居心地のいいお家は「照明」がつくる。
具体的なテクニックを3つご紹介します。
こんにちは。
Re:CENO TOKYOのエガミです。
今日は、「照明」のお話です。
退屈な毎日も、ほんのり明るく、
素敵にしてくれる方法のひとつが、
インテリアを楽しむこと。
いざ、行動しようと思うと、
「家具を買い替える・新しく何かを手に入れる」
という選択肢がいちばんに思い浮かびます。
具体的には、
のんびりするためのソファーを新調したり、
お仕事用のデスクとチェアーをいいものにしてみたり、
癒しの植物を迎えてみたり。
そうして、模様替えをしてみたけれど、
「何だかまだ、物足りない。」と感じることって、
ありませんか?
だけど、何が足りないのか。
私自身、具体的な原因が分からずに
過ごしていたひとり。
そんな中、照明にまつわる一冊の本がきっかけで、
モヤモヤが吹っ飛んだという経験がありました。
そうして、たどり着いた答えは、
インテリアを完成させるには、
居心地の良さを作ることが大切だという事。
そのためには、
「照明」が必要不可欠な存在だと知りました。
そして今日は、そんな照明の使い方について、
具体的なテクニックを3つ、ご紹介します。
まずは、基本ルール
落ち着くお部屋を実現する照明の基本
- 必要な明るさ 1畳あたり15~20W
- 多灯にする(照明の数は、2つ以上)
- 光の色温度を合わせる(おすすめは白熱球の暖色)
この3つのルールは、
居心地のいいお部屋作りには、必須条件です。
▼詳細は、以下のマガジンで
照明の歴史と共に、解説しています。
「BRASS FLOOR LIGHT」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。
「 柔らかい光を演出する方法 」
光源の位置に、高低差をつけよう。
それでは、今日の本題です。
1つ目は、さきほどの基本ルールに乗っ取って、
照明を複数個、置くときのポイント。
それは、光源の位置が、
一直線にならないようにすること。
例えば、組み合わせを「天井+フロア」にして、
光源に高低差をつけましょう。
その理由は?
居心地のよさ・落ち着く空間を作るためには、
柔らかい光を演出する必要があります。
柔らかさは、直線ではなく曲線。
そうなると、デコボコしていないといけません。
同じ高さに灯りが集まっていると、
「陰影」ができにくく、
求めるリズムは、生まれなくなります。
逆に、高低差をつけることで、
明るいところと暗いところのメリハリが生まれ、
きれいなグラデーションが生まれます。
これが、柔らかさを引き出すテクニックです。
「 落ち着く空間をつくる方法 」
灯りは、横に。自分のそばに置く。
続いては、リラックス効果と、
集中力を高めるためのひと工夫です。
それは、灯りの位置を
目線の高さに持ってくること。
そんなときに活躍してくれるのが、
フロアライトやテーブルランプです。
例えば、次の日はお休みだから、
「気になってた本を一夜漬けで読もうかな。」
と、意気込んだ夜。
おすすめの照明づかいは、
天井照明を消してしまって、
フロアライトだけを使う方法です。
そうした途端、周りの情報が気にならなくなって、
自分だけの空間に早変わり。
個人的に、集中力にムラがある私は、
この方法で、没頭しやすくなりました。
作業するために通うカフェも、
天井光があまり強くないところを選んでいます。
天井からの光は、周りの情報をすべて、
包み隠さずにクッキリと映し出すので、
気持ちが落ち着かないのが理由です。
ちなみに、人間関係においても、
上から目線より、同じ目線で考えてくれる人って、
どんなときも、安心感を与えてくれますよね。
「 照明を楽しむための環境をつくる方法 」
家具の色選びにも、ひと工夫
最後は、照明の灯りを楽しむための、
家具の色選びについて、考えてみようと思います。
例えば、ソファーやベッドリネン、ラグマットなど。
こちらは、サイズが大きいため、
お部屋の印象を左右しやすいアイテムです。
そのため、選ぶときには慎重に、
優先順位を立てながら、いろんな角度から考えます。
日本は、海外に比べて、
狭いお部屋が多いこともあって、
圧迫感を心配される方が多いです。
そんなとき、おすすめする色選びは、
「無彩色」かつ、「トーンが明るいもの」。
アイボリーやベージュ、
ライトグレーにあたります。
壁や周りの家具との馴染みがよく、
主張しないため、圧迫感が軽減できます。
また、どんな色とも合わせやすいため、
模様替えがしやすく、長く使えるので、
悩んだときは、これで間違いないと思います。
そして、もうひとつ、
夜を楽しむための、照明提案の角度でみても、
大きなメリットがあります。
それは、アイボリーやグレーが、
光の影響を受けやすい色であること。
そのため、照明の使い方・演出次第で、
家具やお部屋の雰囲気まで、
幅広く変えられるんです。
家具をよく見せるための、
「わき役」照明から、照明を楽しむために、
家具側を調整するという考えを混ぜてみるのも、
幅が広がって、おもしろそうです。
居心地のいいお部屋づくりは、
照明を楽しむことが「近道」です。
お部屋づくりに、物足りなさを感じたとき。
家具だけでなく、照明を見直してみると、
答えが見つかるかもしれません。
今回ご紹介したテクニックは、ほんの一部。
照明を使ったくつろぎ方や楽しみ方には、
もっといろんな方法やアイデアがあります。
灯りのいらない日中でも、置いているだけで、
気分があがるような、素敵な形の照明だったら、
より、居心地のよさを感じれそうです。
以上、
明るさだけではない、居心地いいを作ってくれる、
「照明」のお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。