テーブルランプはコードレスが便利! ポータブルライトおすすめ3選を徹底レビュー
こんにちは、インテリアカメラマンの辻口です。
皆さまは「ポータブルライト」をご存知でしょうか?
ポータブルライトは「テーブルランプ」の一種で、
文字通り「コードレスで持ち運びができる照明」
のことです。
LEDやバッテリー技術の進化で、
近年は種類豊富な充電式の
ポータブルライトが登場しています。
「ポータブルランプ」「コードレスライト」など
まだまだ呼称が定まらない比較的新しいタイプの
照明ですが、これがとても素敵なアイテムなんです。
僕も自宅で使っていますが、コードに縛られず、
持ち運べるができるだけで、こんなに
使い心地が変わるのかと驚いています。
今回は、そんなポータブルライトの魅力と共に、
実際に自宅で使ってみた、
- Louis Paulsen「パンテラ ポータブル」
- Re:CENO product 「SIENI テーブルライト」
- ROSENDAHL COPENHAGEN 「ソフトスポット ポータブルランプ」
の3種類のテーブルランプタイプの照明に
ついて、体験レビューをお届けしたいと思います。
また、動画でも解説していますので、
合わせてご覧いただけますと幸いです。
テーブルランプとは?
テーブルランプというのは、その名の通り
「卓上におけるようなサイズの照明」です。
コンパクトなものが多いので、ダイニングはもちろん、
デスクや寝室のベッドサイド、シェルフの上など
お部屋のあらゆる場所に取り入れやすい照明です。
コードレスのポータブルライトの魅力
ポータブルライトは、そんなテーブルランプが
コードレスになった照明のことを指します。
その大きなの魅力の1つは、
「どこにでも持ち運びができること」です。
なにか照明を取り入れてみたいけれど、リビングや
ベッドサイドといった複数の場所に、デスクライト
やテーブルランプを用意するのはちょっと大変。
ポータブルライトなら、リビングで
晩酌を楽しんだ後、そのまま寝室に持ち込んで
眠くなるまで読書、というように、
1つあるだけで色んな楽しみ方ができます。
もう1つの魅力は、コードやコンセントに
縛られないので「置き場所がさらに自由になる」
というところです。
コードありの照明だと、コンセントのない場所には
置けなかったり、置けたとしても配線が邪魔に
なってしまったり。
コードが無いことで、例えばダイニングテーブルの
真ん中においてみても、レストランのような
雰囲気になり、記念日やおもてなしの際にも素敵です。
個人的にやってみたかった、飾り棚へのディスプレイ。
コードの無いポータブルライトだからこそできること
で、コーディネートのグレードがぐんと上がります。
コンセントがないことも多い玄関。ポっとライトが
灯っていると、素敵な演出になりますね。
このように、ポータブルライトは「現代のランタン」
といえるような、暮らしに癒やしと便利を
届けてくれるインテリアなんです。
コードレスのポータブルライトのデメリットは?
パンテラ ポータブルのLED部分
ポータブルライトのデメリットをあげるとすれば、
電球が交換できないことによる
「寿命」と「明るさ」でしょうか。
交換式の電球ではなく、専用設計のLEDを
本体に組み込むことで、小型化とコードレス化を
実現しているポータブルライト。
SIENIのLED部分
電球が交換できるものに比べ、ポータブルライトの
場合は「LED光源の寿命=そのライトの寿命」
ということがいえます。
ただ、LEDの寿命は約40,000時間と言われていて、
1日6時間使ってもだいたい18年保つ計算ですので、
そこまで神経質になる必要はなさそうです。
ソフトスポットのLED部分
もう1つのデメリットである「明るさ」について。
これは種類にもよりますが、ポータブルライトの
光量はそれほど大きくなく、1つのライトで
お部屋全体を照らす、ということは難しそうです。
なので、小さい灯りがかえって嬉しい寝室や、
手元を照らす読書灯のような使い方に
ポータブルライトは向いています。
また、リセノではお部屋の照明を複数に
分ける「多灯照明方式」をおすすめしています。
天井から1つの照明で明るさをまかなうよりも、
いくつかの照明でお部屋を照らしたほうが、雰囲気が
出て、よりリラックスできるお部屋になります。
置き場所を選ばないポータブルライトは、多灯照明の
ピースとして使いやすく、明るさも補うことが
できるので、おすすめの取り入れ方です。
名作照明をコードレス化。
LouisPaulsen「パンテラ ポータブル」
さて、ここからは自宅で実際に使ってみた
3つのポータブルライトについて
体験レビューをお届けします。
1つ目は、LouisPaulsen(ルイスポールセン)の
「パンテラ ポータブル」です。
パンテラは、インテリアデザインに大きな影響を
与えた「ヴェルナー・パントン」によって、1971年に
デザインされたテーブルライト。
長く愛されてきた「名作」が、ポータブルライト
として現代に復刻されました。
特徴的なのに、あらゆる場所に馴染むデザイン
1971年にデザインされたとは思えないほど、
近未来的でパントンらしい造形のパンテラ。
キノコのような形で、一見奇抜にも思える
デザインですが、お部屋のどこにおいてみても
不思議と馴染むのが驚きです。
その理由をあげるとすれば、計算された
「モダンデザイン」でしょうか。
なめらかな曲線を描く支柱部分は、
光を反射・拡散してお部屋を
柔らかく照らすための設計だそうです。
意図のあるデザインというのは、普遍的な美しさを
おびるもので「名作」と呼ばれる理由でもあります。
シェード部分は、半透明のアクリル素材。
こちらも、優しい透過光がお部屋に柔らかく
広がります。
使い心地はどう?
