【くちぶえエッセイ】家族だけの
どきどきキャンプ
子どもの頃から
ずっと都会暮らしだった私。
両親が共働きだったのもあり、
夏休みは大分の田舎に住む
親戚のおうちに預けられていました。
それはそれは田舎で、
おじいちゃんは大自然での遊びを
たくさん教えてくれました。
なので、都会っ子とはいえ、
自然は大好きだし、今でも虫だって
平気で捕まえられます。
逆に、田舎育ちの主人は、
大人になってから虫を
触れなくなったようで。
そして娘も、虫が大の苦手。
カエルはなんとか触れましたが。
バッタを素手で捕まえる私に、
ふたりともドン引きです。
家からちょっと離れたら、
この田園風景。
都会から真逆の土地へ引っ越してきた我が家は、
まだまだ田舎暮らしの初心者です。
ご近所さんはキャンプをする方が多く、
テントを載せた大きな車や、
トレーラーが置いてあるお家まで、
本気のキャンパーさんが集まっています。
週末の夕方には、町のあちこちから
BBQのいい香りが...。
憧れの暮らしが目の前で
繰り広げられています。
アウトドア慣れしていない我が家ですが、
みなさんに便乗して、今年からお庭で
アウトドア的なことを始めました。
お庭とはいえ、
外で食べるご飯はおいしい!
そして梅雨前には、
ご近所さんとキャンプへ。
このご家族は毎週のように
キャンプへ行かれており、
かなりのベテラン。
たくさんのおもてなしをしていただき、
至れり尽くせりでした。
初心者にはほんとにありがたく、
最高の思い出に。
以前からキャンプグッズを
チマチマと買い集めまして、
結構揃ってきました。
ちなみに、キャンプグッズの事を
キャンパーは「ギア」と呼びます。
まだ恐れ多くて呼べていませんが、
ちょっとずつ口にしていこうと思います。
そしていよいよ、
我が家だけでドキドキの
単独キャンプへ。
もちろん、初心者に優しい
キャンプ場を予約。
近くには渓流があるので、
自然を存分に満喫できます。
ピカピカのギアたち、汗だくのテント設営、
着火がままならない焚き火に、
使い慣れないダッチオーブン。
そんな中で、一つ一つ着実に、
自分たちの力で成し遂げることが、
こんなに嬉しいとは思いませんでした。
大人になるとなかなか
経験ができないこの感覚。
童心に戻って、子どもの気持ちも
だいぶ理解できるようになったかも?
慣れないことだらけでバタバタしてしまい、
山の中でのんびりと...とはいきませんでしたが、
たくさんの経験ができた
あっという間の1泊2日でした。
思い通りにならない環境は大変だけど、
便利すぎる世の中だから、
こういった環境を逆に求めてしまうのかも。
なんだか、生きてるって感じ。
娘にも小さいうちからこういう体験を
いっぱいさせてあげたいな。
「やっぱり、家が落ち着くわ〜〜」
と言いながら、主人はテントの
買い替えを検討している様子。
テントはまだ数回使っただけですが、
自分たちに必要な機能が
あれこれと見えてきました。
中古品でところどころ傷んでいたので、
確かに買い替えるのもありかも?
そして、欲しいものリストは、
もうギアでいっぱい...。
すっかりキャンプの「沼」に
ハマっていく我が家でした。