公開日 2023年06月13日(火)
更新日 2023年06月18日(日)
【ひとり、静かに。】空っぽのこころで、見つめる。
慌ただしく引っ越しを終えてから、
あっという間に1か月。
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お休みの日には、
長く会えていなかった友人と食事をしたり、
気になっていた展覧会へ足を運んだり。
道中、これがよく聞く山手線か~と
そわそわしたりして、
まだまだ、旅人気分です。
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1時間並んで食べた、餃子
そんな、ある晴れた日、
ふと、自宅から職場までの道のりを
自転車で行けないだろうかと
思い立ちました。
というのも、京都に住んでいたころは、
よく自転車で出かけていたのです。
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相棒(自転車)と、京都のとある喫茶店
風を感じながら、鴨川沿いを
ひたすら走る時間が好きでした。
Googleマップで検索し、
片道35分の表示に一瞬慄いたものの、
とりあえず、行ってみるか。と
自転車を走らせました。
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しばらく漕ぐと、川沿いの土手に到着。
視界が開けて、気持ち良い。
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整備された道の傍には、
いろんな野花が咲いていて、
あたりを紋白蝶がひらひらと舞っています。
ふと目の前に影が落ち、見上げると、
翼を広げた一羽の鳥が
空をするりと泳いでいました。
その姿を追いかけるように、また走り出す。
凝り固まっていた
あたまとこころがほどけて、
思考が巡る感覚。
できるだけ遠くを見つめて。
息を大きく吸って、吐いて。
ありきたりだけれど、
空の広さを思い出したりして。
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慣れない土地で暮らす中、
自分でも気づかないうちに
コップが満たんになっていたのかも。
一度、空っぽになると、
今まで見えなかったものにも
少しずつ、気付けるようになりました。
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こんな場所で、咲いてたんだな。
目を離したすきに、
忘れ去られてしまうような景色や感情。
どこにいたって、見落とさないように。
あたまも、こころも、からだも、
できるだけ、空っぽに。










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