【くちぶえエッセイ】「温故知新」に習う、我が家の腸活法
「うんこちしん!」
ケラケラと笑いながら何度も連呼する娘。
おそらく、また主人に変な言葉を
吹き込まれたのだろう。
すっかりひらがなが読めるようになって
読むことが楽しくて仕方ない娘は、
お気に入りのキャラクターの
ことわざ本にドハマリ中。
先ほどのお下品な言葉はもちろん、
「温故知新」のことである。
さて、お家時間が続く中で、
「食」への意識が高くなった我が家は、
目に見えぬ敵に負けぬ様、
免疫力アップ作戦を実行中。
朝のルーティンは、南部鉄器で沸かした
白湯を飲むことから始まる。
娘と私のルーティンだったが、
最近健康を気にしだした夫が仲間入り。
まだ白湯初心者の主人は、
薄い柚子茶だけど...。
南部鉄器で沸かすとお湯がまろやかになったり、
湯気が加湿効果になったり。
そして、わずかに鉄が溶け出すので、
鉄分も摂取できちゃう!
先人の知恵には驚かされます。
お休みの日は、お手伝いしてもらいながら
朝食を作る。
最近のお気に入りは、
リンゴとオートミールの焼きドーナッツ。
オートミールは今や常識となった腸活の代表格。
一説によると、ツタンカーメンも
食べていたのでは?というほど
古い歴史があるんだとか!
ドーナッツの焼きあがりに合わせて、
毎朝大活躍のビアレッティでエスプレッソを。
こちらも100年くらいの歴史がある名作。
仕上げにフォームミルクを入れて
カフェラテにすれば、
カフェみたいな朝食の完成!
さあ、今日の午後は毎年恒例、
味噌の仕込みが待っているから、
たくさん食べて力を貯めておかねば。
まずは大豆を煮るわけだが、
今年は大鍋3個分の大量!
煮込みだけで4時間もかかってしまい、
コンロの前でひとり涙を流しそうに...。
その後は潰しても潰しても
立ちはだかる豆と麹の山と格闘し、
昔の人たちの凄さを身に沁みながら、
遂に琺瑯に詰め終わる。
結局、味噌の仕込みは8キロにもなった。
味噌も腸活になるし、これが家族の
健康に繋がるなら! と思いながら、
晩ごはんの時間に...。
容赦なく降り注ぐ娘の
「お腹すいた〜〜」コールに打ち勝つには、
あの秘密兵器しかない。
野菜と塩麹に漬けたお肉を詰めて、
火にかけるだけでご馳走に!
そう、「中華せいろ」である。
お肉は柔らかく、野菜は甘くホクホク、
娘はご機嫌に。
まるで魔法のような中華せいろの発明者に
お礼を言わせていただきたい。
ほんとにありがとう!
「うんこちしん!」
今日もわざと間違えては、笑う娘。
「なんでやね〜ん。」
パパもすかさずツッコミ。
食事も大切だけど、冗談を言ったり
大笑いし合うのが一番健康には良いのかも。
先人の知恵に感謝しながら
なにはともあれ、我が家は快腸である。