【くちぶえエッセイ】バナナジュースと、ひげ
お昼過ぎ、幼稚園へのお迎えが日課。
娘は私の顔を見るなり「お腹すいた~~~」と
眉をへの字にして騒ぐのも日課。
いつものこと過ぎて、今では「ただいま」
の挨拶代わりに思っている。
本気で空腹を訴えているようだけど...。
普段はラムネやおかきでその場をしのぐ。
でもこの日は、家に熟したバナナが
2本あったのを思い出し、
帰ったらバナナジュースでも作ろうかと。
腹持ちも良さそうだし、
夜ごはんまで平和に過ごせそう!
横で「ただいま(お腹すいた)」を
連呼する声をよそに、
家に向かう私の足取りは軽やか♪
意気揚々とキッチンに向かうと、
2本あったはずのバナナが1本に...。
部屋に荒らされた様子はなく、
バナナだけを狙った犯行に違いない。
しょうがないので、1本のバナナで作ることに。
盗まれたバナナの代わりに、大好きなブルーベリーや
アイスクリームをプラス。ハチミツも加え、
ミルクを入れたらミキサーをオン!
お手伝いもできて、娘のご機嫌は
どんどん右肩上がり。
しめしめ。
完成したらコップに注いで(もちろん自分の分も)
ミントでも乗せたいところだけど、
準備してなかったので、今日はシンプルに。
「では、手を合わせて...」
...って、もう飲んでる!
おやつを我慢していたし、
今日は良しとしましょう。
バナナジュースのひげを付けた顔、
ちょっと夫に似てきた?
女の子だけど。
そうだ、家でリモート勤務している夫にも
飲ませてあげよう。
平日から一家団欒とか、新鮮でちょっと楽しい。
呼ばれて嬉しそうにやって来た、
ひげの夫。
.....あ、バナナ泥棒!