Web Magazine

Re:CENO流 福岡探訪記
~「響き合う空間をつくるリノベーション会社」編~

こんにちは。エノモトです。

Re:CENO FUKUOKAが2022年4月15日に
オープンしてからもう半年。

季節も移りかわり、
あんなに暖かかったオープン日が
懐かしく感じます。

月日がたつごとに、
このお店との思い出も増える一方、
最近あらためて考えるのはオープンまでのこと。

「あの時、楽しかったな」
「あれをやっている時はしんどかったな」

なんて思い返すたびに、頭をよぎる1人の人物が。

今のお店があるのは、この方のご協力のおかげ
といっても過言ではなく、なによりも素敵な人柄
が印象に残っています。

そんな素敵な人は紹介したくなるのが、私の性分。

今回はお店紹介とは少し変わりますが、
店舗の内装を担当いただきました
空間デザイン会社をご紹介します。

店舗設計で悩んでいる、リノベーションを
考えているなんて方は必見です。

それでは、福岡探訪記第5弾。
ご覧くださいませ。

福岡探訪記 5店舗目「STOCK DESIGN LAB」

20221013115152.jpg

古き良きを残した街並みの福岡市中央区春吉。

そんな中にある、これまたヴィンテージという名前
が良く似合う「久保田ビル」内に事務所を
構えています。

外観は昭和モダンな緑のタイルが印象的。

そして内部は光差し込む構造になっており、
ビル内ながら開放的な雰囲気を感じました。

20221014145441.jpg

「STOCK DESIGN LAB」がブランディングを行い、
クリエイティブな業種のオフィスと住まいが混在する
集合ビル。

新しさと古さが融合したこの空間は、
多くのクリエイターが入居を望むのも納得できます。

そんな空間をつくる会社は、
人物はどういった方なのか。

詳しく紐解いていきましょう。

「STOCK DESIGN LAB」の掲げる想い

20221014174928.jpg

「響き合うデザイン。心地いい日常」

をコンセプトにされている空間デザイン会社。

といえば分かりやすいのですが、
その活動は多岐にわたります。

オフィス・店舗設計や個人宅のリノベ-ション。
不動産の再生、ブランディング。
レンタルスタジオの運営など。

上記に関わること全般を行っており、
その活動には一貫して存在する「想い」が。

ここではまず代表についてと、
語っていただいた「想い」についてお話ししましょう。

代表 キタザキさんの想い

20221017151349.jpg

「時間の価値を大事にしているんです」

とは、建物に対しての想いを伺った際の言葉。

モノには生まれてからの時間の経過があり、
物語があり、それが価値になっている。

その価値を全て継承して、現代の心地よさと
つなぎ合わせることを使命とされています。

20221014174133.jpg

そんなことを語って下さった
代表取締役のキタザキさん。

正直、メモが追いつかないほどに語っていただき、
そこにかける熱意の深さに驚きました。

実際に「Re:CENO FUKUOKA」の施工の際にも、
仕事の手際の良さ、人柄の温かさを感じていましたが、
ここまで熱い想いも持っている方だとは......。

シンボルに秘められた想い

20221014175049.jpg

さて、そんな想いが現れているのが名前やロゴ。

まずは「STOCK DESIGN LAB」の名前について。

建物や空間にある隠れた魅力(STOCK)を、
デザインによって蘇らせる(DESIGN)。
それもチームで、よりよくしていく(LAB)。

という想いからこの名前が付けられました。

古い建物の価値を再発見し、より現代にアップデート
していきたいと考えるのは、なによりもキタザキさん
がその価値を大切にしているからです。

そして、気になるロゴの形。

建築の手法である「継手」をモチーフにしているのと、
人と人が手を取り合うことをイメージしています。

この後者の意味に、キタザキさんの人柄が
現れているようで私はとても好きです。

その場の持つ歴史やストーリーと、
建物としての価値をつなぎ合わせる。
その施主様と建物をつなぎ合わせる。
人と人をつなぎ合わせる。

このロゴ一つだけでも多くの意味があり、
キタザキさんの熱い想いが込められているんですね。

プロジェクトにも想いは現れていて。

20221014182948.jpg

建物や空間も好きですが、
それ以上に人が好きなキタザキさん。

「用の美」を大事にされており、
一般の人たちが日常として使った経年変化が
好きとのこと。

そこに現れる人間味・生活感を大事にされたいと
お話されていました。

用の美とは......?

