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公開日 2026年02月26日(木)
【くちぶえエッセイ】「守る」から、
「見守る」へ。
庭のミモザの蕾がふくらみはじめると、
ああ三月だなと思います。
そう、ひな人形を出す頃合いです。
同じ春の中で、
毎年きちんと巡ってくる合図。
お花の黄色はまだ見えないのに、
枝先がほんのり丸い。
その小さな変化に、
「あ、来るな」と毎年思うのです。
箱を開けると、
娘が当然のように隣に座ります。
率先して準備をはじめる手つきが、
去年よりずいぶん
落ち着いていることに気づきます。
少しだけ、誇らしい。
以前は、並び順や角度を
細かく直していました。
屏風はまっすぐに、
お内裏様とお雛様はぴたりと寄せて。
整っていると、
なぜかほっとしていたのです。
きちんと並んだふたりを見て、
自分もちゃんとできている気がして。
でも今年は、少しくらい傾いていても
何も言いませんでした。
言いかけて、やめる。
「まあ、いいか」と飲み込む。
完璧じゃなくても、
楽しそうならそれでいい。
そんな気持ち。
ひな人形は、災いを引き受けてくれる
存在だといいます。
親も同じようなものだと、
どこかで思っていました。
転ばないように、
失敗しないように、
先回りして整える。
それが役目だと。
けれど最近は、
少し考えが変わってきました。
転ばないようにと
手を伸ばし続けることが、
守ることとは限らないのかもしれません。
そう思いながらも、
現実はなかなか穏やかではないもので...。
ドアは今日も半開きですし、
ランドセルも床の上。
「も〜」と言いたくなる日もあります。
三月三日が過ぎると、
すぐに三月八日がやってきます。
ひな祭りは守る日で、
誕生日は生まれた日。
同じ春の中に、
ふたつの節目があります。
守りたい気持ちと、
少し手を離す覚悟。
庭のミモザは、
蕾の時間が長いのに、
咲くときは一気です。
去年よりも枝が伸び、
空に近づいている。
娘もきっと同じなのでしょう。
気づけば背が伸び、
できることが増えている。
ひな人形は、
ただ静かに座っています。
何も言わず、何も直さず、
そこにいるだけ。
守るから、見守るへ。
蕾が開くのを急がせず、
そばで待つ春。
今年もまた、
その時間が始まります。
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