コンパクトなデザインと0.35kgという軽量さで、
片手でひょいと摘むように持ち運びができました。
パンテラには、3段階の調光機能がついています。
1つのボタンを何度か押すことによって、
「OFF→10%光量→33%光量→100%光量→OFF」
という順番で操作ができます。
デザインと操作がシンプルな反面、
場合によっては何度もボタンを押さなくては
いけないこともあり、少し便利さを犠牲にしている
ようにも感じられました。
充電ケーブルは「USBーC」を使用します。
スマートフォンなどでも一般的なタイプなので、
ケーブルを兼用できるのも嬉しいポイントですね。
ちなみに、充電したまま使用できるので、
コードありの照明と同じような使い方もできます。
「充電中=赤 充電完了=緑」というふうに、
差込口の横のライトが状態を教えてくれます。
充電口が土台の下にあることや、防水カバーが
ついていることで充電にちょっとした
手間を感じますが、目立たない分、どこからみても
美しいデザインに仕上がっています。
ちなみに、今回使用したのは「パンテラ V1」ですが、
バージョンアップした「パンテラ V2」では、Qi規格の
「ワイヤレス充電」にも対応しているそうです。
ポータブルライトの中で最も人気のある照明の
1つで、最先端をいくアイテムでもあります。
明るさはどれくらい?
最小点灯時
パンテラの明るさは「最大230ルーメン」です。
3つのポータブルライトの中では、
最も明るく感じられる照明でした。
照明の明るさは、写真と肉眼では感じ方が異なるので、
あくまでご参考程度にご覧いただけましたら幸いです。
最大点灯時
「パンテラ ポータブル」がおすすめの人は?
さて、そんな特徴をふまえてパンテラを
おすすめしたいのは、
- 名のあるインテリアをお部屋に置きたい方。
- 色んなお部屋に馴染みやすいものをお探しの方。
- 比較的明るいポータブルライトがお好みの方。
です。
「パンテラ ポータブル」は色んな人のお部屋で
見かけるので「間違いの少ない無難な選択」と
いえるかもしれません。
数少ない木製ポータブルライト。
Re:CENO product「SIENI(シエニ)」
2つ目はRe:CENO productの「SIENI」です。
SIENIの大きな特徴は「オークウッド無垢材」を
はじめとする自然素材が多く使われていることです。
木製のポータブルライトは、僕が知る限りほとんど
存在しませんが、開発スタッフによると
「排熱の問題」を独自の技術でクリアしたことで、
製品化に至ったとのことでした。
自然素材の温かみを感じる、ナチュラルな佇まい
ポータブルライトは金属や合成樹脂といった
「化学素材」のものがほとんどですが、
自然素材が使われたSIENIには、他のライトにはない
「温かさとナチュラルさ」が感じられます。
土台部分に天然木材が使われているだけでなく、
シェードの部分も「麻とコットン」が混合された自然
素材が使われていて、風合い豊かに感じられます。
灯りを点けたときも、ムラ感のある味わい深い
シェードの表情が素敵です。
「家電感」が全くないので、木製家具を配した
ナチュラルなお部屋にも、しっくりと馴染みます。
使い心地はどう?
重さは0.97kg、サイズは3つのポータブルライトの中で
1番大きいですが、それでも気軽に片手で持ち運べて、
サイドテーブルにも余裕をもって置くことができます。
土台の部分についている真鍮製のダイヤルを
回すことで、照明のON/OFFと
「無段階の調光」ができます。
直感的に操作できるのと、細かく明るさを
調整できるのが嬉しいところです。
充電ケーブルには「マイクロUSB」を使用します。
少し古い規格ですが、まだまだ色んなデバイスに
使われているケーブルなので、兼用できる
ご家庭も多そうです。
こちらも充電したまま使用できるので、
コードあり照明と同じような使い方ができます。
「青点滅=充電中 青点灯=充電完了」というふうに、
充電口が光って状態を教えてくれます。
カバーなどはなく、後ろ側の差し込みやすい場所に
充電口がついているので、気軽に充電しやすいです。
その反面、後ろからも見える場所に置くときは、
充電口の見た目が少し気になりそうです。
明るさはどれくらい?
