【蚤の市で見つけた偏愛品】
建物を支えてきた石のかけら
蚤の市好きは、石を集める。
というのは、リセノの連載マガジンである
「蚤の市で見つけた偏愛品」を見ていても
間違いのない事実です。
僕ももちろんそのひとりで、
家では娘がたまに石を拾ってきては
プレゼントしてくれる。
捨てるに捨てられず、ひとつはレジンで
固めて飾るほど大切にしていたりする。
【好きもの工房】ドライフラワーをレジンで固めて、標本作りに挑戦!
先日の蚤の市で手に入れたのは、
いつもいろんな事を教えてくれる
おじちゃんのお店で見つけた石のかけら。
その方は漂流物を拾い続けて
20年のベテラン拾い師。
(そんな職業はないが、勝手に呼んでいる)
これはなんなのかと訊ねると、
いつもの海で拾ったものだという。
おそらく、建物の壁の一部ではないか?と。
これが壁一面に広がる建物って、どんなだろう?
さぞ立派だったのだろうな〜。
なんて考える時間が、なにより楽しい。
言ってしまえば、世間的には「ゴミ」と
呼ばれる部類に入るのだろうけれども、
それは人の価値観が決めることで、
僕にとっては立派な「お宝」。
形も気に入っていて、コーディネートに
紛れ込ませた時のちょっとした違和感が、
逆にフィットする感覚。
これがあることで全体がバシッと決まる。
と、僕は思っている。
平たいので、上に何かを置いて飾るのも、
とっても素敵。ちょっとしたステージになって、
上に置かれたものたちがさらに輝きを放つよう。
大きな建物を支えてきた壁は、
今では我が家の小物たちを
支えてくれている。