【おかえりカラー】夫婦喧嘩は突然に。ザラザラの気持ちを癒す暮らし
深夜2時。
今日もソファーで寝落ちした僕は、
このまま寝てしまいたい気持ちを何とか堪え、
追い焚きをした湯船につかります。
ダンダンダンという階段を上がる足音。
突然、お風呂の扉がバタンと開き、
「泣き止まないの聞こえてるよね?
どうして来てくれないの?」
そうして、バタンと扉が閉まります。
泣きじゃくる赤ちゃんを抱えて、
真っ赤な目をした妻が、鉄砲のような言葉を
浴びせて去っていきました。
なにがなんだか分からず、
目線の先に見えたシャンプーボトルを
ぼーっと眺めます。
我が家は2階にお風呂があり、
中にいると1階の音が全く聞こえないため、
赤ちゃんが泣いている声に気づかず。
急いでお風呂を切り上げて、寝室へ。
少し落ち着いた様子の赤ちゃん。
ベッドに横になってゴロゴロしています。
その横でこちらをギッと睨みつける妻。
寝室に入るなり、3つか4つ、言いたかったことを
ワー、キー、キャーと吐き出されました。
正直、僕も眠かったので
なにを言われたのか覚えていませんが、
寝落ちする前にさっさとお風呂に入っていれば
駆け寄れたよなーと、反省です。
ただその日は何も言わず、寝ることに。
次の日、冷静に話しができ、仲直りしました。
「赤ちゃんの前では喧嘩をしない」
というルールも設けて、
3人での暮らしをリスタートします。
AGRAソファーでゆっくり話し合いました。
少しホットな夫婦喧嘩。
数時間続く夫婦喧嘩。
今までも何回かありました。
だいたいは時間が解決してくれます。
「一晩寝かせること」
それが、大事。
その日のうちに解決しようとすると、
お互い冷静さが無いまま、
一向に出口が見つけられません。
だったら思い切って
「この話は一旦終わり」
「続きは明日ね」
と、持ち越すことで
意外にもすんなりと和解できるものです。
まあ、単純な夫婦とも言えます。
赤ちゃんが寝ている間に家事を済ませます。
仲直りできたら、もちろんそこで十分ですが、
その後に一緒に同じことをすると、
緊張がほどけて良いんですよね。
例えば、ご飯をつくること。
この日の朝食は妻が担当です。
カリッとトーストされたパンの間に
マヨ多めの卵の具をたっぷり挟んで。
バナナ、りんご、ヨーグルト。
起き抜けの体にさっぱりと染み渡る朝食でした。
お昼は僕が。
といってもあまり料理のレパートリーが無い僕は、
SNSで見たショート動画の記憶を頼りに、
見切り発車で作り始めます。
本日はカルボナーラ風ペペロンチーノ。
一般のペペロンチーノを作った後に、
卵を加えて一気に混ぜ合わせる。
にんにくや鷹の爪の尖った旨味、辛味を
卵のマイルドさで包んでいくように。
かっこいい風に言ってますが、
初めて作る料理です。
さてさて、お味の方は?
「あれ...意外とおいしいよ」
どれどれ、一口。
「ほんとだ...これはおいしい」
料理を作るのは大変ですが、
家族がおいしいって食べてくれるのは
いつでも嬉しいですね。
こうやって、喧嘩終わりの
まだ少しだけザラついた気持ちを
お互いの料理で癒やしています。
君には、もう少ししたら
作ってあげるよ。
今は離乳食を、たんとお食べ。
あとは、自然を感じる場所に出かけること。
埼玉県飯能市にある「メッツァビレッジ」。
我が家から車で1時間ほどの距離にありながら、
旅行気分が味わえる場所として、
1年に2、3回訪れます。
北欧ブランドの雑貨品を扱うお店もあり、
ショッピングも楽しめます。
自然の中で息を吸って、吐いて。
湖のボートを見ながら思うのです。
これから何回も夫婦喧嘩はするだろうけど、
それってダメなことじゃない。
一緒に長く暮らすための調整の時間。
子どもを大切に育てるための話し合いの時間。
家族の幸せを願う時間。
そんな風に思えば、前向きな話ができそう。
やっぱりここに来て良かった。
カメラを向けると笑わない...
構えていたカメラをスッと離したとたん、
まんまるの顔でニコッと微笑む赤ちゃん。
「今じゃないんだよなー」
と、夫婦で笑った瞬間が、
その日いちばんのハイライトでした。