【まいにち、ちょっといいこと。】変わるもの、変わらないもの
あぁ、もうすぐ夏もおわり。
はじまる頃は、幼稚園のない1ヶ月半を想像しては、
楽しみが半分。そして、どこか気の遠くなりそうな
気持ちも半分で迎えた夏休み。
はじまってしまえば、早いもので。
気付けばあっという間に残り10日を切り、
新学期のはじまりが見えてきました。
お盆を過ぎたあたりから朝晩の暑さが和らぎ、
虫の声も変わり、スーパーには白桃に代わって
黄桃が並ぶように。
あぁ、今年ももうすぐ夏が終わるんだなぁと。
幼稚園からの「早寝早起きを心がけましょう」の
お手紙はしっかり読んだはずなのに、
ついつい朝寝坊が日課になっている我が家。
そろそろいつもの生活に戻していかないと...
さて、娘が夏休みの宿題の絵日記をはじめたので、
私もぽつぽつ夏休みのことを振り返ってみようかな、
と思います。
今年の夏は、一日でも一秒でも早くじいじばあばに
会いたくて仕方がない娘のリクエストで、
休みに入ってすぐ、両親の住む福岡へ向かいました。
祖父母が住んでいた家は、二人が亡き後、
両親が受け継いで住んでいます。
そこは、私が幼少期、長い休みに入るたびに
家族みんなで帰省していた場所。
今年は、じいじとばあばになった両親に
迎えてもらい、夏休みがはじまりました。
(父は、頑なに自分はまだじいじじゃない!と
言うけれど。笑)
大人になってから、いや子どもが生まれてからは、
自分が主役でいるというよりも、
「見守る立場」にいることが増えたけれど...
ふと幼少期を思い返すと、いつも子どもと同じくらい
夏を楽しむ両親の姿がありました。
川に遊びにいけば、率先して飛び込んだり
遊び方を教えてくれたし、
庭にプールを出せば、当たり前のように一緒に
入ってははしゃいでくれて。
そうやって「楽しい夏休み」を作ってくれていたん
だろうなぁと。
そんな両親の姿を思い出して、今年はわたしも
とことん遊ぼう!と、心に決めて迎えた夏。
20数年ぶりに入った川の水は、変わらずビックリ
するほど冷たくて。
海でたっぷり遊んだあと、父が運転する車での
うたた寝は、本当に心地よくて。
みんなで頬張るキーンと冷えた大きなスイカや
かき氷は、たまらなく美味しかった。
子どもたちとベッドに入る頃には、自分もHPが0に
なるくらい、体力も気力も使い切った毎日。
おかげで自分の時間は、思うように取れなかったけど、
日々目の前の本当にやりたいことだけに集中して
目いっぱい遊んで。
心地よい疲労感に包まれて、
「はぁー、今日も最高に楽しかったね!」
と、子どもたちと話しながら布団に入るのは、
この上なく幸せで、子どもの頃と何も変わらなくて。
「そうだった!夏休みってこんな感じだったよね。」
と、どこか懐かしい気持ちになりました。
ただ同時に、子どもだった私は親になり、
両親は、おじいちゃんおばあちゃんになって...
あの頃わたしたちをこの場所で迎えてくれた
祖父母はもういない。
なんて事実に、きゅっと切なくもなって。
そう、ずっと変わらず当たり前に続いていく
わけではないんですよね。
だからこそ、やっぱり今目の前の瞬間を味わい
尽くしたいし、しっかりこの目に焼き付けていたい。
そしてなにより、20年後、30年後...
子どもたちが大きくなるまで、子どもたちも
夫も両親も、みんな元気で居てほしいなと、
そんなことを願わざるにはいられなかった
帰省でした。
川、海、山、プール、ひまわり、スイカ、花火、
そして、流しそうめん。
夏と聞いて思いつくことは、全部楽しめたのでは?
というくらい満喫したこの夏。
カメラロールに残る子どもたちの笑顔と、
小麦色に日焼けした子どもたちが、
この夏が充実していたことを物語っている気がします。
とことん遊んだ反面、家のあれこれは多少
目をつむったこの夏。
ここからは、ペースをゆるやかに、
残暑を楽しみつつ、秋に向けてゆっくりお家の
ことにも向き合いたいなと思っています。
実りある秋になりますように。