【にちにちこれ、好日】
気抜け料理でちょうどいい。
みなさん、こんにちは。
夏の暑さも緩んで
すっかり過ごしやすくなった初秋。
そして途端に食欲が膨らみ始めるのもこの季節。
秋の実りが楽しみだな〜という建前のもと、
旬の野菜や魚にとどまらず、秋色のパッケージの
ジャンキーな食べ物に手を伸ばしては、
胃の中へほうり込む。
欲望に忠実な毎日を過ごしています。
そうやって夏に痩せて、冬に太るのが
毎年の決まり事になりました。
ところでみなさんは
料理におけるモットーはありますか?
わたしは料理は嫌いではないですし、
新しい食材や調味料は頻繁に買います。
しかし特に調理の凝ったものはつくりません。
調理道具もまったく凝っていません。
理由は単純で、
めんどくさいから。
できたものが美味いかどうかの結果主義です。
結局のところ料理はわたしにとって、
「生活の邪魔にならないぐらいに向き合いたい」
ていどのものなのです。
そんなモチベーションなので、
作るなら気分の上がる料理がいい。
具体的にいうと、
食事は栄養食より嗜好食でありたい。
献立の豊富さより食べたい味でありたい。
というような考えです。
食べたいものが
野菜まみれの時もあれば、
肉まみれの時もある。
色もおんなじようなものばかりの時もある。
でももうそれでいいんじゃないかな、
と思って過ごしています。
とはいっても昔は一汁三菜を心がけていたし、
栄養チャートみたいなものも意識して作っていました。
ただ今の考えにシフトしたのは、
長女の偏食がきっかけ。
長女が1歳を迎えた頃、
彼女が食べてくれるものは
白米、海苔、だし汁、赤ちゃんせんべいのみでした。
なんと少ない事でしょう。
どんな調理をしても拒否され、
お供物のようにてづかずのおかずたち。
他の子はちゃんと食べてるんだろうに。
わたしの料理、そんなにまずい?
と、この時のわたしは、
やりきれなさと焦りで心が沈む毎日でした。
しかしある時期から、
「実は好きなものだけ食べててもわりと元気では?」
ということに気づいたのです。
そこからは、
楽しく食べてくれてたらそれでいいや、
と諦観に近い新たなマインドが身につきました。
今はすっかり好き嫌いなく
食べてくれるようになりましたけどね。
近頃はデリバリーや食品の個配サービスも普及して、
家で料理せずとも簡単に食事ができます。
そんな今だからこそ、食べる時は
コミュニケーションを大事にしたい。
料理に固執しすぎて気が張っていては、
美味しいものも美味しくなくなると思います。
大好きな人たちやコミュニティで囲む食事は
結局どんなものであれ美味しい。
そんなゆるーいスタンスで、
今日もわたしは料理をします。