公開日 2025年12月19日(金)
【整理収納のヒント手帖】年末は途中経過、
「すること」と「しないこと」の整理
こんにちは。北欧式整理収納プランナーのmahoです。
いよいよ12月。一年の終わりが目前に迫り、何かと気忙
しくなる時期ですね。
わたしは、まわりの環境(街の雰囲気やSNS)を通して、
「もうすぐ今年も終わるね」「やり残したことは?」
「来年はこんな一年にしたい」という言葉を耳にするこ
とで、なにかに追い立てられているような感覚になるこ
とがあります。
とはいえよく考えると、自分自身の生活は、そこまで忙
しいわけではありません。
では、自分の「締めくくり」タイミングは、いつなのだ
ろう。
そう改めて考えてみることで、年末に向けてすること・
しないことを取捨選択し、年末独特の気忙しさに流され
ることなく、落ち着いて過ごすことができるのではない
かと考えています。
年末は、途中経過という考え方
まず大前提として、「年末=絶対に締めないといけない
区切り」という捉え方を以下のように見直してみます。
年末=長い流れの一部、途中経過
「年末」と聞くとどうしても締めくくりのイメージが強
くありますが、実際のところ、人それぞれの生活のリズ
ムを見てみると、実は年末が必ずしも区切りになってい
ないことが多いのではないでしょうか。
例えば、会社員時代のわたしにとって、一年を締めくく
るタイミングは3月末でした。年度単位で仕事をしてい
ると、人事異動なども含めて3月と4月の境目が大きな
区切りになります。
子どもの進級や進学も同じくこのタイミング。
仕事関係の書類や、子どもの学用品・作品の整理も、
区切り(締め)が来る年度末に行うほうがスムーズかも
しれません。
「これだけは持ち越したくない」だけ締めくくる
では年末までに何を片付けるか。
それは、来年に持ち越すと、ずっと気になってしま
うものだと思います。
例えば、
- メールで返せていない返信がひとつだけある
- 心のどこかにずっと引っかかっている仕事がある
- 年内に確認しておきたい書類が一枚ある
わたしが会社員の頃は、この案件を残しておくと、せっ
かくの長期連休中にモヤモヤしてしまう〜というものだ
け、仕事納めの日までになんとか終わらせていた記憶が
あります。
そういうものをピックアップして優先度を上げてみる、
というやり方もひとつですね。
小さなストレスの種だけ区切りをつけておくと、新年を
迎えるときの気持ちが前向きに変わってきます。
逆に、
- 持ち越しても気にならない作業
- 年度や別サイクルで動いているもの
- やってもやらなくても変わらない家事
これらは、あえて "しない" と決めてみる。
年末は、全部終わらせる区切りではなくて、気持ちよく
年を越えるために、要点だけ整えるタイミングとして有
効活用できたらなと考えています。
「気持ちよく越える」という基準は、人によって違う
そしてもうひとつ大事なのは、締めくくるタイミングや
基準は、ひとりひとり違うということ。
年末や年度末という区切り以外にも、仕事の決算月だっ
たり、家族の記念日だったり、「気持ちの切り替わり」
が自然に訪れるタイミングはそれぞれ。
例えば、
- 会社員で決算月が"節目"になる
- 自営業で繁忙期の終わりが"締め"になる
- 農業や季節の仕事なら、自然サイクルで一年が動く
などなど。
そして締めくくりのタイミングは、その都度変わるもの
でもあります。
わたしが会社員の頃は年度末が締めだったのですが、
在宅フリーランスになってからは、どちらかというと
年末が締め。
確定申告に向けて必要な準備をしながら、今年一年の仕
事を振り返るタイミングでもあるからです。
このように、自分や家族の生活スタイルの変化によって
締めるタイミングは変わってきます。
線引きする基準をまとめる
大切なのは、世の中の「年末っぽさ」に合わせることで
はなく、自分自身のリズムで区切ることではないでしょ
うか。
- もし迷ったら、「これを持ち越したら、来年のわたしが困るかどうか」を問いかけてみる
- 困らないなら、今はやらなくてもよいこと
- 困るなら、小さく手をつけて、小さく整えておく
この線引きを意識しながら、気持ちよく年末に向かって
いけたらと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
少し早いですが、良いお年をお迎えください。










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