【整理収納のヒント手帖】
わが家は、「見せる収納」から「見える収納」に変えました。
こんにちは。北欧式整理収納プランナーのmahoです。
今回のテーマは、見せる収納と見える収納。
収納する「本来の目的」を見失ってしまうと、気付かぬ
間にストレス増大...!
収納とどう向き合うべきかお悩みの方へ。今回は、収納
することの目的を再認識するための回です。
少し抽象的な内容になりますが、最後までお読みいただ
けると嬉しいです。
見せる収納は、誰のため?
雑誌やSNSでの収納特集で「見せる収納」という言葉
をよく見かけます。
見せる収納とは、扉や引き出しのないオープンな収納棚
などにモノをしまうこと。壁に掛けたり吊り下げたりす
ることも見せる収納のひとつです。
わが家でも、押入れのふすまを取り外すなどして、ほと
んどがオープンな収納になっています。
ところで、この「見せる」相手は誰でしょうか。
お家に遊びに来てくれた友達でしょうか。それとも、
SNSの向こう側にいる人たちでしょうか。
「見せる収納」の落とし穴
見せる収納。見せる相手は、あくまで自分や家族である
ということを忘れてはいけません。
なぜなら、見せる収納の最大のメリットは、家族全員が
何がどこにあるかを把握し取り出しやすく戻しやすい状
態であること、だからです。
わたしの失敗談
わたしは、過去に家族以外の他人に見せる収納を意識し
すぎて失敗したことがあります。すべて同じサイズの中
身が見えない白いケースを並べて、そこに夫の持ち物や
娘たちのおもちゃを収納していました。
そうなると、夫からは何度も「あれはどこ?」と聞かれ、
おもちゃが見えていない娘たちはテレビばかり観たがり
ました。
そんな状況にわたしもイライラするという悪循環。
見た目は統一されていてきれいなのに、住んでいる家族
は生活しにくく居心地が悪い。
あの時わたしは、家族以外の誰かの視線ばかり気にして
いました。他人に見せるとなれば、おしゃれさや見た目
を重視してしまいがちになり、本来の目的を見失ってい
たのです。
わが家の解決策
そこで、「見せる収納」に「見える収納」という視点を
足して考えるようになりました。
「他人」に「見せる」のではなく、「自分や家族」が
「見える」収納です。
例えば、わが家で愛用している木のボックスは、浅いの
で中身を確認しやすく、何が入っているか一目瞭然。
娘たちのお絵描きグッズも、程よく中身が見える状態で
収納することができます。おもちゃがチラリと見えてい
る方がよく遊んでくれるので、しまい込みすぎないよう
に意識しています。
ソファーには、時計や温湿度計・エアコンのリモコン。
「見せる収納」だけを意識するなら、リモコンは見えな
いところに置きたいし、温湿度計はもう少しデザイン性
のあるものにしたい...!
でも、家族みんなが使いやすい位置、見やすい形を考え
ると今のわが家ではこれがベストな状態です。
おしゃれさや見た目を重視しすぎるあまり、家族や自分
が使いにくい収納になってしまっては本末転倒。
その一方で、自分が眺めていて心地良いと感じる収納で
あることも大切にしたいという気持ちもあり...!
「見せる」と「見える」のバランスは難しいですが、
ちょうど良いバランスを探りながらの試行錯誤をこれか
らも楽しんでいきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。