ユニークな見た目の観葉植物。
ビカクシダの板付けに挑戦しました。
こんにちは。
Re:CENO KYOTO の室之園です。
今回は、前々から興味を持っていた
ビカクシダの板付けに挑戦してみました。
もともとコケ玉タイプのものを持っているのですが
独特な葉っぱの生え方をしていて、
お部屋にあるだけでおしゃれな雰囲気になり、
とても気に入っております。
お部屋の壁で少し寂しい場所があり、
そこに飾れる植物が欲しかったので、
思い切って作ることにしました。
今回は、植物に詳しい子に
植物の買い付けから同行してもらい、
板付けまで教えてもらいました。
ビカクシダは、かなり奥深い世界のようで
今回はその一端に触れる事ができたのですが、
本当に面白かったです。
そこの部分も併せてお話できればと思いますので、
最後まで見ていただければ幸いです。
それではご紹介していきます。
そもそもビカクシダとは?
ビカクシダは、別名「コウモリラン」とも呼ばれ
岩や樹木に根を張り、くっついて成長する着生シダ植物です。
友人のご自宅の写真。たくさんのビカクシダか飾られています。
雑貨店やカフェ、アパレル系の店などでも見かけ、
お部屋のインテリアとしても、いま非常に人気のある
観葉植物となっております。
主な生息地は、オーストラリアやマダガスカルなどの
熱帯地域の暖かな場所になります。
その種類は、原種として18種類とされていますが、
生産者や育種家により、掛け合わされた別の種も生まれており、
その数に限りがありません。
植物園に展示されていたビカクシダ。
中には希少な種類のビカクシダも存在し、
かなり高額なものも存在します。
またビカクシダで面白いのが、
「株分け」ができるという点です。
ビカクシダには「生長点」と呼ばれる
成長の核となる部分が存在し、
成長してくると、これが増えることがあるそうです。
※種類によっては、増えない種もあるので、
ご注意ください。
真ん中のお豆のようなものが「生長点」です。
これを取り分けて、数を増やすことができます。
増やしたビカクシダを、お部屋に飾ったり
友人にプレゼントしたりできるので、
育てるだけではない楽しさがあるように感じました。
こういった話を聞いて、ビカクシダは
他の植物とは違った魅力があるなと感じ、
より強く興味を持ちました。
ビカクシダを購入
友人と園芸店へ行き、
今回はこちらのビカクシダを購入しました。
価格はそこそこ高かったのですが、
これ1つに4つの株が付いていたので、
2人で株分けしようということで購入しました。
こういったシェアできるというのも
ビカクシダの魅了のように感じます。
板付けの準備
- コルク板
- 針金
- ナイロン糸
- 水苔
- ペンチ
- ハサミ
- カッター
板付け開始
まずは、分けたい株を選び、根本から剝がします。
この時、生長点を傷つけないように注意してください。
今回は友人のご厚意で、一番大きな株を
分けてもらいました。ありがとうございます。
次はコルク板に、針金用の穴を開けていきます。
空ける穴は2か所。
1つは、壁掛け用のフックとなる針金の穴。
2㎜の針金を使用。
もう1つは、ビカクシダを固定する針金の穴です。
こちらは1㎜の針金を使用。
コルク板の中心に来るように位置を調整し、
外れないよう針金で固定します。
この時点で、すでにオシャレ。
自然を切り取ったような美しさがあります。
水苔で包む
板に固定できたら、次は水苔を盛っていきます。
「水苔」とは。
湿地に生育するコケの一種です。
乾燥・圧縮され、ブロック状で販売されており、
ホームセンターなどで購入することができます。
保水性が高く、価格もお手頃なので
土の代替として使われます。
ぬるま湯でふやかして、柔らかくして使います。
乾燥状態では、パリパリなウエハースのような感じでしたが、
水で戻すと、柔らかい羽毛のような感触がありました。
ビカクシダの周りを、覆うようにして
苔を巻いていきます。
見た目も気にしながら慎重に。
葉の裏側も抜かりなく盛っていきます。
多少ゆるくても大丈夫だそうです。
ビカクシダが育つごとに、この苔に根をはるので、
徐々に全体的にしっかりするそうです。
水苔を盛り終わったら、
次はナイロン糸で、苔を固定します。
コルク板と苔をくっつけるように
ぐるぐると巻いていきます。
ずれないことを確認出来たら、
板付けの完了です。
完成
自然み溢れる素敵なビカクシダが完成しました。
樹木に生えていたものを
そのまま切り取ったような見た目をしていて
自然の生命力を感じられます。
お部屋に飾ったときの雰囲気も
生き生きとした空気感を放ち、
爽やかさが増しました。
友人のビカクシダと並べて。
自分で作って、かなり愛着も沸いたので
これから大事に育てたいと思います。
今回、板付けを通して
ビカクシダの魅力を知る事ができました。
他の植物とは、少し異なった楽しみ方があり、
多くの人が、その魅力に憑りつかれるのが
分かった気がします。
今回のこの記事を読んで、ビカクシダに
少しでも興味をお持ちいただければ幸いです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。