【ほんとうの、美味しいって?】おもてなしの、ひと皿。
ストレスフリーなアクアパッツア
たとえ初めて会った人でも
一緒にご飯を食べると不思議と仲良くなる。
「同じ釜の飯を食う」みたいな、口を空けて
お互いの腹を見せ合うと一気に距離が縮まります。
映画なんかを見ていても、
「みんなでご飯を美味しそうに食べるシーン」
があったら、そのチームは絶対に裏切ならい。
っていう、表現方法があるみたい。
ご飯を囲むと本能的に安全だって思うんですかね。
そこで食べるご飯がより美味しければ、
そこで過ごす空間がより心地よければ、
それは最高の体験の一つになると思っています。
相手に喜んでもらうために、
ちゃんと作る。器を選ぶ。驚きを忍ばせる。
そんなことを考えながら生活すると、
ものの見方が少し変わってくるかもしれません。
食べやすさを加えた、おもてなし。
ストレスフリーなアクアパッツァ
パーティーで使いやすい料理の一つに
「アクアパッツア」があります。
メインの魚を丸ごと一匹ドーンと使って、
アサリだとか、トマトだったりで煮込む。
見た目も派手。
出汁もよく出て、大体美味しく仕上がるので
優秀なんですが、食べにくいんですよね...。
正直ほとんど食べるところがないです。
魚は骨ばっかりだし、
アサリも手がベタベタなるし、
せっかく美味しいのにストレス多めです。
それがどうしても気に入ってなかったので、
食べやすいのを作りました。
ストレスなし。
スルスルと食べられるアクアパッツア。
では、作ってみましょう。
まず、魚はなるべく大きなものを買って、
丸ごとじゃなくて三枚おろしにしましょう。
そしてアラでスープをとる。
さっと炒めた野菜と一緒に煮てスープ仕立てに。
バターでコクととろみをつけます。
身の方は塩を振って皮面をよく焼いてパリパリに。
深めのお皿にソースを敷き、
ソテーした魚を乗せて完成です。
アクアパッツァはスープが美味しいので、
細かめに切った野菜にスープを吸わせるイメージ。
そうすると食べ応えも増えます。
魚はスプーンのほうが身がほぐれるので、
カットはせずに大きいままで大丈夫。
大きい方が映えます。
さらにいうと、大きいお皿を使うと、
いつもとは違う特別感が生まれます。
材料
- 甘鯛 1匹(3枚下ろしにしてもらう。)
- オリーブオイル 大さじ2
- ニンニク 1/2片
- 玉ねぎ 中1個
- ズッキーニ 1本
- 赤パプリカ 1本
- ミニトマト 10個
- 塩 適量
- ケッパー 10粒くらい
- バター 大さじ2くらい
作り方
1.アラと水1リットルくらいを火にかけ沸騰したら
アクをとりながら、30分くらい弱火で煮る。
(タイムとか、玉ねぎの切れ端とか一緒に
煮るとより良いです。
2.ニンニクは細かく微塵切り。
ミニトマトとズッキーニ、パプリカと
玉ねぎは5mm角くらいにカット。
3.鍋にオリーブオイルとニンニクを入れ
弱火にかけ、香りが出てきたら、カットした
玉ねぎ、ズッキーニ、赤パプリカ、
トマトを加え、しんなりするまでソテー。
4.①の出汁を500ccくらい、野菜が軽く浸かる
くらいまで入れて、ケッパーを加えて一煮立ち。
塩で味を整えて、バターを加える。
5.身の方はかるく塩を振って、フライパンに
オリーブオイルを入れて、皮面からソテー。
ほぼ皮面だけで火を入れて、裏返したら
火を止めます。
6.お皿に④を敷いて、⑤を乗せて、パセリや
バジル、お好みのハーブを散らせば完成です。
普通のアクアパッツアと比べると、
少しだけ手間はかかるかもしれませんが、
ストレスなく食べてもらう為の工夫。
いわばおもてなしの心です。
もし、魚捌くのはハードルが高いという方は、
スーパーや魚屋さんで
「三枚おろしにして下さい。アラもください。」
と頼んでみてください。
ちなみに、アクアパッツァに、クスクスや
ショートパスタを添えるのもおすすめ。
スープを吸って、これもまた美味しいです。
家族や友人をもてなしたい時に、
ぜひ作ってみてください。
それでは、また。