【北欧 旅日記_Vol.3】
「アルヴァ・アアルト」を楽しめるホテルに泊まってきました。
こんにちは。
バイヤーのなかむらです。
2回に分けて、アルヴァ・アアルトが手掛けた建築
「アルヴァ・アアルトのアトリエ」と
「アルヴァ・アアルトの自邸」をご紹介しましたが、
今回は、彼がデザインした家具に触れられるホテルをレポートいたします!
北欧インテリアが揃うホテル「ヘルカ」
ヘルシンキ中央駅から歩いて15分ほどの場所にある
ホテル「ヘルカ(helka)」は、感度の高い人々が
注目しているデザインホテル。
アアルトがデザインした家具をたくさん置いている
ということで、今回、こちらに滞在することにしました。
フィンランドを代表する家具メーカーである
「アルテック(artek)」とコラボレーションしたこのホテル。
アルテックは、アアルトが作った会社なので、
彼の家具をたくさん置いているのは納得です。
それでは、中に入ってみましょう!
モダンな雰囲気のフロントには、北欧デザインのアイテムで統一されています。
宿泊者が集うロビーには、アルヴァ・アアルトの
代表作の一つである「アームチェア400」や、
「ペンダントランプ A330」が、贅沢に揃っています。
珍しいファブリック仕様のartek「スツール60」も発見!
ホテル内では、ちょうど、フィンランドで有名な
アーティスト「Marita Kouhia」の展示会の準備をされていました。
運び込まれたたくさんのアートが、センス良く壁に掛けられていきます。
これらの絵は、フィンランドの現在の音楽シーンを表現しているそうです。
このように、定期的にギャラリーとしてロビーを
開放しているそうですが、旅行客が地元のアートに
触れ合うことができるのも、うれしいですね。
アアルトの家具に座っての朝食は、このホテルの楽しみの一つです。
次に、ロビーの奥にあるレストランをご紹介しましょう。
このレストランも、家具は、アアルトがデザインしたアルテックで統一。
その他にも、フィンランドを代表する照明や雑貨が
あちこちに置かれていて、見ているだけで楽しくなります。
優しい光が差し込み、時間を忘れてゆっくり
座っていたくなるほど、居心地のいい空間。
たくさんの宿泊客が利用していますが、
とても静かで、穏やかな空気が流れています。
アアルトの自邸にも置かれていたゼブラ柄の
「アームチェア400」でくつろげたり、
「チェア611」で食事をしたりと、アアルトが
デザインした家具を、体感することができます。
ビュッフェ形式の朝食には、フィンランド名物の
ミートボールやカレリアパイ、日本でも話題の
スーパーフードがたくさん並んでいて、毎日、食べ過ぎてしましました^^
スーパーフードとは・・・
アサイー・チアシード・ココナッツオイル・カカオなど
栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品。
あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品。アメリカとカナダで広まり、近年、日本でも、
美に敏感な女性たちから注目を浴びています。
ホテル内で、フィンランド式サウナを体験できます。
そして、このホテルで特におすすめなのが、
ホテルの最上階にある貸し切りサウナです。
実は、フィンランドは、サウナの発祥の国。
「サウナ(sauna)」も、フィンランド語です。
フィンランドでは、昔から生活に欠かせないものと
して重宝され、かつては、出産をする神聖な場所でもあったそう。
現在でも、3人に1人は自宅にサウナがあるとうこと
ですから、今でも身近なものなんですね。
天井から爽やかな光が差し込み、明るい空間。
清潔感があり、女性も抵抗なく利用できます。
サウナの脱衣室にまで、贅沢にスツール60が並んでいます。
このガラスの扉の奥が、サウナルームです。
水を入れた桶と柄杓を持ってサウナに入り、
熱した石に水を掛けて、温度を調整するのがフィンランド式。
蒸気が広がり、サウナ内が温まるそうです。
中は心地よい蒸気に包まれていて、体の芯から
ポッカポカになりました!
冬が長いフィンランドで、サウナが愛されているのが納得です。
サウナで汗をかいた後は、サウナルームの外に
並んでいる素敵なソファーで、熱を冷ますのもいいですね。
フィンランドらしい、簡素ながらもハイセンスなゲストルーム
ゲストルームは、日本のビジネスホテルのように
簡素ですが、北欧デザインのアイテムで統一され、洗練された印象です。
天井には、北欧の森の景色を描かれた大きなルーフが掛かっています。
こちらの絵は、フィンランドのデザイナー
「Gullsten & Inkinen」によって描かれたもの。
緑が感じられるものが部屋にあると、穏やかな気分
になり、おかげでぐっすりと眠ることができました。
ホテル「ヘルカ」は、北欧デザインを体感できるホテルです。
フィンランドでは、街のあちこちでアアルトの
デザインを目にし、それらを気軽に利用することが
できますが、今回、このホテルに滞在したことで、
彼の家具の美しさ、使いやすさを体感することができました。
また、なにより、アトリエや自邸を見た余韻が
残ったまま、これらの家具に囲まれるのは贅沢な時間でした^^
アアルト以外にも、センスのいい北欧デザインの
アイテムを一緒に楽しむことができます。
リゾートホテルのような豪華さはありませんが、
フィンランドのデザインと文化を、身近に感じられたい方にはおすすめです。
ホテル ヘルカ 基本情報
名前 | Hotel Helka |
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住所 | Pohjoinen Rautatiekatu 23 |
URL |