【ほんとうの、美味しいって?】野菜だけのスープ
「くたくたの野菜」って聞くと、
なんだか美味しくなさそうなイメージ。
野菜はあまり火を入れすぎず、
食感を残してシャッキリ色よく仕上げる。
こっちの方が、料理上手な感じがします。
食感、香り、みずみずしさを楽しむ。
確かにそれが正解なんですけど、
くたくたがダメとかというと、
そういうことでもない。
野菜を一定以上火を入れ続け、
形を留めきれないくらいにクタクタに煮る。
そうすると、ご察しの通り食感はなくなり
トロッとしてきます。
だけどこれは失敗じゃない。
ここまで煮ると、シャキシャキの時にはなかった
旨味が出てくるんです。
野菜だけでこんなに味が出てくるんだ!と
ちょっと驚きますよ。
旨味たっぷり。くたくたになるまで
煮た野菜を美味しく食べる方法
この「くたくたになるまで煮た野菜」の
活用方法として最適なのが、野菜のスープです。
ミネストローネですね。
基本、ミネストローネを作る時は、
数種類の野菜を、形を揃えてカットして、
軽く炒めて、水を入れて、
コンソメ的なものを入れて、一煮立ち。
といったところだと思いますが、
くたくた野菜で作ると、コンソメが入りません。
野菜だけで十分、味が出てきます。
この野菜だけ作ったスープがなんとも自然で、
体にすーっと入ってくる。
心地良い味です。
特に朝にピッタリ。
野菜は特になんでも構いません。
玉ねぎ、トマトがあると味が安定しますが、
冷蔵庫にある、使いかけの野菜などを
ドンドン投入して、作ってみてください。
朝からたっぷりの野菜が取れて、体が温まりますよ。
では、作ってみましょう。
材料 2人分
- 玉ねぎ 100g
- なす 60g
- ズッキーニ 100g
- ミニトマト 5個
- エノキ 30g
- 水 200cc
- 塩 小さじ1/2
- オリーブオイル 大さじ2
作り方
1.野菜を全て5mm角ほどに切る。
2.鍋にオリーブオイル、野菜、塩を入れ、
しんなりするまで炒める。
3.水を加え、強火で一度沸かしたら、
弱火にして15分ほど野菜がくたくたなるまで煮る。
4.味をみて塩を足す。
もし時間に余裕があれば、試しに
野菜をくたくたに煮る前と煮た後で
味見をしてみてください。
驚くほど味が変わっていますよ。
きっと、コンソメなしでも大丈夫と
納得いただけるはず。
「くたくたに煮る」ところだけ注意すれば
工程はとってもシンプルで簡単。
冷蔵庫の野菜が中途半端に余っていたり、
野菜不足が気になる時に、
ぜひ作ってみてくださいね。
次回は、塩豚ポトフの作り方をご紹介します。
それでは、また。