オリーブの木の剪定時期や方法は?
自分でも上手にできるコツを解説
こんにちは。
Re:CENO FUKUOKAの濵田です。
お店の前のけやきの木が青々とし、
爽やかな風が心地よい季節になりました。
そんな中、福岡店では
グリーンのお取り扱いが始まりました。
オリーブの木はそのうちの一つ。
初心者でも育てやすく、人気のある植物です。
育てやすいとはいえ、
お手入れはもちろん必要です。
そこで今回は
オリーブの成長には欠かせない、
剪定の方法について解説いたします。
「剪定ってなんだか難しそう、、」
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
実際に、私も「素人が切っちゃって大丈夫かな?」と
思っていたうちの一人です。
ご不安な方は
ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。
「オリーブの木」とは?
オリーブとは、年中を通して緑の葉を楽しめる
モクセイ科の常緑高木です。
地中海地方の原産で、太陽と温暖な天候を好みます。
オリーブの魅力は、何と言っても
その美しい樹形と葉の形。
しなやかで柔らかい曲線を描いた枝と、
シルバーグリーンのシャープな葉が素敵です。
また、オリーブは平和の象徴でもあるため、
「家の平和」を意味する
シンボルツリーとしても人気があります。
鉢植えでも育てられるので、
日光の当たる場所であれば、室内でもよく育ちます。
剪定はなぜ必要なの?
オリーブは生長スピードが早く、
健康的に育てるには、剪定は欠かせません。
その理由は、
- 樹形を調整する
- 日当たりや風通しを改善し、病害虫を防ぐ
- 枯れた枝を取り除き、見栄えを良くする
ためです。
また、オリーブを育てる上で、
日光は欠かせない存在。
伸びたオリーブを放置すると、
葉と葉が重なり、日当たりや風通しが悪くなるため、
生長の妨げとなってしまいます。
長く伸び切ったままでは、形も歪に。
ですので、オリーブの健康維持のために、
理想の樹形に生長させるためにも、
剪定は必須です。
オリーブの木の剪定時期はいつがベスト?
オリーブの剪定には、
3つの剪定方法とタイミングがございます。
- 1月中旬-3月上旬 ばっさり切る「強剪定」
- 3月-4月 不要な枝を調整する「間引き剪定」
- 5月-10月 伸びた枝を整える「切り戻し」
5月頃から成長期に入るため、
その前に強剪定や間引き剪定で枝を整えて、
切り戻し剪定で伸びた部分を調整するという
イメージです。
誤ったタイミングで剪定を行うと、
木に負担がかかったり、枯れたりする原因になるため、
タイミングはしっかりと守りましょう。
オリーブの木の剪定の際に切るべき枝は?
ただ、やみくもに
どこでも切って良いというわけではありません。
木には「不要枝」と呼ばれる枝があるため、
剪定の際にはその部分を切るのが正解です。
不要枝の種類はこちら。
名前 | 画像 | 特徴 | 切るべき理由 |
①ひこばえ | 幹の地際から出る若い枝 | 見栄えが悪く、養分を優先的に使って生育を阻害する。 | |
②下がり枝(垂れ枝) | 下方向に伸びた枝 | 他の枝に当たり樹形のバランスを乱す。日が当たりにくく、枯れやすい。 | |
③逆さ枝(内向枝) | 木の内側に向かって伸びている枝 | 樹形を乱し、混み合う原因になる。 | |
④平行枝(重なり枝) | 上下の近い位置に並んで生えている枝 | 樹形のバランスを乱す。下側の枝には日が当たりにくく、枯れやすい。 | |
⑤枯れた枝・病気の枝 | 変色している、虫がわいているなどの症状が見られる枝 | 見栄えが悪い。 病気や害虫が広がる原因になる。 | |
⑥徒長枝 | 極端に生長が早く突き出すように伸びた枝 | 養分を優先的に使って生育を阻害する。 樹形が乱れる。 | |
⑦交差枝(絡み枝) | 他の枝に絡まるように接近している枝 | 枝同士がぶつかり、枝が混み合う原因になる。 | |
⑧ふところ枝 | 木の内側に出ている細い枝 | 枝が混み合う原因になる。日が当たりにくいので枯れやすい。 |
この中でも、特に優先して剪定すべきは、
①ひこばえ、②下り枝、④平行枝、
⑤枯れた枝・病気の枝です。
養分を優先的に使ったり、日が当たりにくかったり、
また病気・虫の元となる枝は
優先的に剪定するようにしましょう。
オリーブの木の剪定方法とコツ
切るべき枝を理解し、ポイントを抑えておけば
失敗することはありません。
上手に剪定するためのコツは3つ。
- 剪定する前に理想の形を決める
- 切るか迷ったら「風通し」を重視する
- 枝の付け根で切る
まず剪定し始める前に、遠目で見て
大体こんな形にしよう、という理想の形を
想像しておきましょう。
次に、切るか迷った時は、風通しを重視して
剪定を行ってみてください。
先程もお伝えした通り、枝と枝が混み合ったりすると、
日が当たらずに枯れる原因にも繋がります。
最後に、枝の付け根で切ること。
これは、中途半端な所で切ると
そこから枝が伸びたり、枝分かれしたりし、
樹形を乱すためです。
成長した後のことも考えると
枝の付け根で切るのがベストです。
以上の3点を意識すると美しいシルエットに
剪定することができます。
直径2cm以上の切り口には「癒合剤」を塗ることで、
切り口の治りを促進し、菌の侵入も防ぐことができます。
実際に、オリーブの木を剪定してみました。
ご紹介してきた剪定方法に沿って、
福岡店のオリーブを実際に剪定しました。
今回は時期的に「強剪定」ではなく、
「切り戻し」で伸びた枝の整えを行いました。
元々こちらのオリーブは
既に強剪定済のものだったため、
不要枝が少ない状態でした。
風通しを意識しながら、
伸びてきていた枝をカットします。
そこまで大きく見た目は変わっていませんが、
伸びていた枝をカットしたので
全体がスッキリした印象に。
また、負担がかからない程度に
不要枝も剪定しました。
切るべき枝がわかっていると
失敗がなく、簡単に行えました。
剪定した枝や葉は、ギフトラッピングに。
それ以外にも、
麻紐で縛ってスワッグにしたり、
リースにしたりして飾るのがおすすめです。
正しい方法でオリーブの木を剪定して、理想の樹形に育てましょう。
剪定を行う際は、今回ご紹介した
タイミングやコツを守ることが大切です。
正しく剪定することで、
理想の樹形を保ちつつ、
健やかに育てることができます。
植物は、人を癒やしてくれる存在。
お手入れしながら大切に育てると、
植物への愛着も増し、植物自体も元気になるはずです。
ぜひ、ご参考にしていただければと思います。
植物を取り入れてみたいと思っている方は、
店舗にお立ち寄りいただけると嬉しいです。
それでは、また。