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更新日 2025年04月02日(水)

【シンプルを極めるレシピ】徹底的にチキンソテー

こんにちは。料理家の松山たけしです。

チキンソテーのレシピは、
「鶏もも肉に塩を振って、フライパンで焼く」
という、一行で片付きます。

ですが、このレシピをしっかりと丁寧に仕上げると、
焼いただけでも、メイン料理となるような
チキンソテーに仕上がります。

いろんな味付けやソースのレシピを覚えるより
ちゃんとした焼き方を知った方が、
格段に美味しくなるはずです。

チキンソテーのポイントは3つあります。

  1. 下処理
  2. 塩加減
  3. 火入れ

DSCF9019.jpg

チキンソテーを美味しく作る
3つのポイントを詳しく解説します。

DSCF8983.jpg

まずは、下処理。

鶏モモ肉についている余分な皮、
脂肪は取り除きましょう。

これをすることで、味がすっきりします。

あと、身が厚いところは少し切り込みを入れて、
身の厚さをフラットにしてください。
こうすることで、火の入り方が均等になります。

次に、塩。

よくあるチキンソテーのレシピを見ると、
塩は適量とか、少し強めに塩をふるとか、
曖昧模糊としていますが、塩しかしないので、
塩の量はかなり重要なはずです。

チキンソテーに最適な塩は、鶏肉に対して1%。

覚えておいてください。

DSCF8986.jpg

最後に、火入れ。
皮面を下にして、弱火で焼きます。

チキンソテーの皮は カリカリにしたいですよね?

そもそも、どうして皮がカリカリに
なるかと言うと、熱で脂分が溶け出すから。

強火でガツっと焼けばカリッと
いきそうなものですが、それだと
皮の表面、皮の皮、しか焼けてない
状態になり、焦げてるのにブヨブヨ
みたいなことになります。

皮はある程度弱火でじっくり焼いて、
脂がじんわり抜けていくのを待ちましょう。

皮面から焼くと更にいいこともあって
肉に直接火が当たることがないので、
しっとりと仕上がります。

皮がクッションになるんですね。
身の方から焼いてしまうと、硬くなって
しまうので、皮面だけでほぼ火を入れて、
身の方は予熱くらいで十分です。

では、作ってみましょう。

DSCF9021.jpg

ここまで考えることができたら、
カリカリでジューシーなそれだけで
美味しいチキンソテーに仕上がってるはず。

季節の野菜を同じフライパンで焼いて、
一緒に盛り付ければ、
ビストロランチの様な一皿が完成です。

では、さっそく作っていきましょう。

材料 2人分

DSCF8979.jpg

  • 鶏もも肉  2枚
  • 塩     処理をした鶏肉に対して1%

作り方

1.鶏もも肉の余分な皮、脂肪分を取り除き、
  身の厚さを均等にする。

DSCF8983.jpg
▲鶏もも肉の余分な皮、脂肪分を取り除くことで、味がすっきりします。

DSCF8980.jpg
▲身が厚いところは少し切り込みを入れて、身の厚さをフラットに。

2.1%の塩を振って、15分置く。
 水気をペーパーで拭き取る。

3.フライパンに油をひいて、皮面を下にし、
 弱火で15分くらいじっくり焼いていく。
 (テフロンのフライパンの場合は、
  油をひかなくても大丈夫です。)

DSCF8986.jpg
▲お箸やヘラなどで少し押さえながら皮が鍋肌に当たるように。
 
4.7割くらい火が入ってきたら、
 身の方を触ってみます。
 冷たくなかったらもうほとんどOKです。

 火を止めてから、ひっくり返して1分ほど
 置いておいてください。
 DSCF8991.jpg

5.チキンソテーを取り出したら、
 同じフライパンで季節野菜を焼いていきます。

 インゲン、茹でた新じゃがいもなど
 お好みの野菜を軽くソテー。

 お皿に盛り付けたら、たっぷりのパセリ、
 レモン、コショウなどでシンプルにどうぞ。

DSCF9001.jpg

シンプルなレシピだからこそ、
「塩加減」はきっちりと。

それだけで、メインにもなる
チキンソテーの完成です。

お好みの春野菜を合わせて、
今週末のランチにいかがでしょうか。

次回は、シンプルなトマトパスタ
「ポモドーロ」を予定しています。

それでは、また。

DSCF9016.jpg

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