【にちにちこれ、好日】
情景に思いを馳せ、植物を愛でる
みなさんこんにちは。
梅雨も今年は早く明け、すっかり夏到来。
自転車で並木道を往来すれば、
けやきの葉擦れの音に爽やかさを感じつつ、
灼熱に晒されて茹だる思いをする毎日。
夜には子どもたちもわたしもぐったりです。
こうしてお休みの日のお昼は
家で過ごすことも増えました。
空調も効いていてこの上ない快適な環境にも関わらず、
あの青葉茂る風景が恋しい。
ベランダから眺める街路樹たちを
眺めるのも悪くはないのですが......。
「家の中にオアシスがあればなあ〜」
と、ふと疲れで渇いた心が呟きました。
というわけで、我が家ではオアシスを求め、
ささやかながら緑化計画を進めています。
そんな計画における緑の取り入れ方法は2つ。
ひとつめは、切り枝。
時候を感じるにはこれがとってもいい。
夏は特に、店先で様々な切り枝が並んでいます。
ガラスベースにたっぷり水を張って、
水揚げしやすいように枝を縦に割って挿す。
ガラスや水のように、
部屋の中にクリアのものを置くと
そこはかとない清涼感に包まれます。
これはまさしくオアシスでは?
とひとりで自己満足しています。
個人的には(夫もですが)
スプレー状に広がっているものよりも、
一本枝の伸びの美しさを楽しみたい。
なので、毎度それなりに剪定して挿しています。
ふたつめは、観葉植物。
通年家にはあるけれど、
いい機会だしフィーチャーしてみようということで、
水耕化を試みました。
土を取り除いて根を切り、暫く休眠させたら
ガラスベースに鎮座させて観察します。
やってみるとすごく楽しい!
水に向かって発根した時は、
土栽培の芽生えよろしく喜びを感じさせてくれます。
植物も生きてる、と感じる瞬間のひとつです。
そしてもちろんですが、土でも育てます。
最近のお気に入りはこちらのcopper pot。
銅素材で出来ていて、変形ギリギリまで
バーナーで焼き付けて生まれた
虹色のニュアンスに魅せられ気づけば手元に。
何が合うかな〜と店を巡り悩んで
直線的なフォルムのミルクブッシュにしました。
器用貧乏なわたしなりの、
オアシスづくりはこれで一先ず完結です。
日本では「盆景」という言葉があります。
草木や苔、石や砂を使って
自然美を表現する伝統芸術です。
心に残る風景を思い出すと、
愛しさに近い懐かしさを感じる瞬間があります
人の心は素敵なものごとを見聞きして、
その積み重なりで豊かになる。
盆景のような具体性は乏しくとも、
植物を通して見える大好きだった情景を
おうちで映し出せたらいいなと思いながら、
植物のお手入れを楽しむ近頃の私でした。