【くちぶえエッセイ】
子の心親知らず
育ち盛りの小学2年生。
事件が起きました。
最近仲良くなったお友達と、
私に内緒でお出かけをしていたようで...。
これを成長と捉える事もできますが、
近所の駄菓子屋に行ったと言いながら、
実際はちょっと遠くの薬局やスーパーへ。
嘘はいけません。
冒険心、探究心、好奇心は大事ですし、
そこを抑えるつもりはありません。
普段は真面目な方だと思いますが、
理解のできない行動は
最近気になるところです。
でも、子どもは子どもなりの考えや
目線があるもので。
大人には見えていないものが
見えているんだと思います。
子どもの目線?
数年前に渡したカメラが
ふと気になって、
中をのぞいてみました。
パパの真似をしたいのもあってか、
スイッチが入ったときは、
熱心に写真を撮っています。
そして、メモリーカードには、
数100枚のデータが。
中には懐かしい写真がたくさん!
お気に入りのおもちゃの写真から、
自撮り写真、私たち夫婦の写真まで
色とりどり。
空を飛ぶ鳥。
いつ撮ったんだろう?
全体のバランスが良くて、
とても素敵な写真。
空の抜け感もいい!
おお...これは独特ですね。
リカちゃんがステージに
立っているイメージでしょうか。
迫ってくるようなカーテンの迫力と、
逆光に浮かぶシリアスな表情から、
舞台での緊張感が伝わってきます。
私は好きです。
なぜか、テレビ番組を撮った写真が
たくさん入っていました。
これはなんの話題なんでしょう?
内容が気になりますが、
まったく無関心そうに手前に座る
シュールなクマも気になる存在。
ジワジワと来ます。
あまり人に見せられない、
荒れに荒れた賃貸時代の家。
これはひどいですね...。
こんな中で片付けを教えようなんて、
無理がありました。
物に溢れた中で過ごす私。
こうやって色んな写真を見ていると、
親が子どもを見ているのと同じだけ、
子どももこちらを見ているんだなと。
責めるばかりではなく、
私たち親も行動を見直す
必要がありそうです。
「親の心子知らず」とはよく言いますが、
「子の心親知らず」になっていたのかも。
親歴7年3ヶ月。
生きているうちはずっと親であるならば、
あと40年以上は時間があります。
そう考えると、まだまだこれから。
正直、子育ては分からないことだらけで、
たまに落ち込むこともあるけれど、
下を向いている暇はありません。
「子は親の鏡」
暗い顔をしていると、
子どもまで暗くなっちゃいます。
良い見本になれるよう、
精一杯に親をやっていこうと思う
新米の母なのでした。