【くちぶえエッセイ】40代の挑戦と、
小さなさつまいも
春から働き始めて、
気づけば半年が経ちました。
娘が小学校に入学したタイミングで、
思い切って仕事に復帰。
それまでは娘と一緒にいるのが
当たり前の毎日でしたが、仕事を再開すると、
自分の中にスイッチが入った感覚がありました。
仕事の楽しさが、
じわじわと戻ってきたのです。
この7年間、ずっと子どもと
向き合い続けた日々。
母親としての挑戦が続く毎日で、
家の中が私の「世界」になっていました。
でも、今こうして社会に出て、
また一つ自分の居場所が
できた気がします。
社会での役割や責任に触れ、
社会と関わることの大切さに
改めて気づかされています。
そんな日々の中でも、
家に帰るとふっと肩の力が抜け、
家族との時間がさらに
大切に思えるようになりました。
急に寒くなり、
先日こたつを出しました。
こたつが大好きな娘が、
大好きな本を読みながら
ぬくぬくとして過ごしている姿。
そんな様子を見ていると、
日々の疲れがじんわりと
癒されていきます。
こうした小さな温もりが、
私たちの暮らしを豊かにしてくれて
いるのだと、しみじみ感じます。
こたつの季節に合わせて、
お庭で娘と一緒に
さつまいも掘りをしました。
大切に育てていたので
期待して掘り出してみると、
家族みんなで思わず笑ってしまうくらい
小さなさつまいもが出てきたのです。
半年も手をかけたのに
こんなに小さいなんて。
娘も「かわいいね!」なんて言いながら
ケタケタ笑っていて、
なんともほっこりとしました。
さつまいも作りは、
私にとっても小さな挑戦でした。
育てているときは毎日が
小さな期待と心配の繰り返し。
結果は想像と違ったけれど、
それでもこの小さな挑戦が
日々の暮らしに彩りを
加えてくれたのだと思います。
40代にして、様々なことに
挑戦する喜び。
子どもの成長を見守りながらも、
まだまだ成長したいと
願っている自分がいます。
娘はこれから挑戦の連続。
少し怖がりなところがあるけれど、
家族で過ごす時間や新しい挑戦が、
彼女の心を育てていると感じます。
私も負けじと、
果敢に飛び込んでいかねば。
私にとって「挑戦」とは、
大きな成果を求めること
ばかりではありません。
さつまいもも小さかったし、
私もまだまだ仕事では新米。
でも、失敗もたくさんあるけれど、
楽しみながら受け入れて
いこうと思います。
家でも仕事でも、挑戦し続けることが
今の私には合っているのでしょう。
そして、やっぱり働くのは楽しいです。
仕事を通じて、自分の中に新しい何かが
積み重なっていく感覚があります。
家族だけでなく、社会の中での
自分の居場所が少しずつ広がっていくことに、
なんともいえない喜びを感じます。
この先、どんな未来が待っているのか、
わくわくします。
人生はずっと挑戦の連続。
思いがけない発見や失敗も含めて、
それがきっと私たちの人生を豊かに
してくれるものなのだと思います。
娘も私も、これからもっと
いろんなことに挑戦し、
笑顔で毎日を過ごしていきたいです。
入社6ヶ月の私と、
小さなさつまいも。
小粒でも、毎日を一生懸命に
生きること。
それが今の私にとって、
何より大事なことなのかもしれません。
これからも一歩ずつ、
挑戦と失敗を繰り返しながら、
ゆっくり育っていこうと思います。