最小点灯時
SIENIの最大光量は「120ルーメン」です。
3つのポータブルライトの中では、
中間くらいの明るさに感じました。
こちらも、写真の明るさは参考程度に
ご覧いただけますと幸いです。
最大点灯時
「SIENI」がおすすめの人は?
さて、そんな特徴をふまえてSIENIを
おすすめしたいのは、
- 「家電感」のない、温かみを感じるポーラブルライトをお探しの方。
- ウッド家具を配した、ナチュラルなお部屋にお住まいの方。
- 直感的に操作がしやすく、明るさを細かく調整したい方。
です。
クセのないSIENIは、リセノスタッフの中でも
愛用者が多く、初めてのポータブルライトを
お探しの方にもおすすめしたい照明です。
個性が光る存在感。
ROSENDAHL COPENHAGEN「ソフトスポット」
最後は、ROSENDAHL COPENHAGEN(ローゼン
ダール コペンハーゲン)の「ソフトスポット」です。
ROSENDAHL COPENHAGENは、デンマークを
代表するデザインブランドの1つ。美しさと使い心地
を共存させたモノづくりが特徴です。
デザインはミニマルでシンプルですが、
今回の3つのポータブルライトの中で
最も強い個性が感じられます。
ガラス×スチールの異素材が個性的な照明
ソフトスポットは、シェード部分にはガラス、
支柱部分にスチールが使われた、異素材の
ミックスが特徴的なデザインの照明です。
個性的な分、回りは素材や色を合わせてあげるなど、
コーディネートには少しだけ気を使いますが
その分お部屋の強いアクセントになってくれます。
使い心地はどう?
重さ1.25kgと、3つのポータブルライトの中では一番
重いですが、支柱がバトンのようにしっかりと
持ちやすいので、ぜんぜん気になりませんでした。
照明のON/OFFと調光は、シェード上部の
「タッチセンサー」に触れることで操作できます。
短くタッチするとON/OFF、指をタッチした
ままにすると調光ができる、という具合です。
操作には少し慣れが必要ですが、タッチセンサーを
採用することで、物理ボタンのないミニマルな
デザインに仕上がっています。
ソフトスポットには専用の充電台がついていて
「充電中=赤 充電完了=緑」というふうに、
差込口の横のライトが状態を教えてくれます。
個人的に、この「充電台」は一長一短に感じました。
置くだけで充電できるので、他のポータブルライトに
比べて、充電のストレスは圧倒的に少ないです。
反面、充電をしないときには、ぽつんと置かれた
黒い充電台の存在がちょっと気になります。
置いて充電したまま使用することもできますが、
充電台はスチールではなくプラスチックなので、
せっかくのデザイン性が損なわれるのが少し残念。
ただ、充電台の置き場所を工夫したり、そうした
細かいところが気にならない方にとっては
とても使い勝手の良い照明だと思います。
明るさはどれくらい?
最小点灯時
ソフトスポットの最大光量は「80ルーメン」です。
3つのポータブルライトの中では、
1番明るさの小さいものになります。
ただ、最大光量にすれば、灯りのそばで
本が読めるくらいの明るさがありました。
最大点灯時
ソフトスポットがおすすめの人は?
さて、そんな特徴をふまえてソフトスポットを
おすすめしたいのは、
- 他にはない個性的なデザインで、
お部屋のアクセントになる照明を置きたい方。 - 充電が手軽にできるものをお探しの方。
です。
ROSENDAHL COPENHAGENはキッチン用品から
腕時計まで手掛ける幅広いブランド。他の
照明にはない独特のエッセンスを感じました。
特徴の違う3つの照明。
主な仕様の比較はこちらです。
3つのポータブルライトの体験レビュー、
いかがでしたでしょうか。
最後に、主な仕様について
比較を表にしてみました。
パンテラ | SIENI | ソフトスポット | |
サイズ | φ16×H23.2cm | φ21×H30cm | φ13×H24.5cm |
重さ | 0.35kg | 0.97kg | 1.25kg |
充電時間 | 約3時間 | 約5時間 | 約2時間 |
最大光量 | 230ルーメン | 120ルーメン | 80ルーメン |
点灯時間 | 約5時間 (最大光量) | 約6.5時間 (最大光量) | 約8時間 (最大光量) |
参考価格 | ¥44,000 | ¥24,800 | ¥24,200 |
それぞれ特徴は異なりますが、どのライトも
新しい「照明体験」を届けてくれると思いますので、
ぜひ暮らしに取り入れてみていただきたいです。
なお、照明の選び方については
以下のマガジンでも解説しているので
参考になれば幸いです。
リビングが快適になる照明の選び方とは? 照明コンシェルジュがお教えいたします。
照明って、どう選べばいいんだろう?事前に確認しておくと良い3つのポイントをご紹介します。