている家具で、私のお気に入り。
大型家具は、空間の印象をある程度決めるので、
いつもこのキャビネットを中心に、レイアウトや
ディスプレイを考えています。
自分が好きなテイストを見つけ、
メインとなる家具を選ぶ。
そして、メイン家具を中心に周辺インテリアを
決めていくと、お部屋づくりも行いやすいです。
北欧キャビネットを活かす空間づくりのコツ3選
キャビネットをどのように活かして、
「北欧ヴィンテージ」の世界観と自分らしさを
演出しているのか。
最後は私がいつも意識しているポイントについて、
お話しさせていただきます。
私が意識しているのは下記3つ。
- 大型家具の「色」は統一感を持たせる。
- シンプルなキャビネットには、小物でアクセントを。
- 「余白」をつくる。
それぞれについて見ていきましょう。
大型家具の「色」は統一感を持たせる。
空間の印象を決めるのに、
「色」は大きな割合を占めます。
空間のベースづくりのために、
色相やトーンなど「色」での共通項づくりは鉄則です。
私のお部屋は「キャビネット」が主役ですので、
それに合わせた「赤系統」で大型家具は選択。
ラグやカーテンも違和感を出さないように、
類似色の「黄」や「ベージュ」を選んでいます。
大きな面積を占めるインテリアは、
統一感を意識することで、空間としての世界観を
出しやすくなります。
「北欧ヴィンテージ」の上質さや落ち着きは、
こうすることで簡単に演出することができました。
面積の大きいインテリアも、トーンを合わせましょう。
シンプルなキャビネットには、小物でアクセントを。
「主役の家具=目が惹きつけられる箇所」
ということでもあります。
だからこそ、組み合わせる周辺アイテムによって、
お部屋そのものの方向性も決まってきます。
例えば、私のキャビネットは
「チーク材の上質さ、落ち着き感じる深い味わい、
直線的でシンプルな職人家具」
なんてイメージが湧くのではないのでしょうか。
この要素を持つ小物を組み合わせると、
統一感が出て、まとまりのある空間が出来上がりです。
しかし私は
「まとまりはありながらも、個性も出したい」タイプ。
その為、キャビネットとはまた違うイメージの小物を
アクセントとして組み合わせています。
色で違いを出すもよし、素材感で違いを出すもよし、
形で違いを出すもよし、どこかで違和感を
プラスしてみてください。
直線的なシルエットのキャビネットに
おすすめのアイテムは、
有機的で流動的な形を持つ植物や花たち。
また、ガラス小物も曲線的で、素材感からも
違いを出せるのでおすすめです。
これで「北欧ヴィンテージ」の世界に個性を
出すことができました。
お部屋をアクセントアイテムで、彩りましょう。
「余白」をつくる。
そして、どの空間をつくるときにも意識している
ことではあるのですが、「モノ単体」がしっかりと
活きる環境をつくるようにしています。
私のキャビネットは、木目をしっかりと感じ、
丁寧な手仕事が感じられます。
それ以外の家具や、アクセントアイテムにも
おもしろい特徴があり、個性がある。
それら単体の面白さも打ち出せるように、
「余白」には意識は向けています。
「北欧ヴィンテージ」を体現するキャビネット。
そこに
「上質さをプラスしているアイテム」
「ナチュラルの要素を加えているアイテム」
「アクセントで外しているアイテム」
それぞれの役割がパッと見たときに分かることを
意識して、組み合わせや位置も決めてみてください。
あか抜けたお部屋は「余白」がつくる。
具体的なポイントをご紹介します。
「北欧ヴィンテージ」の要素を取り入れて、お部屋づくりを楽しもう。
「北欧ヴィンテージ」には、
様々に解釈ができる懐の深さがあります。
Re:CENOが提唱している「ナチュラルヴィンテージ」
も同じくであり、重なる要素も多々ありました。
ナチュラルヴィンテージについてはこちら
- 深い味わいを感じる素材。
- シンプルながらこだわりを感じるデザイン。
- トーンを抑えた、落ち着きある配色。
そう考えると私のお部屋は、
「北欧ナチュラルヴィンテージ」とも言える
のかもしれませんね......。
今回のお話が、お部屋づくりに悩んでいる方、
北欧ヴィンテージの空間を目指していた方の参考に
なれば幸いです。
また、YouTubeチャンネルでも
コーディネートテクニックをご紹介しています。
こちらも、ぜひご覧ください。
7畳で理想の北欧リビングを再現。そのポイントとは?【インテリアスタッフのお部屋作り】
最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。
それでは、また。