【4.5畳〜6畳】狭いリビングの
レイアウト実例と配置のコツを解説
こんにちは。プロサポートの笠嶋です。
私達プロサポートは、提案スキルを磨くために
「みなさんが持つ、インテリアのお悩みは何だろう?」
と、日々、お客様のお声を集めています。
先日、当店の書籍「ナチュラルヴィンテージで作る
センスのいらないインテリア」をお読みくださった、
70名様からのアンケート回答を拝見していました。
「満足していない点はどこですか? 」の質問に対して、
「広さ」と答えた方が約25%で、
4人に1人がお部屋が狭いことをお悩みに。
中でも、プロサポートにご相談いただくお客様の
お声として多いのが、「リビングの狭さ」です。
そこで今回は、
狭いリビングにまるわるお悩みを解決する方法を、
レイアウト実例を交えてお伝えします。
狭いリビングのレイアウトでよくある失敗例とは?
今回のマガジンを執筆するにあたり、
「リビングが狭い」と仰せのお客様宅の写真を
じっくりと眺めてみました。
すると、3つの「不」のパターンが見えてきました。
① 家具を置きすぎている。
「リビングには、●●を置かないと!」
という先入観から、
アレもコレもと家具を置きすぎて、
リビングが手狭になってしまっているパターン。
② 必要以上に大きな家具を選んでいる。
「これぐらいのサイズは必要だろう。」
「これぐらいのサイズならリビングに入るだろう。」
と目見当で決めてしまい、
自分の暮らしに必要以上の大きな家具を選択。
それによって、必要以上にスペースを
圧迫してしまっているパターンです。
③ 統一感のない家具を選んでいる。
統一感のない家具を選んでしまい、
家具が悪目立ちして、
圧迫感を生んでしまっているパターン。
「直接サイズに関わるわけでな無いのになぜ...?」
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
人は、目から得る情報が87%と言われています。
リビングに統一感が無く、
家具が悪目立ちしている状態だと、
実際のサイズよりも存在感が強まってしまいます。
圧迫感が生まれ、部屋が狭く感じるため、
「なぜかリラックスできない...」なんてことも。
狭いリビングのレイアウトを考える3ステップ
よくある失敗例を解消するには、
3つの方法があります。
それでは、ひとつずつ紐解いてみましょう。
① 本当に必要なアイテムか見極める。
家具を置きすぎないために、
「実際に使っているかな?」
「リビングに置く必要があるかな?」
と、本当に必要なアイテムか自問自答してみましょう。
一般的に、リビングに置くアイテムといえば、
ソファー・TVボード・ローテーブル・収納ですが、
意外と除いても支障がない場合もあります。
とくに見極めたいアイテムは、ローテーブルと収納。
例えば、ローテーブルは、
コンパクトなサイドテーブルに変更したり、
普段は他の部屋で使っているスツールで代用できます。
テーブルのないリビングのメリットと、快適に過ごすためのコツを知ろう!
【動画】センスのいらないインテリア|リビングテーブルは、ライフスタイルに合わせて選びましょう。
【あったら、いいもの。スツール編】ひとつあると便利なインテリア。スツールの使い方と購入時のポイントをご紹介。
また、高さのある収納は、
一部、もしくは全てを他の部屋へ移動ができれば、
リビングがたちまちすっきりします。
では、ステップ1がもたらす変化を見てみましょう。
リビング家具をたくさん詰め込んでしまった、窮屈な印象のリビング
ローテーブルや収納などの不要な家具を無くして、TVボードをスタンドに変えてみました。
いかがでしょうか?
同じアングル・同じコーディネートの画像ですが、
「After」の方が、すっきり、より広く見えることを
お分かりいただけたかと思います。
使わない家具は、他の部屋へ移動するか、
処分することになります。家具の処分方法については、
こちらの動画をご参考になさってください。【動画】センスのいらないインテリア|不要な家具の捨て方を学びましょう。
② 暮らしに必要なサイズか見極める。
「TVやソファーは大きい方がいい!」
誰もがそう思いますし、憧れますよね。
しかし...、狭いリビングの場合は要注意。
暮らしにあったサイズについて考えることが、
とっても大切です。
購入前に一度、
「リビングの広さに対して、
大きすぎるTV・TVボードを選ぼうとしていないか?」
「自分の暮らしぶりに余るほどの、
大きなソファーを置こうとしていないか?」
を、冷静に考えてみましょう。
TVボードやソファーのサイズ選びについては、
こちらのコンテンツでご紹介していますので、
自分の暮らしに合うサイズを見つめてください。
【特集】暮らしにあったTVボードの選び方
【動画】センスのいらないインテリア|「テレビボード」の最適な大きさを知りましょう。
【特集】暮らしにあったソファーの選び方
【動画】ソファーのサイズ選びに迷っている方必見!サイズ選びのコツをご紹介します。
では、ステップ2がもたらす変化を見てみましょう。
お部屋全体の広さに対して家具のサイズを欲張ってしまった、手狭な印象のリビング
ソファーやTVボードを、暮らしにフィットする適正サイズに変えてみました。
いかがでしょうか?
