【さて、どう暮らそう。】カーテンはお部屋の調整役
住む場所に欠かせないものって、何でしょうか?
- 食べることを賄うお台所
- 上質な睡眠を取るための寝床
- 日々の疲れを取り身体を浄化する
浴室やトイレ
これらと同じくらい大事なことが1つあります。
それは、風通しを良くするための窓。
私は、お部屋の換気が大好きで、朝起きたら
ひとまず全ての部屋の窓を開けてまわります。
窓から入ってくる空気を朝一に吸い込んでから
1日を始めるのが 私のルーティン。
窓の中には、カーテンが不要なタイプもありますが、
とはいえカーテンが必要な窓というのは
どのお宅にも1つはあるのではないでしょうか。
私は、お客様とカーテンの打ち合わせをする時、
はじめに必ずお伝えすることがあります。
それは「カーテンは要りません」ということ。
カーテンの打ち合わせに来てるのに、何言ってるの?
とびっくりされますが、こうお伝えしています。
お部屋を一つの映画と考えたとき、
カーテンと照明は決して主役になってはいけない。
主役を引き立たせる脇役でなければならない。
さらにいうと、存在を消せるくらいの
名脇役でなければならない。
だから、カーテンは要らないという発想から
モノ選びをして欲しいのです、と。
先日、ご新築中のご家族と
カーテンの打ち合わせがありました。
ご新居のためにご用意されているものを拝見すると、
絨毯がそれはそれは素敵で。
この空間の主役はこの子だね、とお話しました。
絨毯の柄を引き立てるために
布の柔らかさをプラスしたいなと感じ
レースカーテンを付けるご提案をしました。
種類が決まったら、
- カーテンの色
- 縫製の仕様
- ヒダの形
など、空間に馴染むように、1つ1つ決めていきます。
そして生地の素材。
ポリエステル・リネン・コットンなど、
カーテンにはたくさんの素材があります。
忘れてはならないことは、カーテンは汚れるもの。
特に、お子さんがいらっしゃるご家庭においては
「汚さないでー!」という声かけをすると
言われる方も、言う方もストレスが溜まります。
打ち合わせ中のご新築のお客様は
2 歳の可愛い娘さんが 居られるご家庭。
娘さんがのびのび過ごせるように、
生地はご家庭でお洗濯ができる
ポリエステルのものにしました。
このように、カーテン選びは奥が深いもの。
全体のバランスを考えたもの選びが重要です。
- 高い生地だから上質に見える
- オーダーだから素敵に見える
これは、固定概念です。
安価な生地でも、既製カーテンでも
お部屋に合ったものをしっかり選ぶと
とっても素敵に見えます。
「カーテンは場の調整役」
これは心から言い切れます。
インテリアにおいても、人間関係においても
ちゃんとした調整役がいると、場はうまく回るもの。
これからお部屋作りをされる方には、
相性やバランスをじっくりと考えながら
お部屋のパズルを組んでいく楽しみを
存分に味わってほしいなと心から願います。