【蚤の市で見つけた偏愛品】
アフリカ民族の「クバ布」お部屋にお迎え
最近お部屋にお迎えした「クバ布」。
ラフィアというヤシ科の植物を使った、
草ビロードと呼ばれる刺繍布。
主張が少し強いこの布は、
クバ王国というアフリカ民族の方が
作っていた伝統の布だそう。
幾何学の模様が、
機械では出せない表情の豊かさを感じます。
ちょっとズレた感じや、
途中でなぜか柄が変わる様子とか、
なんだか微笑ましい。
購入後、ふと調べてみると、
一枚製作するのに時間がかるため、
材料が変わってしまったり、
作り手さんの気分が変わって、
模様が変わることもあるそうで、
なんともおおらかな理由が。
柄にもそれぞれ意味があるようですが、
作り手の方の地位や年齢、
はたまたその方の人生が織られている、
なんて言われているそうです。
蚤の市のお店の方とは、
最近流行ってますよね〜、買っちゃおうかな、
なんて、気軽に話してたけど、
実は結構壮大なものだったのでは...?
とはいえ、私もおおらかな気持ちで、
この布を楽しむ心は変わらない。
遠い昔の誰かの人生が描かれているなんて、
ロマンを感じます。
寂しいかも、なんて思っていた壁に、
そっとかけてみると、
意外とフィットしていて、
眺めては満足しています。
何の巡り合わせかで京都の蚤の市に、
そして私の部屋に辿り着いた「クバ布」。
しばらく色んな年代、様々な国籍の古いものたちと、
一緒に過ごしてもらおうと思います。