民藝運動の主唱者である柳宗悦が
生み出した言葉です。

無名の作者による手仕事の美しさをあらためて
評価する思想で、機能を優先したシンプルな造形美、
日常に溶け込む道具などを指します。

20221014175220.jpg

「作った方たちの人間味を表に出すのもおもしろい」

とレンタルスタジオをリノベ-ションした際には、
わざと壁の一部をむき出しにし、空間づくりに
生かしています。

キタザキさんの考えが感性になって現れている
良い例だと思いました。

20221014180823.jpg

こちらは現在の事務所を設計した際の空間ですが、
リノベーションの楽しさを感じるエピソードも
語っていただきました。

20221014181524.jpg

「時間を重ねた建物を再生しようとする時に現れるの
が、イレギュラー。予想・予測していなかったことが
あるからこそ、図面以上に良いものが出来るんです」

とは、キタザキさんの言葉。

意匠を露出することで時間の流れをあらわにし、
出来上がったのがこちらの事務所なのです。

響き合うデザインを考える。

20221014181611.jpg

キタザキさんが考える「響き合うデザイン」とは、
建築家の世界にクライアントが入るのではありません。

クライアントの世界を、
作る側がどれだけ理解できるか。

理解して、どう自分たちの感性を混ぜることで、
使う側が心地よいと思えるかが大事とのこと。

20221014182246.jpg

私達のお店「Re:CENO FUKUOKA」はそんな
混ざり合いによって作られたんだと、
今回の取材で感じました。

改めて「STOCK DESIGN LAB」に
依頼をしてよかったなと思います。

店舗設計についてやリノベーションをお考えの方、
ぜひキタザキさんとお話してみてはいかがでしょうか?

そして「Re:CENO FUKUOKA」ができるまでも、
よろしければご覧ください。

Re:CENO FUKUOKAができるまで。

それでは、また。

基本情報

会社名株式会社ストックデザインラボ
住所〒810-0003
福岡市中央区春吉3-23-27 久保田ビル403
電話番号092-791-6231
メールアドレス

info@stockdesignlab.com

URLhttps://www.stockdesignlab.com/
みんなの保存数:47

玄関特集

ベッド・寝具特集

あったか特集

ディスプレイ特集
センスのいらないインテリア
ナチュラルヴィンテージを知る
インテリアを学ぶ
インテリアを楽しむ
リセノのこと
特集
人気の連載

「話題の場所レポ」の最新記事 4件

2022年11月22日(火)
話題の場所レポ

Re:CENO流 福岡探訪記~「大人の空間。静寂を楽しむ珈琲店」編~

非日常感を味わいたいけど、落ち着いた時間も過ごしたい。そんな方にはおすすめの珈琲店です。

福岡店店長 榎本 27
2023年4月18日(火)
植物と暮らそう

【インテリアショップ店員おすすめ】東京・清澄白河のグリーンショップ 「プラントソサエティ・トーキョー」

ゴールデンウィークのお出掛けにもおすすめ。日常をより豊かにしてくれる、都内のグリーンショップをご紹介します。

店舗MG 岩田 25
2023年3月09日(木)
話題の場所レポ

Re:CENO流 福岡探訪記~「余白あるひと時を過ごす珈琲喫茶店」編~

季節はもう春。バタバタと忙しい日々だからこそ、こんな落ち着く場所が必要なんです。

福岡店店長 榎本 16

「話題の場所レポ」の人気記事 4件

2014年11月04日(火)
話題の場所レポ

飛騨高山/フィン・ユール邸に行って来ました。

株式会社キタニが、フィン・ユール財団、デンマーク大使館、東海大学などと協業し、高山にフィン・ユール邸をそっくりそのまま再現しました。

BM 山本 95
2018年11月13日(火)
話題の場所レポ

京都・紅葉の穴場スポット。八瀬「瑠璃光院」へ行ってきました。

人里離れた風情あふれる紅葉が楽しめる、京都・八瀬にある「瑠璃光院(るりこういん)」へ行きました。

元カメラマン 米本 89
2015年1月07日(水)
話題の場所レポ

「HOLIDAY HOME」に行って来ました。

『本当に泊まりたいホテル・世界の100ベストホテル』でも紹介された【HOLIDAY HOME】に行ってきました。

元二子玉川店 鈴木 71
2022年5月10日(火)
話題の場所レポ

リセノスタッフのインテリアショップ巡り〜春の福岡出張 編〜

福岡店のオープン準備のため、出張へ!はじめての街でお店巡りをしました。薬院周辺のインテリアショップをご紹介します。

カメラマン 岡 59

インテリアを学ぶ、楽しむ、好きになる。
『Re:CENO Mag』