こちらのビフォーアフターからは、
家具のサイズがお部屋にもたらす印象の違いを
感じていただけたかと思います。
ちなみに、部屋に置く家具の量は、
部屋の面積の3分の1の占有率が理想
と言われています。なぜなら、3分の1以上家具が多いと圧迫感を覚え、
逆に3分の1を下回ると、
心理的を不安に感じてしまうから。この目安を軸に置いて
アイテム選びやサイズを選ぶとよいでしょう。
窮屈にならず、殺風景にもならない、
見た目にも心にもちょうどいいバランスの空間を
作ることができます。
③ 「家具同士の色」「家具と床や建具の色」を揃える。
よくある失敗例の3つ目では、
「統一感が無く、家具が悪目立ちしている状態だと、
実際のサイズよりも存在感が強まってしまい、
圧迫感を生んで部屋を狭く見せてしまう。」
とお伝えしました。
統一感のあるインテリアの作り方は、
「色」「質感・素材」「テイスト」
の三要素を意識したアイテム選びを行うことです。
とりわけ、視覚に強く働きかける「色」の影響は大きく、
私も、統一感のあるコーディネートを
ご希望いただいた時は、
まず、「色」を揃えるように意識しています。
意識することは、こちらの2つ。
- 家具同士の色を合わせること
- 家具と床や建具の色を合わせること
1については必須、2については、
理想のコーディネートイメージによって調整しています。
では、ステップ3がもたらす変化を見てみましょう。
家具の色や内装との色にばらつきがあり、雑多な印象のリビング
家具の色や内装との色を揃えて、統一感のある空間に変えてみました。
「質感・素材」「テイスト」を揃えることも大切ですが、
これらのテクニックは、少し上級者向け。
まずは、一番感覚をつかみやすい、
「家具同士の色」・「家具と床や建具の色」を
揃える方法を取り入れていただくことをおすすめします。
内装の色や、お好みのお部屋イメージによっては、
家具の色と揃えられない場合もあります。その場合は、
下記のマガジン内でお伝えしているように、
ファブリックや小物で、
統一感を出すこともできます。ナチュラルヴィンテージのお部屋をつくろう。~明るい色の床編~ナチュラルヴィンテージのお部屋をつくろう。~濃い色の床編~
狭いリビングにおすすめのレイアウト実例
では、狭いリビングにおすすめの、
レイアウト実例をご紹介いたします。
今回は、よくある条件である、
- 3~4人暮らしの場合に狭いと言われる「4.5畳」
- 4~6人暮らしの場合に狭いと言われる「6畳」
の2パターンの実例をご用意しました。
なお、畳1枚あたりのサイズは地域によって異なります。
ご覧いただく間取りは、
一般的に知られていて普及している、
中京間の「1畳 = 91×182cm」で作成しています。
4.5畳(2~3人暮らしのリビング)
4.5畳のリビングでは、突き当りに掃き出し窓があり、
バルコニーへ行き来する動線が必要になり、
通路の確保が必要なケースが多いです。
このような間取りの場合は、ローテーブルを置かずに、
幅180cm程度の3人掛けソファーを
主役にしたプランがおすすめ。
圧迫感も軽減され、
生活もしやすいリビングになります。
なお、バルコニーへの行き来が必要ない場合は、
ソファーに座る人数を優先して、
窓側にオットマンや1人掛けソファーも配置できます。
シーンに合わせて手軽に移動できるオットマンは、
特に、狭いリビングで活躍します。
【動画】オットマンの3つの魅力
6畳(4~6人暮らしのリビング)
6畳の場合は、幅よりも奥行きが大きく、
縦長のレイアウトになることが多いです。
できるだけ多くのご家族が集えるように、
ソファーは、幅240cm程度の広めがおすすめ。
バルコニーへの出入りが必要な場合は、
ローテーブルを置かずに、
コンパクトなサイドテーブルがフィットします。
奥行きが大きい分、ソファーの後ろに
薄型の収納を配置出来ます。
収納よりも、
くつろぎスペースの確保を重視されるならば、
ソファーを後ろに下げて、床座りが出来るような
レイアウトも叶います。
この場合は、
ソファーの前にローテーブルを配置しても、
窮屈に見えることはございません。
コツを押さえて、狭いリビングを素敵な空間に。
今回は、狭いリビングを素敵に見せるためのコツを、
おすすめのレイアウト例と合わせてお伝えしました。
10畳以下の狭い「LDK」レイアウトでお悩みの方は、
こちらの記事も参考にしてみてください。
10畳以下の狭いリビングダイニングで 気をつけたいレイアウトの注意点
それでは、最後に、
狭いリビングの失敗例を解消する3ステップを
おさらいしましょう。
- 本当に必要なアイテムか見極める。
- 暮らしに必要なサイズか見極める。
- 「家具同士の色」・「家具と床や建具の色」を揃える。
なお、今回ご覧いただいたレイアウトは、
あくまで一例です。
同じ畳数でも、各辺の寸法や窓の位置など、
間取りは様々。
お客様のお部屋タイプにあった、
最適なレイアウトをお知りになりたい場合は、
お気軽にプロサポートにお尋ねくださいませ。
ヒアリングを行いながら、
お客様だけのプランをご提案いたします。
ソファー選びのお悩み、プロサポートで解決しませんか?
プロにインテリア相談をしよう。
ご相談にかかせない事前準備についてお伝えします。
プロサポート アドバイザーのご紹介
このマガジンが、
狭いリビングのレイアウトでお悩みの方にとって、
解決のヒントになれば幸いです。
また、YouTubeチャンネルでも
コーディネートテクニックをご紹介しています。
こちらも、ぜひご覧ください。
7畳で理想の北欧リビングを再現。そのポイントとは?【インテリアスタッフのお部屋作り】
最後までお読みいただき、ありがとうございました。